AIを活用してコンクリート構造物のひびわれを自動検出する点検支援サービス「ひびみっけ」。橋梁やカルバート、トンネルなど様々な場所の点検でご利用可能ですが、ひびみっけ用画像の撮影のしやすさは、構造物の状況によって異なります。新技術導入が上手くいかない例として、撮影のハードルが高い現場で初めての撮影を行ってしまい、思い通りの結果が得られず、それ以降使わなくなってしまうパターンが多く見られます。撮影場所ありきではなく、撮影に適した場所を見極めて、コツを掴んでいただくことをおすすめします。本コラムではひびみっけの撮影に適した場所をご紹介します。
トンネルやボックスカルバートのように足場が舗装されていて安定している場所は、三脚を立てて水平に移動しやすいため、撮影に適している場所といえます。一方、河川や水路などに入って撮影しなければならない場所では、足場が不安定で、三脚が設置できないこともあるため確実な撮影が難しくなります。
T桁やI桁床版など、起伏が複雑で大きな構造物では、凹凸に応じて側面を撮影する必要があるため作業箇所も多くなり、スムーズに撮影を行うことが困難です。一方で、平らな面が続く橋脚などは、撮影に適した場所といえるでしょう。
施工から時間が経過し、ひびわれが大量に発生している現場では、チョーキングやスケッチ作業、事務所での点検調書への転記作業に膨大な時間がかかります。このような現場では、ひびみっけが大いに役立ちます。撮影した画像をひびみっけソフトウエアからクラウドにアップロードするだけで、合成画像とひびわれの自動検出結果が得られるため、従来点検と比べて業務の効率化につながるでしょう。
主に高橋脚など、これまで橋梁点検車を使用したり、ロープアクセスしなければならなかったりと、大がかりな点検が必要な場所では、非常に効果的です。周囲に障害物がなく、ドローンでアクセスしやすい場所での使用がおすすめです。一方で、高橋脚でも、周囲に草木が生い茂っていたり、他の構造物があったりと、障害物がある場所ではドローン撮影が難しくなります。
このように、ひびみっけでの撮影に適した場所を見極めていただき、まずはそうした場所から始めて撮影に慣れていき、新技術を使いこなしましょう。
このほか、特にひびわれ検出の効率化が見込める現場をユーザーズガイドにてご紹介していますので、是非ご利用ください。(ユーザーズガイドのご案内がお手元にない場合は資料請求またはお問い合わせください。)
なお、撮影に不安がある場合はお問い合わせフォームよりご質問いただければ、サポートスタッフがお答えしますので、是非そちらもお気軽にご活用ください。