FUJI XEROX SUPER CUP 2018

試合結果

試合詳細

Ｊリーグの新シーズン開幕を告げる「ＦＵＪＩ ＸＥＲＯＸ ＳＵＰＥＲ ＣＵＰ ２０１８」が2月10日、本大会では初めてとなる埼玉スタジアム２００２に4万1803人のファンやサポーターを集めて開催された。第1回が1994年に行われて以来、25回目となる大きな節目を迎えた今大会は、昨シーズンの明治安田生命Ｊ１リーグで優勝した川崎フロンターレ（川崎Ｆ）と第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会を制したセレッソ大阪（Ｃ大阪）という初出場チームのフレッシュな顔合わせ。試合はＣ大阪が3－2と競り勝った。川崎Ｆは昨年11月に同スタジアムで行われた２０１７ＪリーグYBCルヴァンカップでＣ大阪に敗れた雪辱はならなかった。

昨シーズン、共に初のビッグタイトルを獲得した両チームは、さらなる飛躍を目指そうという意欲そのままに、積極的に攻め合った。両チーム合わせて5得点は、昨年（鹿島アントラーズ3－2浦和レッズ）と並ぶ最多タイ記録となった。その口火を26分に切ったのはＣ大阪。FW杉本健勇のパスに、走り込んだMF山口蛍が低い弾道のシュートでゴールネットを揺らした。さらに後半立ち上がり間もない48分には、やはり杉本のポストプレーからMF清武弘嗣が鋭い動きで抜け出し、相手GKと1対1となって冷静に決めた。その3分後に川崎Ｆに1点を返されたが、78分に新加入選手が存在をアピール。後半からピッチに立ったFWヤン・ドンヒョンのスルーパスを、負傷した清武に代わって64分に出場したFW高木俊幸が流し込んだ。試合終盤には再び1点差に迫られたものの、分厚い守りで逃げ切った。

一方、川崎ＦはＣ大阪の素早いプレス、スペースを消す守りになかなかリズムをつくれなかったが、2年ぶりにチーム復帰のFW大久保嘉人を後半から投入するなど反撃に転じた。そしてDF車屋紳太郎への反則で得たPKを、昨シーズンのＪリーグ最優秀選手にして得点王のFW小林悠が蹴り込み1点差に迫る。71分に交代出場したMF長谷川竜也がさらに攻撃を活性化。アディショナルタイム1分には左サイド深くで、その長谷川が一度はボールを失ったものの、奪い返してゴール前に折り返すと、大久保がストライカーらしい動きとポジショニングを発揮して再び1点差とした。同点ゴールを目指してさらに攻め続けた川崎Ｆだが、Ｃ大阪の堅守を崩せず、あと一歩及ばなかった。

チームを率いて2年目を迎えるＣ大阪の尹晶煥監督は「1年を通してやっていかなければならないことを見せてくれた。誰が入ってもできる自信がついた」と、この勝利で自信を再確認した様子。やはり2年目の川崎Ｆの鬼木達監督は「残念な結果」と悔しさをにじませながらも、「時間とともに持ち味は出せた」と意地を見せたチームを評価した。

また、本大会に先立って行われたＵ－18Ｊリーグ選抜と日本高校サッカー選抜（高校選抜、第96回全国高等学校サッカー選手権大会の優秀選手を中心に編成）による「ＦＵＪＩ ＸＥＲＯＸ ＳＵＰＥＲ ＣＵＰ ２０１８ ＮＥＸＴ ＧＥＮＥＲＡＴＩＯＮ ＭＡＴＣＨ」は 高校選抜が2－1と勝利し、通算対戦成績を4勝3分2敗とした。

公式記録

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