お客様導入事例
紋別市教育委員会 様
教員が絶賛、市内小中学校の全普通教室に導入! 電源を入れるだけで簡単に使える電子黒板で教育のデジタル化が大きく進展

事例の概要
- 教員用PCを使ったオンライン授業では、教室内の児童生徒の声がうまく拾えない、教室全体を収めた映像が撮れないなど、品質面で問題があった
- オンライン授業の準備が休み時間では完了せず、授業時間に差し掛かるといった弊害が起こっていた
- 単なるオンライン授業を行うツール導入にとどまらず、授業内容の質を高めたかった
- 教室の端にいる子どもの声も拾い、映像も教室全体を映せることで、臨場感のあるオンライン授業が可能となり、リモート環境からも授業に参加しやすくなった
- オンライン授業の準備が大幅に効率化され、授業時間に差し掛かることがなくなった
- デジタル教科書や、他の教員が作成した教材を活用するなど、デジタルの良さを活かした取り組みを行うことで、授業内容が進化した
- 授業の準備が効率化されるだけでなく、教職員研修や学校間の会議もオンラインで行うことが当たり前となり、教員の働き方改革にもつながった
- 音声や動画、ディスプレイの見やすさなど基本機能の性能が良い
- オンライン授業に必要な機能を全て搭載し、電源を入れるだけですぐに使うことができる
- タッチパネルの操作性が良いことや、子ども用タブレット端末とのデータのやり取りなども簡単に行えることから、双方向性を高めた授業が行いやすい
事例の詳細
業務内容を教えてください

紋別市教育委員会 教育部長
鈴木 保智 様
導入前はどのような課題を感じていましたか
新型コロナウイルス感染症のパンデミックの時期に、小中学校に登校できず家庭から授業を受ける児童生徒を対象として、オンライン授業を行う必要が発生しました。当初は教員用PCを使ってオンライン授業を行ったのですが、PCのマイクだと教員の声は拾っても、教室全体にいる子どもの声は拾えない。今の授業は教員が一方的に話すのではなく、教員が子どもと、また、子ども同士でやりとりしながら進めますから、子どもの声が聞こえなければオンライン授業は成り立ちません。また、PC搭載のカメラでは教室全体をうまく収めることができないことも問題でした。さらに、教員用PCだと、ディスプレイやカメラ、スピーカーなどを接続してオンライン授業を準備するため、5~10分の休み時間では準備が間に合わないこともあり、授業時間に差し掛かることもたびたびありました。

紋別市教育委員会 指導主事
濱 哲哉 様
導入の決め手を教えてください
オンライン授業について試行錯誤していたとき、これまでもいろいろと相談に乗ってくれていた富士フイルムビジネスイノベーションジャパンの特約店である合同会社イーフロンティア・システムズ様から、「MAXHUB All in One Meeting Board V6 CFシリーズ」(以下「MAXHUB」という)を紹介されました。
MAXHUBは、オンライン会議に必要となるさまざまな機能を1台で備えた電子黒板(インタラクティブホワイトボード)で、大型タッチパネルディスプレイにカメラ、マイク、スピーカー、Windows OSなどを搭載しているため、電源を入れるだけですぐに使うことができます。最初に、紋別市立紋別中学校(以下「紋別中学校」という)でテストしてみたところ、教室の端で発せられた声も内蔵マイクがしっかり拾ってくれるし、内蔵カメラも広角で教室全体を写すことができて、オンライン授業に使用できると確信しました。
また、MAXHUBは外部機器を接続する必要がなく、Windows OSも搭載されているので、教員が自分のアカウントでログインするだけですぐに授業が始められます。「簡単に使える」のが、学校現場にとっては何よりありがたいことです。
さらに、ディスプレイがタッチパネルになっているため、画面切り替えなどの操作を行うために教員用PCに移動する必要がなく、効率的にディスプレイで操作しながら授業を進められる点も良いと思いました。

