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コラム
デジタルマーケティングの実践6ステップ
デジタルマーケティングとは
デジタルマーケティングとは、インターネットやデジタル技術を活用して製品やサービスを宣伝・販売するためのマーケティング手法のことです。具体的には、Webサイトやブログ、ソーシャルメディア、メール、オンライン広告などを活用し、ブランド認知度や売上を向上させます。
また、商品やサービスのPRのみにとどまらず、集めたデータをもとにして、販売戦略やユーザーへアプローチするタイミングを考えることも含まれます。
扱う商品やサービスによっては対面での営業や販売も必要ではありますが、「既存のチャネルでは集客が頭打ちになっている」「顧客対応の人手が足りない」という課題があるのも事実です。デジタルを活用したマーケティングは自社の認知を拡大し、強みをより理解してもらうために必要といえます。
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デジタルマーケティングの実践6ステップ
デジタルマーケティングの実践には、大きく分けて6つのステップがあります。
(1)課題の整理
(2)目的の明確化
(3)データの収集と分析
(4)マーケティング戦略の立案
(5)マーケティング施策の選定
(6)施策の実行・効果測定・改善
(1)課題の整理
まずは自社の課題を整理しましょう。効果的なマーケティングのためには、自社の課題から逆算して必要な施策を検討することが大切です。
以下は課題の一例です。システム的な問題も含めて整理していきましょう。
・顧客データの収集・分析ができていない
・必要なインフラの構築ができていない
・社内にマーケティングに関して精通している人材や専門部署・チームがない
・外部パートナーとの協力がうまくできない など
課題を洗い出す際には、以下のようなフレームワークを活用すると便利です。
フレームワーク | 概要 |
---|---|
3C分析 | 「顧客(Customer)」「競合(Competitor)」「自社(Company)」の3つを分析する方法のこと。企業の取り巻く環境を解明し、経営戦略を考えるために有効。 |
4P分析 | 「製品・サービス(Product)」「価格(Price)」「販売場所・提供方法(Place)」「販促活動(Promotion)」の観点で自社商品について理解する。顧客ニーズに応じた販促方法につながる考え方。 |
KPIツリー | KGI(最終目標)の達成に必要なKPI(各要素)を、ツリーの枝葉のように可視化した図のこと。 |
カスタマージャーニーマップ | ターゲットが商品の購入やサービス利用に至るまでの一連の流れを言語化し、可視化した図のこと。 |
4つの不 | 顧客が物やサービスの購入時に感じる「不信・不要・不適・不急」という4つの心理的な壁のこと。これらの解消が商品購入につながる。 |
(2)目的の明確化
次に「なぜデジタルマーケティングを行なうのか」といった目的を明確にしておきます。どの課題を解決するのか、どのような成果を得たいのかなるべく具体的に考えましょう。
例えば、「購買意欲の高い顧客にアプローチして来店率を20%上げたい」「既存のチャネル以外の集客方法を確立したい」などです。
(3)データの収集と分析
課題解決のために必要なデータを収集して分析します。
収集するデータの一例は以下のとおりです。
・自社Webサイトのアクセス数・流入経路
・SNSアカウントのフォロワー数・キャンペーン反応率
・メールマガジンの開封率・反応率
・購買データ
・アンケート情報 など
上記のデータについて分析を進め、「Webサイトへの流入はあるが回遊率が悪い」「SNSで配布したクーポンの利用が少ない」「販促DMへの反応は高い」など、マーケティング活動全体において自社の強み・弱みを把握します。
(4)マーケティング戦略の立案
「(1)課題の整理」「(2)目的の明確化」をもとに、マーケティング戦略を立案します。ここでは、富士フイルムビジネスイノベーションが手掛けたマーケティングDX支援の事例から、実際に行なった戦略立案をご紹介いたします。
【戦略立案の事例】
<学校法人桜美林学園 様>
課題:データ分析ができないため広報活動の効果がわからず、勘と経験で意思決定を行なっていた
戦略:データ分析や課題整理をアウトソースしてデータを活用する体制を整えた
学校法人桜美林学園 様 : 事例ページ
<株式会社ハイネット 様>
課題:既存のアクティブな顧客に対して来店促進施策を打ち出したい
戦略:会員情報を有効活用し、高い反応率が見込める優良顧客を特定した
