お客様導入事例
JT生命誌研究館 (会社名:株式会社 生命誌研究館) 様
研究機関特有のPC・ネットワーク環境の
運用管理を万全の態勢で安心サポート
組織の情報セキュリティー強化だけでなく
館員38名の意識向上にも貢献
事例の概要
- 保守サービスを委託していた会社が事業撤退となり、新たな委託先を探す必要があった
- 専任の情報システム担当者がおらず、複雑なネットワーク環境を自分たちで管理することが困難であった
- 複雑なネットワーク環境の保守サービスを委託でき、トラブルなどが起きた時でも対応してくれる先があるという安心感を得た
- 館員一人ひとりが当事者意識を持ってITに向き合うきっかけになった
- WindowsとMacの両方をサポートしたサービス内容であったこと
- 富士フイルムビジネスイノベーションジャパンの企業の実績および社員の対応から「長く付き合える」という信頼感が持てたこと
- 複合機とネットワークをまとめてサポートしてもらえること
事例の詳細
事業内容を教えてください
JT生命誌研究館 立上 忠 様
導入前はどのような課題を感じていましたか
当館は小さな組織ですが、PC・ネットワーク環境がかなり複雑です。1点目は、研究機関のためWindowsとApple社のMacのPCが混在していること。2点目はネットワーク回線が、通常のインターネット回線、JTのグループ内ネットワーク回線、研究関連データベース公開用の回線と、3つに分かれていること。さらに3点目として、セキュリティー確保のために3つの回線のどこにアクセス可能かをPCごとに設定していることです。研究員は活動の特性によりMacの使用頻度が高い一方で、セキュリティーポリシーの関係でJTグループのネットワークにはJT専用のWindows PCしかアクセスできないといった事情もあって、このような環境になっています。
また、当館には専任の情報システム担当者がおらず、こうした複雑なPC環境設定を社内だけで実行することは難しいため、以前からあるシステム会社と保守サービスの契約を結んでいました。ところが、その会社が保守サービス事業から撤退するとの連絡がありました。長く当館を担当してもらっていたため、複雑なPC・ネットワーク環境をきめ細かく見ていただいていましたので、保守サービス終了の急な知らせを受けて、正直かなり慌てました。それで、同様のサービスを提供している別の保守サービス先を探していたのですが、WindowsとMacの両方をサポートできる会社が見当たらず困っていました。
JT生命誌研究館 加藤 浩聡 様
導入の決め手を教えてください
そのときに頭に浮かんだのが、複合機でお付き合いのあった富士フイルムビジネスイノベーションジャパンです。ITサポートのサービスを提供しているということは聞いていましたし、Macも取り扱っているということで、とりあえず話だけでも聞いてみようと、早速声をかけてみました。そこで提案されたのが、今回導入したIT Expert Servicesでした。
業務の基幹であるPCやネットワークに関わる内容ですので、検討に当たって重視したのは、「長く付き合える会社であること」でした。富士フイルムビジネスイノベーションジャパンの担当者に話を聞くと、複合機だけでなくITサポートなどのサービスにも力を入れていることが分かり、WindowsとMacの両方にも対応でき、当館特有の複雑なネットワーク環境設定にも対応できることが判明しました。また、丁寧でしっかりとコミュニケーションを取ってくれる対応の様子からも、信頼感を持つことができました。
さらに、導入済みの複合機もネットワークにつながっていますから、何かあったときに原因の切り分けをせずお任せできるというメリットもありました。こうした要素を総合的に検討した結果、IT Expert Servicesの導入を決めました。
IT Expert Servicesの概要
導入後の効果について教えてください
導入して約半年がたちますが、特にトラブルは発生しておらず、ネットワーク環境が安定的に維持できていることそのものが効果だと認識しています。ただ、システムは動いていて当たり前で、小さなトラブルでも業務に大きな支障が出ることがありますから、「いざというときに確実に頼れる」という安心感は大きいですね。また、担当者もカスタマーエンジニアも、とても話しやすく、いろいろな相談に乗ってもらっています。
また、今回の導入をきっかけに、当館の館員一人ひとりにセキュリティーのことをより意識してもらえるような仕組み・体制づくりを進めています。以前の会社は同じ担当者が長く担当しており、「おんぶにだっこ」ですべてお任せでした。具体的には新しいPCをネットワークにつなぐ際のMACアドレスの登録や、IT機器の台帳管理などもお任せしていた状態でした。しかし、それでは館員一人ひとりのセキュリティー意識が向上せず、組織として問題があると感じていたのです。そこで、現在では、新しいPCを入れるときは、館員が自分でIT Expert ServicesのサービスデスクにMACアドレスの登録を依頼したり、IT機器台帳を自分で記入する形に変更しました。このようにIT Expert Servicesに守られながら、館員一人ひとりが当事者意識を持つようになり、IT資産の登録や不要なIT資産の処分などの鮮度管理も改善し、組織としての情報セキュリティー強化につながっています。
IT Expert Servicesはどのような組織・団体におすすめですか
当館と同様の学術・研究機関で、専任の情報システム担当者がいないところには、おすすめできるのではないでしょうか。例えば、ランサムウエアによる研究成果を記録したファイルの消失などが起きた場合、その研究者が今まで費やした努力が水泡に帰するだけではなく、会社は投入した資産(資金・労力・設備等)が無駄になるという大きなリスクもあります。そのため、専門サービスの活用は大きな意味があると思います。また、WindowsとMacの混在は学術・研究機関にありがちですが、そうした環境でも安心してお任せできるというのは、とてもありがたいと感じています。
さらなる活用や今後の取り組み予定について教えてください
当館は、「『科学的知』の創造と、その社会への還元」をミッションとして掲げています。その実現に向け、今後、もっと社会的認知度を上げ、お子様や今まで科学に親しみの無かった方にもご来館いただき、科学をコンサートのように楽しんでもらい、知識を得た後に更に自分にとって新たな「問い」を見つけることができるような施設を目指して取り組んでいきたいと考えています。広く社会に発信をしていくためには、情報システムの活用が欠かせませんが、その前提・基盤となるのが安定的な運用と情報セキュリティーです。富士フイルムビジネスイノベーションジャパンにはこれからも、情報システムに関わるサポートを通じて、当館の活動を支援してもらえたらと願っています。
(左から)
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 薦田 隆之
JT生命誌研究館 立上 忠 様
JT生命誌研究館 加藤 浩聡 様
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 中林 和喜
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導入ソリューション
IT Expert Services
お客様のIT運用/管理業務を⽀援するITサポートサービス
企業プロフィール
株式会社 生命誌研究館
- 業種
- 学術・研究機関
- 業務内容
- 生命論的世界観に基づく「科学的知」の創造と、その社会への還元
- 館員
- 38名
- 所在地
- 〒569-1125大阪府高槻市紫町1-1
※掲載内容は2024年9月時点の情報です
「生命誌」とは、人間も含むさまざまな生きものたちの「生きている」様子を見つめ、そこから「どう生きるか」を探す新しい知のことです。JT生命誌研究館は、「生命誌」の研究とその成果の展示・発信を行っており、JT(日本たばこ産業株式会社)のグループ会社として、当館を運営しています。館員は、館長以下、生命科学に関する研究員に加え、ホームページや機関誌で発信を行う研究員と事務スタッフの計38名で構成されています。