紋別市教育委員会 学務課学務係
係長 内竹 弥樹 様

導入後の活用状況や効果について教えてください
まず紋別中学校に1台導入し、英語の授業でMAXHUBの活用を開始しました。授業では主にデジタル教科書を活用し、ネイティブによる英単語・英文の読み上げや、英文テキストに直接書き込みながら説明することで、生徒が授業に集中しやすい状況を作ることができ、教員としても使いやすいツールであることが分かりました。
最初は1台だけの導入でしたが、授業で使いやすい電子黒板であることが分かると、「自分も使いたい」という教員が増えてきたため、紋別中学校の各フロアに1台ずつ増設。さらに、その話を耳にした市内の他の小中学校からも要望が強まったことから、全9校の各フロアに1台ずつ導入したのち、現在では全校の全普通教室と特別教室3教室に1台ずつ、計70台を配備しています。学校現場にトップダウンでIT機器を導入しても、十分に使われないままになってしまうことが多々ありますが、MAXHUBは1台から始まって現場からの要望に応じて導入拡大し、幅広く活用されるまでに至りました。
各教科の授業時には、児童生徒が1台ずつ持っているタブレットPCと連携させたり、子ども自身にタッチパネルの画面操作をさせたりしながら、MAXHUBをフル活用しています。また、紋別市では全小中学校をオンラインでつなぎ、あるテーマについてディスカッションを行う「紋別市こどもサミット」を毎年開催しています。これまでは開催中にカメラやスピーカーがつながらなくなるなどの機器トラブルが起こるクラスもありましたが、MAXHUB導入後は機器トラブルもなくなりました。
さらに、他の教員が作ったデジタル教材が共有されることによる授業の質の向上、教職員研修でのMAXHUB活用による働き方改革など、教育のデジタル化全体への大きな波及効果も生まれています。現場では誰もが「電子黒板」と言う代わりに「MAXHUB」と呼ぶほど、なくてはならないものとして定着しています。

教室でのMAXHUB利用の様子
MAXHUB All in One Meeting Board V6 CFシリーズはどのような組織・団体におすすめですか
学校現場でも一般企業でも、遠隔でのコミュニケーションが必要なケースでは活用できると思います。MAXHUBの機能自体は、PCを大きなモニターやマイク、カメラなどにつなぐことで代用できるかもしれませんが、電源を入れるだけですぐに使える便利さはMAXHUBならではのものです。以前の教育現場では、「電子黒板」というと実際の授業には使いにくいという抵抗感がありましたが、MAXHUBはそのマイナスイメージを覆してくれました。
さらなる活用や今後の取り組み予定について教えてください
デジタル機器は、あくまで「道具」です。主体は子どもたちであり、目標は子どもたちがたくましく生きる力を身につけること。国が推進する「GIGAスクール構想」の第1段階であるツールの導入から、これからは第2段階の「NEXT GIGA」として、ツールのさらなる効果的な活用や、教職員の事務業務のDX化による効率化、保護者とのコミュニケーションの深化などに取り組んでいくことになります。富士フイルムビジネスイノベーションジャパンには、国やIT業界の大きな動向についての情報提供や、機器だけでなく実際の活用法を含めた提案などによって、実効性のある教育デジタル化を支援してもらえたらと思っています。

(左から)
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 境 大地
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 齊藤 健介
紋別市教育委員会 学務課学務係 係長 内竹 弥樹 様
紋別市教育委員会 教育部長 鈴木 保智 様
紋別市教育委員会 指導主事 濱 哲哉 様
合同会社イーフロンティア・システムズ 代表社員 兼 業務執行役員 辻 浩樹 様
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 内藤 一幸
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 永井 新五
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導入ソリューション
お客様プロフィール
紋別市教育委員会
- 業種
- 公共
- 業務内容
- 教育に関する事務の管理や執行の基本的な方針等について審議・決定
- 所在地
- 〒094-0005 北海道紋別市幸町3丁目1-8(事務局)
※掲載内容は2025年1月時点の情報です
紋別市教育委員会 学務課では、紋別市の小中学校に関わる教育事務全般を執行しています。具体的には、児童生徒の学級編成、教職員の異動・配置や研修、学校の施設・設備など、学校教育全体に関する業務を担っています。