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日本

CSR活動報告│環境

気候変動への対応

富士フイルムグループは、2040年度までに自社が使用するエネルギー起因のCO2排出を実質的にゼロとするとともに、原材料調達から製造、輸送、使用、廃棄に至るまでの自社製品のライフサイクル全体において、2030年度までにCO2排出量50%削減(2019年度比)を目指しています。本目標の達成に向け、富士フイルムグループ環境戦略「Green Value Climate Strategy」のもと環境負荷の少ない生産活動や優れた環境性能を持つ製品・サービスの創出・普及を推進していきます。

各拠点における取り組み

使用電力を風力発電由来に転換

(FUJIFILM Manufacturing Europe B.V./オランダ)

内視鏡システムの生産における環境への配慮

(富士フイルムヘルスケアマニュファクチャリング 佐野事業所)

製品・技術における取り組み

当社はこのフロー合成法について、独自技術*5を活用し、生産性・エネルギー効率をさらに高めた新たな合成手法を開発しました。この新たな合成手法を使って、「アリールボロン酸誘導体」*6を生産した際に排出されるCO2について試算したところ、従来のバッチ合成法と比較すると、原材料の投入量と廃棄物量を抑制できること、また冷却に必要なエネルギーを低減できることから、同じ量を生産した際のCO2の排出量を約53%削減できることがわかりました。これらの環境性能を評価した結果、当社グループはこの合成手法を「Green Value Products」認定制度において、最上位ランク「ダイヤモンド」に認定しました。

  • *5 化学工学的知見に基づいて設計された独自構造のミキサーや熱交換機の適用
  • *6 医薬品の原料など幅広い化成品の生産において重要原料、中間体として使われる物質

省電力化を実現したデジタルマンモグラフィシステム「AMULET SOPHINITY」


AMULET SOPHINITY(アミュレット ソフィニティ)は、乳房を透過したエックス線により乳房画像を生成する当社デジタルマンモグラフィシステム「AMULET」シリーズの最上位機種です。当社の従来機種(AMULET Innovality)から、使用する部品を削減したことで、小型軽量化を実現。重量は約24%、設置面積は約20%、装置の高さも約30%低減しました。また、システムを制御する基板(集積回路基板)の最適化により、消費電力も約56%低減*4しています。
これらの省資源、省電力化などの環境価値創出の観点から、当社グループの「Green Value Products」認定制度においては、本製品を2023年度に「シルバー」ランクに認定しています。

  • *4 当社の評価条件による比較
AMULET SOPHINITY製品画像