グローバル担当のひとりとして、そして10部署にまたがるプロジェクトをマネージメントしてきたマーケター。
その原動力は「ドクターや放射線技師の“真剣な背中”や“本気度”」だという。マーケティング担当の鈴木祐輔が「感じて、動いたこと」。
CUREVISTA Openの開発プロジェクトに携わってもっとも大切にしてきたのは、「お客さま本位に立つ」です。それは、私だけでなくチーム全員に行き渡った共通の思いでした。メーカー目線で商品開発に向き合うだけでは、物質的な機能の追求にとどまります。今回掲げたテーマは、「お客さまが求めるウォンツ(具体的な要求)だけでなく、お客さまも気づかない潜在ニーズを発見し解決していくこと」でした。
近年では、ドクターや医療従事者の方が国際的交流をはかり、課題やめざす方向性、具体的な対応策などをシェアしています。中国、韓国、タイや台湾をはじめとしたアジア各国からドクターが日本の大学病院を訪れ、またその逆もあります。「検査環境・治療環境を整えようというニーズは万国共通である」と言っても過言ではありません。
世界の国々を訪れ、医療の現場を見て、お客さまと直接お話をすることで至った私の結論は、「お客さまのニーズはボーダーレス化(共通化)」していて、それは「いかに安全で安心できる仕事環境を整えるか」ということです。
CUREVISTA Openは、国内外のドクターや放射線技師をはじめとした医療スタッフの方々からのさまざまな「本気の声」を取り入れて解決方法を模索し、「安心・安全な検査・治療環境」を望むお客さまにマッチするシステムをめざしました。
透視システムには患者さんが乗ります。たとえば、「患者さんを動かしたくない」、「体格が大きな患者さんが乗っても安心」、または「“午前は透視検査で午後は撮影検査”と1台で幅広い検査をこなしたい」といったニーズが挙げられます。
このような点をグローバルな視野でみんなが満足するカタチを検討した結果、耐荷重性能が高い完全固定のテーブルそしてフレキシブルに可動する機構やアプリケーションという解に至りました。もちろんこれらだけでなく画質や動画性能の向上、低被ばくの追求、動画記録、映像統合、形状、堅ろう性など、あらゆる面に気を配っています。
ニーズがボーダーレス化しつつあるいま、さらなる進化を遂げたシステムが、世界のスタンダードになる日を夢見ています。CUREVISTA Openが「透視システムにできること」という可能性を拡げ、質の高い検査、治療に欠かせない存在=スタンダードになるために、これからもお客さまとともに成長させていただきたいと思います。