FUJINONレンズは、1962年の開発開始から半世紀以上の歴史を刻み、放送用レンズでは業界で最も権威ある賞の1つである「技術エミー賞」を獲得しました。その中で培われた高度なレンズ製造技術がSXシリーズにも施されています。ナノレベルの精度でレンズ表面を研磨する精密加工技術や、複数のレンズ群を正確に配置し筐体に組み込む機械設計・組立技術などを駆使することで、超望遠撮影でも超高精細な映像を撮影できます。
富士フイルムのデジタルカメラ、Xシリーズは決定的瞬間を逃さず最上級の画質を得るためにカメラの在り方を追求してきました。その技術が生み出した高度な撮像・画像処理技術は、SXシリーズに搭載され、産業用カメラに求められる幅広いシーンにおいてクリアな映像提供を実現します。特に高所設置による揺れ、大気中の阻害要因(陽炎・靄など)による被写体の揺らぎやかすみなど、超望遠撮影による課題を最先端の補正アルゴリズムと、高速演算処理が可能な画像処理エンジンによりリアルタイムで補正します。
超望遠
SX800は広角20㎜から望遠800㎜(デジタルズーム使用時は望遠1600㎜)、SX1600は広角40㎜から望遠1600㎜(デジタルズーム使用時は望遠3200㎜)の幅広い焦点距離をカバー。用途に応じて適したカバーレンジの製品をお選びいただけます。
また光軸ずれを抑制しているため、超望遠使用時も目標物を正確に捉えます。
防振機能
光学式防振(OIS)と電子式防振(EIS)を兼ね備え、設置場所の風や足場の揺れによって発生する映像のブレを撮影環境に合わせ的確に補正します。SX1600ではこれらを協調制御することで、より大きなブレに対応して補正します。
暗所での撮影
高感度センサーと高いノイズリダクション効果により、低照度の撮影環境でもノイズが少ない鮮明な映像を撮影することができます。
AF性能
レンズ後群の小口径レンズを高速で駆動する「リアフォーカス方式」を採用し、オートフォーカスの時間は最短約0.1秒という高速AFを実現。「像面位相差AF」と「コントラストAF」方式と組み合わせることで最適なAF設定に自動で切り替わります。
陽炎除去・霞補正
空気中の温度差で発生する陽炎による被写体の「揺らぎ」や、空気中に浮かんだ水滴や塵など靄(もや)が掛かったような状況において、独自の画像処理技術によって補正し、映像全体の視認性を高めます。また内蔵する可視光カットフィルターを使用することで、直進性の高い近赤外光で撮影することができるため、さらに被写体をクリアに撮影できます。
機体操作、パノラマ画像生成や自動撮影も
画面上でのクリックやドラッグといった操作で直感的に操作できる他、広角の画を確認できるパノラマ画像の自動生成まで可能
堅牢なボディにワイパーを備えることで、全天候対応可能にする旋回台