FUJIFILM IWpro
活用ライブラリー
朝比奈株式会社様
代表取締役 吉川 直美 様
利用用途:製造現場における帳票データの活用
製造関連文書を
デジタル活用へ
30分かかっていた
文書検索を一瞬で完了
-
- 文書の検索にかかる手間と時間を大幅に削減
- パソコン上で複数文書の比較も簡単
- 電子化と登録がスムーズで紙文書の情報活用が進む
静岡県富士市でプリント基板などの電子制御ユニットや電子機器の製造を請け負う朝比奈株式会社様。
製造の実績を製品ごとに記録した「製造指図書」を紙で保管してきましたが、検索や閲覧のしづらさに長年課題を感じてきました。
そこで、製造指図書を整理された電子データとしてクラウド上に保管できるシステムの導入に挑戦。
検索や閲覧が容易になったほか、過去の文書をスキャンして保管し、生きた情報資産に変える取り組みも進んでいます。
代表取締役の吉川 直美 様にお話を伺いました。
“異業種の目”で見つけた、
製造指図書の活用に関する課題
叔父が創業した当社の経営を2011年に引き継いで以来、製造業について日々勉強し、知見を蓄積してきました。異業種での経験が長く、業界の常識とは異なる目線で現場を眺め、課題を見つけることもあったのですが、その一つが「製造指図書を情報資産として十分活用できていない」ことでした。
製造指図書には、発注のあった製品ごとに工程と製造台数、かかった工数などが記録されており、お客様の製品化実現に向けて試作品1台から量産品まで対応する当社にとって、数年後に再注文があった際など、作業計画立案や原価比較などに非常に役立ちます。しかし、従来は膨大な量が紙のまま保管されており、参照したくても探し出すこと自体が困難な時もありました。
「やりたいことに最も近づくこと
のできる」手段を求めて探求
この課題を解決する手段としてデジタル技術に着目。スキャンしてデータ保管する仕組みなどを導入しましたが、検索できないため可用性は向上しませんでした。そこで、展示会で目にしたFUJIFILM IWproを検討。テストしてみると、製品名や客先名、納品日が自動抽出され、検索に必要となる情報がカバーされているため、「やりたいことに最も近づくことのできる」サービスだと判断できました。製造指図書には客先注番など、他のさまざまな情報も記載されており、今後のFUJIFILM IWproの機能向上でさらに活用範囲が広がることも期待できました。
情報の可用性が大幅に向上。
過去の情報資産の活性化も進む
過去の製造指図書を閲覧するニーズは月に5~6回発生します。従来は該当文書を探すのに1回あたり30~40分程度かかっており、それでも見つからないこともありましたが、FUJIFILM IWproならパソコン上で、客先名や製品名で検索し、ファイル名記載の日付から見たい文書をすぐに選ぶことができます。複数ある同じ製品の指図書を一覧比較することもできるので、可用性は大きく向上しました。さらに、図面や製品写真なども指図書に紐づけて保管可能なので、製品不良発生時の原因確認などにも活用できます。
現在は、1日に5部程度発生する新規指図書をFUJIFILM IWproに登録するのと並行して、過去の紙文書をスキャン・登録することも進めています。複合機パネルのボタン一つでFUJIFILM IWproに保管できる連携機能があるため、パート従業員やドライバーなど、手の空いているスタッフに作業を依頼。会社のこれまでの歩みを記録する製造指図書の情報資産化が着実に進んでいます。
デジタル化で人から人への
技術継承も加速したい
受賞のお話を聞き、デジタル化の途上にある当社が賞を頂いてよいのかとは感じましたが、光栄に思います。これを励みに、これからもDXを目指して取り組んでまいります。私たちの仕事には人ならではの技術も不可欠です。これまでやってきたことを、メモを取るようにデジタルで記録し、必要な時に自由に活用することで、人から人への技術継承にもつなげていければと思っています。
ーこれからDXの推進を検討されている方々へー
「どこから手を付けてよいのかわからない」という方も多いと思いますが、皆さんスマートフォンやパソコンは多少なりとも使っているはず。すでにデジタルの入口には立っているのです。まずは自信を持って「やってみよう」と思うことが大事。その上で、富士フイルムビジネスイノベーションジャパンに、「こんなことをやってみたいのだけど」と、雑談レベルから相談してみることをおすすめします。
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