お客様導入事例
Marketing CockpitでWebサイトを分析・改善 イベント予約が3.5倍に。顧客情報活用の好循環も発生
事例の概要
- 月間150万PVに上る自社Webサイトをマーケティングにどのように活用するかが課題となっていた
- データを分析・活用したいと思っても、社内にスキルやリソースがなく、時間的余裕もなかった
- DXによる全般的な生産性向上や業務変革への取り組みが社内的に求められていた
- Webサイトの分析と改善により、試乗会イベントの予約申込数が3.5倍にアップ、売上も大きく向上した
- CRMツールとの相乗効果により、顧客情報の収集と分析・活用、さらなる収集の好循環が発生
- 課題認識や目標に向けてのスケジュール感が明確化、部門横断でデジタルマーケティングに取り組む体制が生まれた
- トライアルを通じて、自社Webサイトに関する豊富で正確なデータが得られると実感できたこと
- 毎月の定例会でスペシャリストの視点からさまざまな課題への対応策の提案を受けられること
- DXの取り組みに関する支援を丸ごと任せられると判断したこと
事例の詳細
事業内容を教えてください
富士山の裾野に広がる本社工場で、モータースポーツで培ったノウハウをフィードバックしながら開発・製造を行っている
導入前はどのような課題を感じていましたか
当社では、自動車のカスタマイズ用パーツを、主に代理店経由で幅広く販売しています。パーツを購入するエンドユーザーが製品などの情報を入手する際の主な手段が、雑誌や店頭などからWebへと移行する中、Webを販売促進にどのように活用していくかが課題となっていました。従来、Webサイトの日常的な更新作業などは社内で2名の社員が担当。ページの企画や運用施策の検討などは広報部門を中心に行っていましたが、日々の業務に追われて、Web活用の改善にまではとても手が回りませんでした。Webサイト解析ツールで訪問者数などは確認していましたが、データを分析するスキルや知識はなく、サイトのページビューは月間150万PVに上っていましたが、そのデータの活用へ一歩を踏み出すことができなかったのです。
一方、それと同時に、世の中のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の流れを受けて、当社でもWebに限らずデジタル化による生産性向上や業務変革への取り組みが求められるようになっていました。
導入の決め手を教えてください
社内でDXへの取り組み方が議論になっていた、ちょうどそのタイミングで、富士フイルムビジネスイノベーションジャパンから、デジタルマーケティング支援サービスMarketing Cockpitや、顧客管理・営業支援ツールZoho CRMなどを紹介されました。そして、Webサイトの分析・活用が当時の最大の悩みの種であったことから、まずはMarketing Cockpitを3か月のトライアルで使ってみることにしたのです。
トライアルの中でまず印象的だったのが、得られるデータの豊富さや正確さでした。Webサイトへの流入経路やサイト内での回遊状況、滞在時間など、これまで見られなかった情報を通じて、当社のWebサイトについて大きな状況把握ができました。その上で、そうしたデータの分析に基づき、毎月の「定例会」ではスペシャリストの視点からさまざまな課題やその対応策の提案などを受けることができる。他社の最新事例の紹介なども含めて社内のリソースだけでは絶対にできなかったことでした。このような、一緒に考え、取り組んでくれる「伴走型支援」であることが決め手となって、Marketing Cockpitを本格導入しました。
また、少し後のことになりますが、これも以前からの課題だった顧客データの効率的なデジタル管理のツールとしてZoho CRMも導入。マーケティングのDXに関する支援を、富士フイルムビジネスイノベーションジャパンに丸ごとお任せしたいということで、Marketing Cockpitに続いて導入を決定しました。
営業部 広報戦略課 課長 長谷川 高裕 様
導入後の効果について教えてください
Marketing Cockpitにより、社内の視点ではなく、データを起点とした第三者のニュートラルな視点からの提案を受けられることで、集客や売上の向上などさまざまな効果を挙げています。例えば、カスタマイズ車の試乗会を含む店頭イベントの告知に当たり、まずはWebサイト上にイベント特集ページへの誘導を図るバナーを新設した結果、試乗会の予約申込数が約1.3倍にアップ。さらに、そこで得られたデータを分析・検討し、イベント特集ページを自動車カスタマイズの初心者向けに改修した結果、次の試乗会の予約申込数が前回の3.5倍に増え、イベントでの売上も前年度比で大きく向上するという目覚ましい成果が得られました。
