プロジェクト発足と同時に精力的に動いた。ひとりも残さず全国の営業員から意見を収集。東と西、日本の営業全体を導くふたり、高瀬 望と石下福威が「感じて、動いたこと」。
高瀬:
今回のCUREVISTA Open開発プロジェクトでは、日本中の営業員ひとりも残さず全員に連絡をして、全国のお客さまのご要望を集めました。その結果出てきた情報は925項目を数え、それを吟味した上で開発に活かせたと思います。それは現場で「お客さまが使うシーンからのフィードバック」といえます。
石下:
「システムに対し、何を期待されているのか」「どういったことを望んでいらっしゃるのか」をお客さまから細かく伺いました。幸い前モデルで高い評価を頂戴していたので、今回はなんとしてもそれを超えたかったのです。実際にシステムを操作する放射線技師や看護師、診断・治療をするドクター、そして経営者、「あらゆる部門が満足できる価値を提供する」ことが、今回のコンセプトでした。
石下:
X線透視撮影室の運用が多目的になり、システムの運用方法も変化しています。特定の検査に絞った専用機としてシステムを使用する施設もあれば、1台ですべての検査をこなす施設もあります。私たちはお客さまの「新しいシステムへの投資計画は正しいのか」、という声もじっくり聞いてきました。システムに求められる価値として、極端にいうと、以前は「性能的にものすごく突出しているものがあること」や「性能よりも低価格」などが多かったと思います。最近は先ほどのあらゆる部門からのご要望に合わせた、バランスのとれたシステムでなければならないと感じています。
高瀬:
そうした数多くのフィードバック・ご要望を医療従事者の皆さまから直接お伺いできるのは、私たちが国内メーカーであることも大きく影響しています。繰り返しになりますが、今回は日本中の営業員からお客さまの声を集めてCUREVISTA Openにインプットできました。それは、営業だけではなく設計者も自ら医療現場へ足を運ぶことで、より幅広い目線で得られたものです。CUREVISTA Openはユーザーの方々のたくさんのご要望によって商品化されたのです。
石下:
これから私たちはお客さまとさらに深く会話ができると思っています。あるお客さまにしてみれば、ほかのお客さまのご要望が反映された改善点の発見があるかもしれません。システムをとおして私たちをとおして、お客さま同士がコミュニケーションをしているような感覚、と言ったら言い過ぎでしょうか。「伝えると改善してくれる」というふうに思っていただければこれ以上の幸せはありません。
高瀬:
このようなお客さまとの関係を続けていけばCUREVISTA Openはさらなる進化を続けるシステムになることは間違いありません。このシステムは、お客さまとの新たなスタートでもあります。