デザイナー紹介
新人デザイナー
2023.11
人に寄り添うデザインをめざして
UI/UXデザイナー 松永
入社2年目。1年目から、ネットプリントのモバイルアプリのデザイン、新規事業創出活動など幅広く活躍。2年目の今は、B to Bサービスのデザインに参画し、UI/UXデザイナーとしてのスキルを本格的に磨いている最中。持ち前の行動力と好奇心で、企画提案から制作まで幅広く挑戦する。
デザインを育てていく思考に惹かれて入社
——入社を決めた理由は?
大学3年の夏に研究室のインターン募集ポスターを偶然見かけて、夏のインターンシップと冬のデザイン研究会の二度にわたって参加しました。この体験を経て、私の中でデザインの考え方が大きく変わりました。富士フイルムビジネスイノベーションは、調査と仮説を重ねたうえで、デザインがより良いものになるように磨き上げていくプロセスを重視している会社です。デザインを使い捨てせずに丁寧に育てていく、誠実な向き合い方だと感じました。
——なぜ、UI/UXデザイナーになろうと思ったのでしょうか?
大学では見た目の美しさや物の形を考えるプロダクトデザインを学んできましたが、インターンシップへの参加や制作をする中で、物事の仕組みを考えて合理性を実現するUIデザインの面白さに気づきました。最終的なアウトプットの形がプロダクトデザインになるのかUI/UX デザインになるのかの違いがあるだけで、ユーザーのことを考えUXを検討していく過程はどちらも同じだと思っています。入社後、本格的にUI/UXデザインに向き合うようになると、大学で学んだプロダクトデザインの考え方が活かせるところも多く、やっぱり通じるものがあるんだなと実感しました。
私たちの業務はB to Bが中心なので、デザインの力で仕事の負担を減らしたり、効率を高めたりすることによって「人に役立つ」価値を生むことができます。しかも、UI/UXデザインは、目的を達成できているか、使いやすさが実現できているかという明快な基準で判断されるので、みんなで「これだね!」と納得する瞬間が訪れるのが楽しいと感じました。また、意識してみると意外と身のまわりに富士フイルムビジネスイノベーションの製品・サービスがあり、働く人を支えたり、人々の暮らしに関わることがきる仕事だと感じています。
1年目は、自分の可能性を探るチャレンジの年
——入社1年目はどんな仕事を手がけましたか?
1年目は多岐にわたる業務にチャレンジすることで、自分の可能性を探る年でした。まずトレーナーの先輩社員のもとでUI/UXデザインを一から勉強することから始まりました。兼務している新規事業創出活動のミーティングでは、自分の意見を伝えたら「それ作ってみようか!」と言われて、実際に作ってみることになりました。また、社内活動にも積極的に関わっています。私は趣味がカメラなのですが、デザインセンター全員のプロフィール写真の撮影も担当しました。「やってみたい!」を叶えられる環境で、毎日が発見と学びの連続です。
UI/UXデザインの業務では、ネットプリントのモバイルアプリのデザインを担当しました。私が挑んだのは、ユーザーから指摘されていた「写真選択フローがわかりにくい」問題をデザインでいかに解決するか――。最初は操作画面のデザイン案をいくつか出したのですが、検証を重ねるうちに原因は操作画面ではなく、手順にあったとわかりました。画面デザインだけでなく、ユーザーの使用環境や作業時間、心理も含めた立体的な思考でデザインを考えるのは初めての経験。UI/UXデザインの奥深さを実感した業務でした。
自分の目標を描きながら、デザイナーとして成長できる
——2年目の今は、どんな業務に取り組んでいますか?
2年目は「UI/UXデザイナーとしての土台をつくる年」にしたいと考えています。1年目で手がけたのはB to Cのデザインでしたが、現在はB to B領域で、企業の業務フローに関わるクラウドサービス「FUJIFILM IWpro」のUI/UXデザインを担当しています。お客様の業務課題を見つけてデザインで解決策を探っていくのは大変ですが、やればやるほど緻密にデザインを構築する力や論理的に説明する力がつくので “筋トレ”みたいだなと思っています。
社内活動も継続していて、このデザインセンターのサイトも企画から参加し、自分自身の就活時代を振り返りながら、記事のアイデアや見せ方を提案しました。最近では、社内イベントの動画制作も手がけています。どれも楽しくて、やりたいことを全部やる時間が足りないです(笑)。業務内容や目標設定は上司やトレーナーと定期的に面談の時間をとりながら決めています。トレーナーの先輩社員には入社以来、UI/UXデザインのスキル・考え方から、社会人としての心得まで教えていただいています。デザイナーとしても憧れであり、とても頼れる存在です。
世の中に新しい変化を起こすデザインの力
——目指すUI/UXデザイナー像とこれからの目標は?
コロナ禍では、オンライン会議ツールや業務クラウドが一気に普及して、働き方が大きく進化しました。私もデザインの力を通じて、世の中に新しい変化を巻き起こしたいですね。お客様はもちろん、同僚や家族、友人など身近な人を働きやすくしたり、生活を豊かにするお手伝いをするのが私の目標です。富士フイルムビジネスイノベーションで働き始めたことで、私が大学で学んできたことは、デザインのほんの一部で、デザインの世界にはもっと大きな可能性や奥深さが秘められていることを知りました。
入社後、私が最も学んだのは「ユーザー視点」の大切さです。UI/UXデザインを考える際は、企画や開発、営業などさまざまな立場の人の意見を聞きます。そのたびにたくさん悩み、迷いますが、私たちデザイナーが大切にしなければならないのは、使う人の立場で考える「ユーザー視点」だと思います。人に寄り添い、もっと快適で幸せな働き方を生み出せるUI/UXデザイナーになりたいですね。そのために、富士フイルムビジネスイノベーションでたくさんの挑戦をして、大きく成長していきたいです。