デザイナー紹介

グラフィックデザイナー

2023.11

美しさから分かりやすさまで追求するグラフィックデザイン

グラフィックデザイナー 神谷
2013年入社。大学では視覚伝達デザインを専攻。ブランドイメージを大切にしながら、複合機の操作パネルのUIグラフィックスデザインを担当。3Dデザインの勉強を始めるなど、グラフィックスの可能性を広げることにチャレンジしている。

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——今まで一番印象に残っている仕事は?

複合機のUIグラフィックスをリニューアルする案件で、自分が納得できるデザインを実現し、開発や企画、営業部門のメンバーからも高評価をいただけたことです。デザイン制作の過程でメンバーから寄せられる意見や要望はたくさんありますが、その奥には本人では気づかない本質的なニーズが秘められていると思います。その部分をしっかり引き出していくことが、良い製品やデザインをつくるために重要だと考えています。

メンバーでディスカッションを重ね、試作と検討を繰り返した結果、グラフィックスの直すべきところ、進化させて伸ばしていく部分が明確になっていったと思います。その結果、最終的に「これが欲しかったんだよね!」と関係者が納得できるデザインにたどり着くことができました。

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——オフィス向け製品をデザインする楽しさは?

たとえば、複合機のパネルデザイン一つとっても、表示する機能は幅広く複雑である一方、パネル自体のサイズや表現のバリエーションは限られています。制約がある中で、高度な機器を「誰もが理解できて、誰もが使いやすい」操作性を実現するには、デザインの力が必要だと私は考えています。

そのために、PCの前でデスクに座って作業するだけではなく、実機のパネル画面に投影してみたり、お客様の作業環境を再現してみたりして、使う人の気持ちを理解する工夫や試みは日頃から心がけています。一部の製品については、実際にお客様の会社を訪問して業務を見学させていただき、従業員の方にインタビューさせていただく機会もあります。驚くほど速いスピードで操作されている光景を見たときは「このスピードに応えるUIデザインってどうあるべきだろう」と、さらなる課題を突きつけられた思いでした。デザインを通じて、私たちの仕事はより良い働き方をつくっていける可能性があると感じています。

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——富士フイルムビジネスイノベーションの中で働く喜びは?

私たちの会社は、製品・サービスの企画、開発・デザイン、生産、お客様への販売を行う営業までが同じ組織の中にあります。開発担当者、営業を通じて伝えられるお客様の声など、多様なステークホルダーの意見をもとに、幅広い視点からデザインを考えることができると思います。製品・サービスも、部屋に入りきらないぐらいの大型印刷機から、卓上に載せられる小型のプリンター、さらにソフトウェアやビジネスソリューションなど多岐にわたるので、デザイナーとして経験値や表現の幅が広がると思います。

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富士フイルムビジネスイノベーションとして「どうブランドイメージを表現するか」ということも、私たちデザイナーに期待される大きな役割です。「誠実なデザイン」というブランドポリシーを起点に、オフィス空間になじむ、研ぎ澄まされた先進的なデザインを追求しています。ただ見た目のデザインを洗練させるだけでなく、使って感じられる機能性や信頼感もあります。そこまで含めたトータルデザインを手がけられるのは、とてもやりがいがあります。

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——複合機UIグラフィックス以外の業務について教えてください

富士フイルムビジネスイノベーションでは、社内でもグラフィックデザインがもつ訴求力が広く認められ始めていて、デザインセンターに任される業務が増えています。たとえば、お取引先やお客様、社内の別部署に配布するリーフレットや動画の制作、リクルート用の冊子・WEBの企画・デザイン、社内ブランディングなど多岐にわたるデザイン業務にそれぞれが取り組んでいます。そのため、デザインセンターでは、撮影や実験、ミーティング等がたびたび行われていてにぎやかですね。

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私が最近挑戦したのは、3Dソフトを使った体験型VRコンテンツの制作。世の中でもメタバースなど3Dを活用した技術・ビジネスが広がっている今、3Dコンテンツを製品紹介や製品体験に使えないかと模索中です。グラフィックデザイナーとしても、2Dから3Dまで自在に表現できるスキルを今のうちからしっかり磨いておきたいと考えています。

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——グラフィックデザイナーとして今後の目標を教えてください

機能が複雑な複合機でも、あらゆる人が「意識をせずに使える」かつ、「なんだか素敵」と感じるデザインを生み出していきたいと考えています。入社11年目になりますが、ブランドデザインや3Dグラフィックスなど新たな領域にどんどんチャレンジしています。

デザイナーとしての表現力を高めるために、自分の中に“デザインの引き出し”をどんどん増やしていくことに貪欲でありたいです。街を歩いていても、お店や交通機関などでタッチパネルを使う機会が多いので、そのたびにハッと驚いたり、感動したりして「なぜ、使いやすいのだろう」「オフィス機器にも取り入れられないかな」と考えています。また、趣味の観劇や美術鑑賞を通じて“魅せる”表現も吸収していきたいと思っています。時代に合わせて、デザインの可能性も進化させていけるグラフィックデザイナーでありたいです。