デザインストーリー
ユーザーインターフェイス ダイアログデザイン
自然に感じる操作の追求
富士フイルムブランドの新しい複合機のユーザーインターフェイス(以下UI)は、オフィス環境や働き方、デジタルデバイス等のさまざまな変化を踏まえ、使いやすさに徹底的にこだわったデザインです。
トレンドを踏まえた新しい使い方の追求
デジタルネイティブ世代が働き手になるこれからの時代を考えると、複合機のUIにデジタルデバイスの操作を取り入れることは自然な流れであり、必然でもあります。複合機のUIを新しくデザインするにあたり、私たちデザイナーが大切にしたのは、これまで複合機を使ってきたお客様とこれから複合機を使う世代の、双方にとっての使いやすさの具現化です。
デジタルデバイスの操作性の深化
操作ステップ数を減らすために、ひとつの画面に多くの情報を詰め込む考え方もありますが、新しいブランドの複合機のUIでは、画面の中に余白を持たせたレイアウトを採用しています。 必要な情報だけが目に入るようにすることで迷わず集中して操作でき、サクサク画面が変わることでスムーズな操作を可能にします。 また、画面の中央で機能を設定し、右下のボタンで決定する操作となるよう画面レイアウトを統一することで、使えば使うほどなじむ(身体が操作を覚える)効果を狙っています。
こうした操作感は、プロトタイピングツールやシミュレーター、モニターテスト等で徹底的に検証しました。
「いつもの設定」を楽にするUI
これまで複合機のUIでは、ホーム画面にコピーやファックスなどのアプリが並び、そこから操作を選ぶという形が主流でしたが、そこに「クイック」という画面を追加しホーム画面の構成を見直しました。
一度実行した設定操作は「クイック」画面に一覧で表示され、頻繁に行う操作はピン留めすることでいつでもすぐに呼び出すことができます。
より多くのお客様が使いやすさを感じられるUIを
これまで複合機を使ってきたお客様と、これから複合機を使うデジタルネイティブ世代の双方に満足いただくデザインを達成するのはチャレンジングなことでした。
デジタル社会は日々進化し、成長を続けています。その動向を注視ししながら、今後も私たちデザイナーはより多くのお客様が使いやすいと感じられるUIを追求していきます。