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日本

生化学検査 : 酵素・アイソザイム

蛋白・マーカー/酵素・アイソザイム/ビタミン/糖質/窒素化合物/脂質/電解質・ミネラル/微量金属/生体色素/その他

AST(GOT)

肝細胞のほか、骨格筋、心筋にも分布し、これらの障害で上昇します。

項目名

AST(GOT)

対象動物

犬・猫・ウサギ・ウマ

材料/量(ml)

血清/0.2

他材料/量(ml)

ヘパ漿/0.2

保存方法

冷蔵保存

測定方法

JSCC標準化対応法

報告日数

即日

参考基準範囲

犬:17~44
猫:18~51
ウサギ:36以下
ウマ:275~403

単位

U/L

ALT(GPT)

肝臓に多く分布し、肝細胞障害に伴い血中に上昇します。

項目名

ALT(GPT)

対象動物

犬・猫・ウサギ・ウマ

材料/量(ml)

血清/0.2

他材料/量(ml)

ヘパ漿/0.2

保存方法

冷蔵保存

測定方法

JSCC標準化対応法

報告日数

即日

参考基準範囲

犬:17~78
猫:22~84
ウサギ:12~72
ウマ:6~11

単位

U/L

ALP(アルカリフォスファターゼ)

肝臓、胆管のほか、腎臓、骨など全身の臓器に分布する酵素です。犬では肝胆道系疾患(胆汁うっ滞)、骨疾患、コルチコステロイド誘導(内因性あるいは外因性)により上昇します。猫では肝胆道系疾患のほか、甲状腺機能亢進症により上昇します。

項目名
  • ALP(アルカリフォスファターゼ)
対象動物

犬・猫・ウサギ・ウマ

材料/量(ml)

血清/0.2

他材料/量(ml)

ヘパ漿/0.2

保存方法

冷蔵保存

測定方法

IFCC標準化対応法

報告日数

即日

参考基準範囲

犬:89以下(1歳未満は24~117)
猫:58以下(1歳未満は27~125)
ウサギ:25~81
ウマ:167~241

単位

U/L

ALPアイソザイム(犬)

ALP高値の原因鑑別のために測定しますが、アイソザイムだけではなく他の血液化学検査結果とともに判断する必要があります。コルチコステロイド誘発性(C-ALP),肝型(L-ALP),骨型(B-ALP)に分類されます。

項目名

ALPアイソザイム(犬)

対象動物

材料/量(ml)

血清/0.3

他材料/量(ml)

保存方法

冷蔵保存

測定方法

アガロースゲル電気泳動法

報告日数

~3

参考基準範囲

C-ALP :0~42.3 L-ALP :56.5~100 B-ALP :0~5.1

単位

%

LDH

LDHは多くの臓器に分布し、臓器特異性が低い酵素のためこれのみで障害臓器を特定することはできません。他のケミストリー結果と併せて評価しご判断ください。一般に溶血、肝疾患、筋疾患において上昇がみられやすいとされています。

項目名

LDH

対象動物

犬・猫・ウマ

材料/量(ml)

血清/0.2

他材料/量(ml)

ヘパ漿/0.2

保存方法

冷蔵保存

測定方法

IFCC標準化対応法

報告日数

即日

参考基準範囲

犬:109以下
猫:187以下
ウマ:282~575

単位

U/L

LDHアイソザイム
項目名

LDHアイソザイム

対象動物

犬・猫

材料/量(ml)

血清/0.3

他材料/量(ml)

保存方法

冷蔵保存

測定方法

アガロースゲル電気泳動法

報告日数

~5

参考基準範囲
  • 表1*1
単位

%

  • *1 表1 〈LDHアイソザイム 参考基準範囲〉
項目名 単位
LDH1 6.3 ~ 45.2 16.2 ~ 41.8 %
LDH2 2.4 ~ 19.0 3.3 ~ 10.7​​ %
LDH3 3.1 ~ 21.9 5.5 ~ 20.7 %
LDH4 1.7 ~ 26.2 12.5 ~ 26.1 %
LDH5 18.9 ~ 74.4​​ 21.4 ~ 48.1 %

