総蛋白(TP)
血中の総蛋白量で、アルブミンとグロブリンの総和です。
- 項目名
総蛋白(TP)
- 対象動物
犬・猫・ウサギ・ウマ
- 材料/量(ml)
血清/0.2
- 他材料/量(ml)
ヘパ漿/0.2
- 保存方法
冷蔵保存
- 測定方法
ビューレット法
- 報告日数
即日
- 参考基準範囲
犬:5.0~7.2
猫:5.7~7.8
ウサギ:5.9~7.8
ウマ:5.2~6.5- 単位
g/dL
アルブミン(Alb)
血中の蛋白質の中で最も多く、肝臓で合成されます。
- 項目名
アルブミン(Alb)
- 対象動物
犬・猫・ウサギ・ウマ
- 材料/量(ml)
血清/0.2
- 他材料/量(ml)
ヘパ漿/0.2
- 保存方法
冷蔵保存
- 測定方法
BCG法
- 報告日数
即日
- 参考基準範囲
犬:2.6~4.0
猫:2.3~3.5
ウサギ:4.6~6.3
ウマ:3.2~3.9- 単位
g/dL
A/G比
血中のアルブミンとグロブリン濃度の比です。
- 項目名
A/G比
- 対象動物
犬・猫・ウサギ・ウマ
- 材料/量(ml)
血清/0.2
- 他材料/量(ml)
ヘパ漿/0.2
- 保存方法
冷蔵保存
- 測定方法
計算法
- 報告日数
即日
- 参考基準範囲
犬:0.7~1.9
猫:0.4~1.1
ウサギ:2.0~6.5
ウマ:1.1~1.9- 単位
―
蛋白分画
血清蛋白をアルブミンおよびグロブリン(α・β・γ)に分類し、さまざまな高グロブリン血症の原因鑑別や、低蛋白血症のパターンの分類に用います。
- 項目名
蛋白分画
- 対象動物
犬・猫
- 材料/量(ml)
血清/0.3
- 他材料/量(ml)
―
- 保存方法
冷蔵保存
- 測定方法
アガロースゲル電気泳動法
- 報告日数
~3
- 参考基準範囲
- 単位
%
項目名 | 犬 | 猫 | 単位 |
---|---|---|---|
ALB | 39.0 〜 55.3 | 38.8 〜 58.3 | % |
α1 | 6.4 〜 13.1 | 2.7 〜 10.0 | % |
α2 | 5.5 〜 13.6 | 7.7 〜 16.0 | % |
β | ー | 9.1 〜 13.7 | % |
β1 | 6.6 〜 12.3 | ー | % |
β2 | 8.8 〜 17.8 | ー | % |
γ | 6.3 〜 16.8 | 11.9 〜 31.8 | % |
A/G比 | 0.64 〜 1.24 | 0.60 〜 1.32 | % |
CRP(犬)
犬において、急性炎症で血中に増加する急性相蛋白です。炎症性疾患の有無、治療効果の判定に用います。
- 項目名
CRP(犬)
- 対象動物
犬
- 材料/量(ml)
血清/0.2
- 他材料/量(ml)
ヘパ漿/0.2
- 保存方法
冷蔵保存
- 測定方法
ラテックス凝集法
- 報告日数
即日
- 参考基準範囲
0.7以下
- 単位
mg/dL
SAA
急性炎症で血中に増加する急性相蛋白です。炎症性疾患の有無、治療効果の判定に用います。猫では急性膵炎や猫伝染性腹膜炎(FIP)、腫瘍性疾患などで上昇します。
猫のSAA濃度は術後24~48時間でピークに達し、その後4日目には参考基準範囲内に戻ることが報告されています。
- 項目名
SAA
- 対象動物
猫・ウサギ・ウマ
- 材料/量(ml)
血清/0.2
- 他材料/量(ml)
ヘパ漿/0.2
- 保存方法
冷蔵保存
- 測定方法
ラテックス凝集法
- 報告日数
即日
- 参考基準範囲
猫:5.5以下
ウサギ:6.3未満
ウマ:23.6以下- 単位
μg/mL
α1AG
急性炎症で血中に増加する急性相蛋白です。炎症性疾患の有無、治療効果の判定に用います。α1-AGは7~10日高値が持続します。
- 項目名
α1AG
- 対象動物
猫
- 材料/量(ml)
血清/0.2
- 他材料/量(ml)
ヘパ漿/0.2
- 保存方法
冷蔵保存
- 測定方法
ラテックス凝集法
- 報告日数
~2
- 参考基準範囲
猫:736以下
- 単位
μg/mL
高感度心筋トロポニンⅠ(hs-cTn Ⅰ)
トロポニンは筋原線維に存在する蛋白です。心筋細胞の損傷により血中に放出されるため、障害の強さを反映し、心筋の障害の評価・予後評価に用いることができます。測定の最小単位が従来の検査法より小さいため(0.001ng/mL)、微小な心筋障害を捉えることができます。
- 項目名
高感度心筋トロポニンⅠ(hs-cTn Ⅰ)
- 対象動物
犬・猫
- 材料/量(ml)
血清/0.4
- 他材料/量(ml)
ヘパ漿・EDTA血漿/0.4
- 保存方法
冷凍保存
- 測定方法
CLIA法
- 報告日数
~2
- 参考基準範囲
犬:0.129以下
猫:0.121以下- 単位
ng/mL