このコンテンツは医療従事者向けの内容です。
人々の健康のために多様な診断場面を支えるCTを。
短時間で全身を検査できるCT検査は、医療現場では欠かせない機器として頭部や心臓、腹部など、多様な部位の診断に活用されています。
検査する人、される人への負担の少ないやさしい検査で人々の健やかな未来を支えたい。
富士フイルムの経験とAI技術で、CTがさらに進化しました。
AI技術を活用して開発した逐次近似処理「IPV*1」は専用のオペレーションルームや追加のハードウェアを必要とせず、高いノイズ低減率においても、画像の質感(Texture)を維持し、低線量時でも視認性の優れた画像を提供します。
IPVは低コントラスト検出能が重要視されるような頭部領域においても自然な視認性の画質を維持しつつ、大幅にノイズを低減し、低コントラスト検出能を向上させます。
管電流を連続的に3次元方向に変調させ、特定の指標値を満たす画像が得られます。管電流を変調する際、従来の逐次近似処理だけでなく、IPVの特性を考慮した撮影条件も設定可能です。
SynergyDrive*4
CT撮影時の手順の流れを細分化することで検査時間を大幅に削減。操作者の負担が大きいシーンを短縮することで、ワークフローの向上をめざしました。
ページをめくるように、同時に3人までの被検者ワークシートを切替えられる「検査タブ」、同一被検者内の撮影から画像処理までの自由な往来ができる「ナビタブ」、タブの切替え機能によりストレスのない作業を実現します。
検査部位の位置決めが容易な寝台横シフト機能
寝台が横に最大200mm移動するので、心臓領域や肩などの整形領域でも撮影領域の中心に撮影部位をポジショニングしやすくなり、検査効率の向上が期待できます。
スキャン範囲自動設定(AutoPose)*6
再現性の向上と設定時間の短縮
撮影されたスキャノグラム像から撮影範囲の自動設定が可能です。撮影位置の再現性の向上や検査効率の向上による設定時間の短縮が期待できます。Deep Learningを活用して開発した富士フイルムの臓器認識技術*7を用いることで、頭部、胸部を含む合計14種類の部位撮影に貢献します。また、あらかじめ撮影範囲のマージン設定ができるため、施設ごとの運用に応じて撮影範囲をカスタマイズできます。自動算出された撮影範囲を操作者が確認し調整することも可能です。
カメラを使ったポジショニング(AutoPositioning)*7*8
適切なポジショニングをワンボタンで実現
Deep Learningを活用して開発した技術*7で、天井に取り付けた3Dカメラ画像を基に寝台上の人体の特長点を検知し、3次元位置を算出するため、ワンボタンで垂直・前後・左右の3次元方向のセッティングが可能となります。頭部、胸部を含む合計14種類と適用部位を拡大し、フィートファースト、ヘッドファースト、伏臥位などのセッティングにも対応します。また、AutoPositioningの映像はスキャナ前面のTouch Visionや操作卓のモニタに表示することが可能です。
富士フイルムがこれまで培ってきた画像処理技を、CT装置本体にも搭載し解析機能を充実。再構成した画像をCT装置本体に保存するのと同時に、SYNAPSE VINCENT Core*9に並行転送することで、撮影後から解析開始までの待ち時間を短縮することができます。
- 販売名
全身用X線CT診断装置 SCENARIA View
- 医療機器認証番号
230ABBZX00027000