 

アミラーゼ(Amy)

主に膵臓に由来する酵素です。膵炎のスクリーニング 検査として用いられます。

項目名

アミラーゼ(Amy)

対象動物

犬・猫・ウマ

材料/量(ml)

血清/0.2

他材料/量(ml)

ヘパ漿/0.2

保存方法

冷蔵保存

測定方法

JSCC標準化対応法

報告日数

即日

参考基準範囲

犬:200~1400
猫:200~1900
ウマ:10未満

単位

U/L

リパーゼ(Lip)DGGR基質

主に膵臓と消化管粘膜に由来する酵素です。膵炎のスクリーニング 検査として用いられます。安定したレゾルフィン基質(DGGR)試薬を用いて測定するため、従来の1.2-ジグリセライド法やトリグリセライド法と比較し膵リパーゼの特異性が高いのが特徴です。 

項目名

リパーゼ(Lip)DGGR基質

対象動物

犬・猫・ウサギ・ウマ

材料/量(ml)

血清/0.2

他材料/量(ml)

ヘパ漿/0.2

保存方法

冷蔵保存

測定方法

DGGR基質酵素法

報告日数

即日

参考基準範囲

犬:10~160
猫:30以下
ウサギ:71~296
ウマ:10~21

単位

U/L

CK(CPK)

骨格筋、心筋、脳に多く含まれる酵素で、それらの部位の障害により血中にの活性が上昇します。

項目名

CK(CPK)

対象動物

犬・猫・ウマ

材料/量(ml)

血清/0.2

他材料/量(ml)

ヘパ漿/0.2

保存方法

冷蔵保存

測定方法

JSCC標準化対応法

報告日数

~2

参考基準範囲

犬:49~166
猫:87~309
ウマ:203~358

単位

U/L

γ-GTP(GGT)

胆汁うっ滞で上昇します。犬猫共に特異度が高く、なおかつ猫では感度も高い項目です。

項目名

γ-GTP(GGT)

対象動物

犬・猫・ウサギ・ウマ

材料/量(ml)

血清/0.2

他材料/量(ml)

ヘパ漿/0.2

保存方法

冷蔵保存

測定方法

JSCC標準化対応法

報告日数

即日

参考基準範囲

犬:14以下
猫:10以下
ウサギ:18以下
ウマ:11~22

単位

U/L

コリンエステラーゼ(ChE)

コリンエステラーゼ阻害作用を有する、有機リン製剤や農薬中毒の際に測定します。

項目名

コリンエステラーゼ(ChE)

対象動物

犬・猫

材料/量(ml)

血清/0.4

他材料/量(ml)

保存方法

冷蔵保存

測定方法

JSCC標準化対応法

報告日数

~5

参考基準範囲

犬:818~2433
猫:223~611

単位

U/L

エラスターゼ Ⅰ(犬)

エラスターゼⅠは、食物中のエラスチンを加水分解する消化酵素として膵液中に分泌されます。主に膵臓に存在し、急性膵炎などの膵疾患において上昇します。

項目名

エラスターゼ Ⅰ(犬)

対象動物

材料/量(ml)

血清/0.2

他材料/量(ml)

保存方法

冷蔵保存

測定方法

ELISA法

報告日数

~2

参考基準範囲

81~405

単位

ng/dL

トリプシン様免疫活性(TLI)(犬)

膵外分泌不全(EPI)の診断に用います。

項目名

トリプシン様免疫活性(TLI)(犬)

対象動物

材料/量(ml)

血清/0.3

他材料/量(ml)

保存方法

冷蔵保存

測定方法

CLEIA法

報告日数

~2

参考基準範囲

5.2~35

単位

ng/mL