主に腎機能の指標として測定します。体内で不要になったアンモニアは肝臓で尿素に代謝され、腎臓から尿中に排出されます。高窒素血症は、脱水や心疾患、副腎皮質機能低下による腎前性高窒素血症、慢性および急性腎不全による腎性高窒素血症、尿路閉塞や膀胱破裂などによる腎後性高窒素血症に大別されます。そのほかにも、食事、消化管出血、肝機能など、腎臓以外の因子の影響を受けることがあります。
- 項目名
尿素窒素(BUN)
- 対象動物
犬・猫・ウサギ・ウマ
- 材料/量(ml)
血清/0.2
- 他材料/量(ml)
ヘパ漿/0.2
- 保存方法
冷蔵保存
- 測定方法
酵素法
- 報告日数
即日
- 参考基準範囲
犬:9.2~29.2
猫:17.6~32.8
ウサギ:10.9~28.0
ウマ:13.4~21.1- 単位
mg/dL
主に腎機能の指標として測定します。高窒素血症は、脱水や心疾患、副腎皮質機能低下による腎前性高窒素血症、慢性および急性腎不全による腎性高窒素血症、尿路閉塞や膀胱破裂などによる腎後性高窒素血症に大別されます。また、食事、消化管出血、肝機能など、腎臓以外の因子の影響を受けることがあります。そのほか、クレアチニンは筋肉内で産生され、筋肉量にも関係します。
- 項目名
クレアチニン(Cre)
- 対象動物
犬・猫・ウサギ・ウマ
- 材料/量(ml)
血清/0.2
- 他材料/量(ml)
ヘパ漿/0.2
- 保存方法
冷蔵保存
- 測定方法
酵素法
- 報告日数
即日
- 参考基準範囲
犬:0.40~1.40
猫:0.90~2.10
ウサギ:0.6~1.4
ウマ:1.02~1.38- 単位
mg/dL
核酸の最終代謝産物で、腎臓から排泄されます。
- 項目名
尿酸(UA)
- 対象動物
犬・猫
- 材料/量(ml)
血清/0.2
- 他材料/量(ml)
―
- 保存方法
冷蔵保存
- 測定方法
酵素法
- 報告日数
~2
- 参考基準範囲
犬:0.4以下
猫:1.0以下- 単位
mg/dL
シスタチンCの血中濃度は糸球体濾過量(GFR)に依存しており、腎機能の評価に用います。クレアチニンよりもGFRに対する相関性が高いといわれています。筋肉量に影響されるため、20.0kg未満の体重制限を設けています。
- 項目名
シスタチンC(小・中型犬)
- 対象動物
犬(20.0kg未満対象)
- 材料/量(ml)
血清/0.2
- 他材料/量(ml)
ヘパ漿/0.2
- 保存方法
冷蔵保存
- 測定方法
ラテックス凝集法
- 報告日数
~2
- 参考基準範囲
0.4以下
- 単位
mg/L
SDMAの血中濃度は糸球体濾過量(GFR)に依存しており、腎機能の評価に用います。SDMA(対称性ジメチルアルギニン)はアルギニンの代謝産物のひとつで、大部分が腎糸球体で濾過され排泄されます。
- 項目名
SDMA(猫)
- 対象動物
猫
- 材料/量(ml)
血清/0.1
- 他材料/量(ml)
ヘパ漿/0.1
- 保存方法
冷蔵保存
- 測定方法
HPLC法
- 報告日数
~3
- 参考基準範囲
11以下
- 単位
μg/dL