お客様導入事例
東海理化NExT株式会社 様
複雑なIT環境を状況変化に応じて
柔軟にサポート
迅速な障害切り分けで
大きなトラブルも間一髪で回避!

事例の概要
- 歴史の異なる2社が統合されて間もない時期で、社内のIT環境が複雑だった
- 情シス担当者は2名のみ、かつ総務などとの兼務で業務負担が大きかった
- 複雑なIT環境全体の保守管理を一任でき、システムの拡張や改修にも柔軟に対応できる体制が整った
- 情シス担当者の業務負担が大幅に軽減され、いつでもエキスパートに相談できるという大きな安心感が得られた
- 工場での製造が滞りかねないトラブルを、迅速な障害切り分けサポートにより間一髪で復旧することができた
- 異なるベンダーのシステムや機器を含むIT環境を幅広くサポートしてもらえる
- 状況に合わせてサービスを柔軟に組み合わせたり拡張したりすることが可能
事例の詳細
事業内容を教えてください
導入前はどのような課題を感じていましたか
当社は、それぞれ歴史の異なる2社が統合されて間もないということもあり、IT環境が複雑になっていました。例えば通信回線でいえば、もともと実質的に東海理化の岐阜工場のような位置づけだったため、東海理化との間をつなぐ専用線が多数入っている一方で、インターネット回線を含む基幹ネットワークはトヨタ系システム会社のネットワークを通じる形になっています。セキュリティーのインフラもトヨタ系システム会社にほぼ任せていますが、トヨタ系ということもあって、かなり厳しいセキュリティーレベルが求められます。富士フイルムビジネスイノベーションジャパン(以下「富士フイルムBIジャパン」という)には、会社統合前から一部サーバーの構築をお願いしていましたが、ソフトウエア系については別のベンダーから導入しているものもあります。
このようにIT環境全体が複雑であるにもかかわらず、情シス担当者は2名だけ。しかも、特に高い専門性を持っているわけではない上に、総務や広報といった他の業務も兼務しており、かなり大きな業務負担がかかっていました。正直なところ、「手が回らない」という状況でした。

本社コーポレート部
林 俊隆 様
導入の決め手を教えてください
会社統合以前から、保守の問題は大きな悩みの1つでした。トヨタ系システム会社などが自社の範囲を担当することはあっても、そこから外れる部分は多々あります。何かトラブルがあった際に原因を突き止めるための切り分け作業は、IT環境が複雑であればなおさら、全体を見渡した保守管理が重要になってきます。地元のシステム会社と保守契約を結んでいたこともありましたが、動きが十分でなかったりして、継続的に安心して保守を任せられる先がありませんでした。
そうした中、2021年3月頃に一部サーバーの構築をお願いしていた富士フイルムBIジャパンの営業担当者から、「マルチベンダーサービス」という富士フイルムビジネスイノベーションのサービスを紹介されました。これは、一般的なIT機器やソフトウエアの保守・サポート範囲に含まれない、設置作業・操作支援・障害切り分けなどを任せられる求めていたサービスであったため、すぐに契約。会社統合後も継続して利用していました。
ただ、マルチベンダーサービスは年間契約が基本で、サーバー・ネットワーク・セキュリティなど分野ごとに契約が分かれており、機器の増減があると都度内容変更が必要でした。依頼したい範囲が限定・固定されていれば効率のよいサービスなのですが、当社の場合、会社統合でIT環境の複雑さが増した上に、新たなサーバー構築なども順次行っていたため、契約手続きが煩雑になる恐れがありました。
ちょうどそんなタイミングでリリースされ、本悩みを一気に解決してくれたのが、「IT Expert Services」でした。。
導入後の効果について教えてください
IT Expert Servicesは、ITの運用管理から利用環境改善支援まで幅広くサポートしてくれるサービスで、一度契約すれば、必要に応じてサービスを柔軟に組み合わせたり拡張したりすることが可能。従来のマルチベンダーサービスの場合、機器の増減が発生した際は、その都度、契約、解約が発生していましたが、IT Expert Servicesの場合、契約が一本化され、主契約に追加したり、削除したり、数量を変更したりすることができ、手続きが容易となるため、まさに当社の状況にうってつけということで、提案を受けてすぐに導入を決めました。当社では無線アクセスポイントやその他ネットワーク機器の増減などもありますので、IT Expert Services契約後はフレキシブルに数量変更できたり、サービスの組み合わせができたりする点がとても助かっています。
導入後の一番の効果は、やはり安心感です。専門家ではなく他業務と兼務している担当者が2人だけという状況においては、何かあったときすぐ気軽に相談できるエキスパートがいてくれる心強さは絶大です。的確なアドバイスが受けられることで、情シス業務の負担も大幅に軽減されました。
実は一度、こんなことがありました。当社はトヨタ自動車に納める部品を多く製造していますが、ある時、製品と一緒に納める「かんばん」が工場の端末で発行できなくなってしまったのです。通信トラブルのようでしたが原因がはっきり分からず、このままでは製造が滞ってしまう。そこでIT Expert Servicesの窓口に連絡したところ、当社まで駆け付けていては間に合わないということで、電話で状況を伝えながら障害の切り分けを行ってもらった結果、原因がどこにあるのかが分かり、なんとか復旧することができました。このときの安堵感は今でも忘れられません。

本社コーポレート部
西尾 さわみ 様
「IT Expert Services」はどのような企業におすすめですか
当社に限らず、人材不足は社会課題ですし、専門家でない担当者が情シス業務に当たることはよくあるでしょう。そうした会社では、ITまわりのことを一括して任せられるIT Expert Servicesがとても役に立つのではないでしょうか。IT環境が刻々と変化する現代において、一企業の担当者だけですべてに対応するのは無理があり、いつでも専門家のサポートを受けられる安心感は大きいはずです。
さらなる活用や今後の取り組み予定について教えてください
これまで会社統合後のインフラ系の整理を重点的に行ってきましたが、これからは冗長化やクラウド化も進めていかねばなりません。また、ソフトウエア系のシステムについても、生産の効率化や品質向上、また東海理化グループとしての全体最適に向けて、取り組んでいきたいと考えています。富士フイルムBIジャパンとは、とてもよい信頼関係を構築できていますので、そうした関係を末長く維持できるよう、今後とも、当社のIT環境改善のためのサポートを、ぜひお願いします。

(左から)
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 宮元 雅隆
東海理化NExT株式会社 林 俊隆 様
東海理化NExT株式会社 小木曽 耕司 様
東海理化NExT株式会社 西尾 さわみ 様
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 杉山 且弥
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導入ソリューション
企業プロフィール
東海理化NExT株式会社
- 業種
- 製造業
- 事業内容
- 自動車用樹脂部品の製造および販売
- 従業員数
- 704名(2023年3月現在)
- 本社所在地
- 〒509-7126 岐阜県恵那市武並町新竹折22番地
※掲載内容は2025年3月時点の情報です
自動車のヒーターコントロールパネルや、ドアミラー、パワーウインドウのスイッチといった樹脂部品の成型・塗装・組み立てなどを行っています。各種自動車部品を手がける株式会社東海理化の子会社であった、エヌ・エス・ケイ株式会社と恵那東海理化株式会社の2社が統合されて2021年に誕生した会社で、岐阜県恵那市に本社と2つの工場を置き、社員数は約700名です。