お客様導入事例
顧客行動データの統合活用が実現
した
売上計画142%達成/
ROI 125%
ー POS、ブランドサイト、
ECの顧客行動データ統合・活用 ー
アシックスジャパン株式会社 様
写真向って左から:富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社 池田 歩 / アシックスジャパン株式会社 髙岡 理世氏 /
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 森村 貴志
課題顧客行動データの統合・活用で見えてきた『実はお客様をよく理解できていなかった』という事実
POS、WEBサイト、ECなどから顧客データは取れていた。しかし、顧客データの運用方法が各部署でバラバラで、結局経験と勘に頼る旧来的な販促手法から脱却できずにいた。
髙岡様:もともとは店舗とECで顧客データが統合されておらず、販促施策としては店舗のお客様へのみ、購入金額上位者に向けていつも同じような内容のDMを送っていました。本当はセグメント設定やA/Bテストなどを実施したかったのですが、手が打てていなかったです。
そうした背景から、パッケージ・ソリューションなどの導入を検討していたところ、ちょうど富士フイルムさんにお声がけをいただき「Marketing Cockpit」をご紹介いただきました。システム導入ではなく伴走型サービスで導入のハードルが低いということもあり、導入を決めることにしました。
「Marketing Cockpit」の導入により、店舗・WEBサイト・ECの顧客行動データが統合・可視化され、個々のお客様の購買行動を把握することができるようになりました。そうして可視化された行動データを分析することで、それぞれのお客様に対して最適化されたアプローチが可能になったのです。結果として、サービス導入前と比べて『現役継続セグメントの離反を3.2ポイント改善』を実現、また『現役優良への引上げ』も可能になり、顧客ステージの構成を大幅に改善することができました。さらに、顧客行動の理解に基づいた適正な販促予算の配分が見えてきたため、結果につながりやすい販促計画も可能になりました。なので、今では自信をもってDM施策を進めていくことができるようになっています。
また、店舗、営業、マーケティングの各担当者が、共通の画面から可視化された顧客行動データを参照することができるようになったので、販促に関する議論において、よりレベルの高い議論ができるようにもなりました。
アシックスジャパン株式会社
ウォーキング事業部
リテールマーケティング部
デジタルマーケティングチーム
髙岡 理世氏
改善ポイント1クリエイティブにおいても、データ分析の観点から効果的なデザインの方向性などが明確に
統合された顧客行動データの分析から、訴求ターゲットの『顔』が鮮明に見えてきたことによって、より『ターゲットに刺さる』クリエイティブワークが可能に。
髙岡様:社内において「Marketing Cockpit」の活用が活発になるなかで、DMなどのデザインもデータ分析に基づいたクリエイティブディレクションが可能になってきました。デザインなどの制作作業にあたり、『どの属性のターゲットに対し』『いつ』『どういうメッセージを』『何をコンバージョンに設定して』という部分が社内において明確な共通認識として顕在化できるようになったため、より訴求ターゲットにフィットしたクリエイティブワークが可能になりました。
例えば、 PEDALA RIDEWALK(ペダラライドウォーク)の販促DMにおいては、高機能な分、高単価なスニーカーながら、多数の店舗からサイズ欠品(売り切れ)が発生するほどで、ROI前年比125%、売上計画比142%を達成しています。
こちらの販促では、DMを店舗に持参されるお客様も多くいらっしゃいました。DMをお持ちになり店舗スタッフに「私に合うのはどれかしら?」と購入されるパターンもあり、店舗に対する絶対的な信頼を寄せてくださっていることが分かりました。
改善ポイント2データドリブンにより、短期的な『集客』だけでなく、中長期的な『顧客育成』も可能に
BIツールによる蓄積データの分析から、今まで見えていなかったものが見えてきて、それまで取りこぼしていた顧客層の囲い込みにも成功。
髙岡様:データが蓄積され、個々のお客様の行動履歴が追えるようになってくると、それぞれの顧客特性に合わせた施策が可能になってきました。例えば、個々のお客様とのタッチポイントを分析してゆくと、同じ顧客への接触回数を増やした場合、『優良顧客は1回ずつの反応率があまり変わらないのに対し、離反顧客は接触回数が増えると反応が上がる』とうい特性が見えてきました。そうすると、今まで費用対効果が見えにくく、販促予算の投下に二の足を踏んでいた離反顧客に対する積極的な販促予算の投資が可能になり、今まで取りこぼしていた顧客層の対策ができるようになったのです。
今は以前と違い、単にお客様を『待つ』スタンスから、お客様を『育てる』スタンスに変化してきています。さらに、社内における販促の議論が、「Marketing Cockpit」の導入をきっかけにして、部署間をまたぎ、LTVや優良顧客の割合など、マーケティング理論を共通言語にしたよりハイレベルなものに変わってきています。
改善ポイント3「Marketing Cockpit」の導入により、店舗におけるモチベーション向上にもつながった
「Marketing Cockpit」の導入が、店舗、営業、マーケティング担当者の意識を共通化、店舗スタッフの販促活動への意識向上のきっかけに。
髙岡様:元々、実店舗への集客施策であるDMに、ECサイトへ誘導する二次元バーコードを載せていたことなどに対し、売上がECへと流れるのではないかという憶測から、実店舗からの反発があったりしました。しかし、「Marketing Cockpit」によって統合された顧客行動データを分析した結果、EC利用顧客と、ECと店舗併用の顧客はほぼ被っていないということがわかったのです。そしてそれがきっかけになり、売上を取る取られるでなく、会社全体として、店舗からEC、ECから店舗へといった相互送客のシナリオで販促活動をとらえられるようになりました。
改善ポイント4「Marketing Cockpit」導入でデータの集計作業から解放。その分本来業務に集中できるように
雑務から解放されて、本来業務にコミットできる環境とBIツール、その二つが結果につながる販促計画を生む。
髙岡様:実店舗まわりのデータ管理システムが古くなっていたこともあり、以前は毎週の販促活動の結果報告の準備のために、売上データや各販促の効果検証データなどをExcelにマージする作業に追われていました。でも「Marketing Cockpit」の導入により、それらの雑務が簡易的になり、本来業務である販促企画の立案や実行に集中できるようになりました。販促施策の効果が以前に比べて飛躍的に上向いてきているのは、そうしたことの効果もあるかと思います。
またそれ以上に、相談すればすぐに新たなアクションを起こしてくれたり、新しいアイデアを形にしてもらえるので、「Marketing Cockpit」は今やただのサービスではなく、サービスを超え最早頼れるパートナーくらいに感じています。なので、これからも富⼠フイルムさんと一緒に様々なことに挑戦していきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。
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富士フイルムビジネス
イノベーション担当者の目
様々なデータから顧客理解を深め分析することによって、よりよい顧客接点をつくりだすデータドリブンマーケティングを実践するご支援をさせていただいております。
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サービス導入から、顧客を複合的なデータ及び視点から理解する、行動特徴によるセグメントをしシナリオを描く、紙とデジタル施策を組み合わせて顧客接点をつくり反応をきちんと評価する、評価をもとに次の施策を企画する、というデータドリブンなお取組みを一緒に伴走させていただいております。
真摯にお客様と向き合うアシックスジャパン様のファンを増やすご支援をさらに発展させ、事業成長に貢献していきたいと考えております。富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社
グラフィックコミュニケーション営業統括部
グラフィックコミュニケーション販売推進部
池田 歩
注記:事例の内容は2023年7月時点の情報です。