このコンテンツは医療従事者向けの内容です。
短時間で全身を検査できるCT検査は、医療現場では欠かせない機器として頭部や心臓、腹部など、多様な部位の診断に活用されています。
検査する人、される人への負担の少ないやさしい検査で人々の健やかな未来を支えたい。
富士フイルムの経験とAI技術で、CTをより使いやすく。
被ばく低減と視認性を両立
IPVはAI技術*1を活用して開発した画像再構成機能です。充分な反復処理により得られる画像を教師データとして処理を高速化。富士フイルムが開発したVisual Modelに基づき、RawDataを起点とした画像再構成処理により、NPS(Noise Power Spectrum)をFBP(Filtered Back Projection)に近づけ、高いノイズ低減率においても、画像の質感を維持します。画像ノイズを最大90%*2低減し、被ばく量は最大83%*3低減。低コントラスト検出能を最大2倍*3に改善します。
統計学的モデル、オブジェクトモデル、物理学的モデルに基づき、画像ノイズや画質を繰り返し演算処理により制御する技術です。
高周波から低周波まで均等な割合でテクスチャを調整しながら視認性に影響を与えるノイズ周波数特性を限りなくFBPに近づけました。
チーム医療を支え続けてきた富士フイルムだからこそできたAI時代の新しいワークフローソリューション。それがSynergyDriveです。Deep Learning*5などを活用したワークフロー支援機能により、医療現場のさまざまな課題を解決し診療の効率化と質の向上に貢献します。
検査部位の位置決めが容易に
寝台が横に最大200mm移動するので、心臓領域や肩などの整形領域でも撮影領域の中心付近に撮影部位をポジショニングしやすくなり、検査効率の向上が期待できます。
広々とした800mmの開口径に加え、開口部分をなめらかな形状にすることで被検者へのアクセス性を向上させました。
Deep Learningを活用して開発した技術*5で、天井に取り付けた3Dカメラ画像を基に寝台上の人体の特徴点を検知し、3次元位置を算出するため、ワンボタンで垂直・前後・左右の3次元方向のセッティングが可能となります。頭部、胸部を含む合計14種類と適用部位を拡大し、フィートファースト、ヘッドファースト、伏臥位などのセッティングにも対応します。また、AutoPositioningの映像はスキャナ前面のTouch Visionや操作卓のモニタに表示することが可能です。
撮影されたスキャノグラム像から撮影範囲の自動設定が可能です。撮影位置の再現性の向上や検査効率の向上による設定時間の短縮が期待できます。Deep Learningを活用して開発した富士フイルムの臓器認識技術*7を用いることで、頭部、胸部を含む合計14種類の部位撮影に貢献します。また、あらかじめ撮影範囲のマージン設定ができるため、施設ごとの運用に応じて撮影範囲をカスタマイズできます。自動算出された撮影範囲を操作者が確認し調整することも可能です。
富士フイルムがこれまで培ってきた画像処理技術を、CT装置本体にも搭載し解析機能を充実。再構成した画像をCT装置本体に保存するのと同時に、SYNAPSE VINCENT Core*8に並行転送することで、撮影後から解析開始までの待ち時間を短縮することができます。
CT・MRIなどの断層画像から高精度な3D画像を描出し、解析を行う3D画像解析システム「SYNAPSE VINCENT Core」が、メディカルIT技術ブランド「REiLI(レイリ)」によるDeep Learningによって、さらなるバージョンアップを遂げました。膨大に蓄積された医用画像データを生かし、CTデータからの自動抽出機能や、脈管系の抽出機能が充実。画像認識技術を生かして、チーム医療を支え続けてきた富士フイルムだからこそ実現できた、AI時代の3D解析技術です。富士フイルムの「REiLI」が、チーム医療の最前線へと導きます。
学習した血管情報に基づき、血管と判断された領域を抽出します。
画像認識技術で血管を認識し、ワンクリックで抽出します。
「REiLI」によるDeep Learningにより骨のCT値と形状を認識し、ワンクリックで抽出または除去が可能です。
SYNAPSE VINCENT Coreは異なる時相や別日に取得した画像でも、非剛体位置合わせが可能であり、画像内で臓器の位置や形状を合わせることが可能です。
「REiLI」によるDeep Learningを用いた臓器抽出で画像処理を簡単に行うことが可能です。
- 販売名
全身用X線CT診断装置 SCENARIA View
- 医療機器認証番号
230ABBZX00027000