株式会社ハイネット 様 : 事例ページ
(5)マーケティング施策の選定
立案した戦略をもとに、具体的なマーケティング施策を決定します。
具体的な施策の例は以下のとおりです。
・Web広告(リスティング広告、ディスプレイ広告など)
・Webサイトの改善
・ホワイトペーパーの展開
・紙のダイレクトメールの送付
・SNSアカウントの運用
・メールマガジン配信 など
施策を決める際には、自社の課題を解決し、目標達成に近づけるものを選びましょう。
(6)施策の実行・効果測定・改善
決定した施策を実行します。ここで重要なのが効果を測定し、改善することです。効果測定では、「(1)課題の整理」「(2)目的の明確化」で決めたKPIに対して、現状のギャップを明確化させます。
Marketing Cockpitでデジタルマーケティングを支援した事例
富士フイルムビジネスイノベーションでは、デジタルマーケティングのプロ人材による伴走型支援サービス「Marketing Cockpit」を提供しています。ここでは、2社の支援事例をご紹介します。
【事例】アシックスジャパン株式会社 様
アシックスジャパン株式会社様では、POS・Webサイト・ECなどから顧客データは収集できていたものの、データの連携が取れていないことが課題でした。セグメント設定やABテストなどを実施したかったものの、データを有効活用できず、結果的に勘に頼る旧来的な販促手法から脱却できずにいました。
このお悩みを解決するために、富士フイルムビジネスイノベーションのマーケティングDX支援サービス「Marketing Cockpit」を導入いただきました。決め手は伴走型サービスで導入ハードルが低いという点です。サービス導入後、店舗・Web・ECの顧客行動データが統合・可視化され、顧客の購買行動の把握が可能となりました。
さらに、統合された顧客データを分析した結果、ダイレクトメール(DM)についても、一段と訴求ターゲットに見合ったクリエイティブワークを実現できました。実際に「PEDALA RIDEWALK(ペダラライドウォーク)」の販促DMでは、売上計画比142%、ROI(投資利益率)前年比125%を達成し、多数の店舗で売り切れが発生するほどの効果が出ました。
【事例】学校法人桜美林学園 様
学校法人桜美林学園様では、広報活動の成果がわからず、経験をもとに判断せざるを得ない点が問題でした。Webマーケティングツールで扱うデータは膨大であるため、データ収集やレポート作成に時間を取られてしまい、PDCAを回せていない状況が続いていました。また、属人化により業務を適切に引き継げないリスクも課題の一つでした。
そこで「Marketing Cockpit」をご採用頂きました。「Marketing Cockpit」はお客様によるソフトウェアの購入や操作学習が不要なため、立ち上がりが早く、短い期間で課題の整理やデータ分析をおこなって、新たな集客施策を実施することができました。この施策が功を奏し、一学部にとどまらない全学での導入決定に至りました。これまで時間をかけていたデータの収集や分析作業をアウトソーシングすることにしたのです。
専門的な知識・スキルが必要となる工程を富士フイルムビジネスイノベーションが代行することにより、本質的なミッションである企画や戦略を考えることに時間を割けるようになりました。
また、デジタルマーケティングの専用人材を外部から確保することで、職員の異動後もデータの利活用を継続できる体制を構築することにも成功しています。
このように、データの収集や分析には時間がかかるうえ、属人化すれば担当者の異動や退職によってマーケティングが途絶えるリスクもあります。そのため、「デジタルマーケティングを自社で行なうリソースがない」という場合は、外部人材の活用も検討してみましょう。
デジタルマーケティングの実践なら、プロ人材による支援サービス「Marketing Cockpit」
富士フイルムビジネスイノベーションが提供する「Marketing Cockpit」では、以下のような課題を解決します。
・Webサイトの活用や改善を行ないたいが、社内に詳しい人材がいない
・デジタル広告を実施してWebサイトへの流入は増えたものの、お問い合わせが増えない
・Web活用やデジタルマーケティングを小さく実践してみたい
「Marketing Cockpit」なら、デジタルマーケティングのプロ人材がデジタルマーケティングの戦略立案から実行までをトータルサポートします。システム導入や専用人材確保の手間がないため、手軽にデジタルマーケティングを実践できます。
ぜひ「Marketing Cockpit」で貴社の課題を解決するマーケティング施策を始めましょう。