また、大きな社内的効果もあります。毎月、社外のスペシャリストを交えての定例会を行うことで、課題認識や目標に向けてのスケジュール感が明確になり、取り組みの姿勢が変わってきました。具体的な分析データを共有できるため、マーケティング担当だけでなく製造や営業など、他の部門と連携したWeb戦略も立てやすくなりました。
一方、イベントやWebサイト上で行ったアンケートの結果をさまざまな観点で分析し、そこで得られた情報をZoho CRMに蓄積、他のお客様情報とあわせてメールマーケティングに活用するなど、Marketing Cockpitと統合した取り組みで相乗効果も挙げています。こうした取り組みはどれも、仮にツールだけ導入して社内で運用しようとしていたら不可能だったものです。富士フイルムビジネスイノベーションジャパンのスペシャリストが伴走してくれたからこその成果だと感謝しています。
Marketing Cockpitはどのような会社におすすめですか
今回のサービス導入によって初めて見えてきたことは多々ありますが、当社のビジネスは販売代理店を通じたB to B to Cがメインであるため、Web施策がどこまで売上と関連しているかの実証が難しい部分もあります。しかし、当社と違ってエンドユーザーと直接コミュニケーションを取れる会社であれば、Marketing Cockpitの伴走型支援サービスの効果は、売上アップなどの形で、いっそう直接的に表れてくるのではないでしょうか。
さらなる活用や今後の取り組み予定について教えてください
現状、Marketing Cockpitによるマーケティング施策を通じて得たお客様情報をZoho CRMで活用してイベントなどへの誘導を図り、そのデータをさらにMarketing Cockpitで分析するといった好循環が生まれています。今後も、お客様の居住地に基づくイベント告知など、よりきめ細かなマーケティングを実施していきます。
自動車業界は今、電動化や代替燃料などの拡大で大きな変革期を迎えています。当社でも持続可能性に貢献する「カーボンニュートラル・チューニング」に取り組むなど、そうした流れに対応しようとしています。カスタマイズメーカーとして、時代の求める製品の開発とともに、デジタルマーケティングによるファンづくり、ブランド強化などにもさらに力を入れていきたいですね。
(左から)
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 齋藤 愛
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 匹田 一成
株式会社エッチ・ケー・エス 営業部 広報戦略課 課長代理 近藤 剛生 様
株式会社エッチ・ケー・エス 営業部 広報戦略課 山岡 昂平 様
株式会社エッチ・ケー・エス 営業部 広報戦略課 課長 長谷川 高裕 様
株式会社エッチ・ケー・エス 営業部 広報戦略課 水越 さゆり様
株式会社エッチ・ケー・エス 営業部 広報戦略課 冨家 陽子 様
株式会社エッチ・ケー・エス 営業部 広報戦略課 細田 優太様
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 北地 一貴
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 上田 秀樹
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導入ソリューション
マーケティングDX支援サービス
Marketing Cockpit
企業プロフィール
株式会社エッチ・ケー・エス
- 業種
- 製造業
- 事業内容
- 自動車部品(マフラー、電子関連製品、ターボ関連製品、サスペンション関連製品、用品関連製品、NGV関連製品等)の製造および販売
- 従業員
- 単独295名(2023年8月期)
- 本店所在地
- 静岡県富士宮市上井出2266
※掲載内容は2024年3月時点の情報です
1973年に静岡県富士宮市で創業。エンジン開発から始まり、現在では自動車関連部品、レース用エンジン、ターボチャージャー関連部品、オリジナルマフラーやサスペンション、電子制御部品やエンジンパーツなど、多岐にわたる製品の開発から製造・販売までを一気通貫で実施。自動車をカスタマイズして楽しまれるお客様を中心に、豊かなカーライフに貢献しています。