このコンテンツは医療従事者向けの内容です。
医療の高度化によりCT装置が担う領域は従来以上に多様化しています。
一方で、急速に進む高齢化が医療財政を圧迫し、医療にも経済性が求められています。
今、医療現場で起きているパラダイムシフトに対応するために、Supria Grandeを“FR”に進化。
全身サブミリ高速撮影や被ばく低減技術などの進化するテクノロジーを、地域医療の課題解決のための「Next Standard」に。
“FR”は、医療現場のヘルスケアニーズに応えるソリューションです。
逐次近似処理をルーチン検査に
被ばく低減に有用な逐次近似処理は計算量が膨大であるため、従来のルーチン検査に適用することが困難でした。 “FR”では、逐次近似処理(Intelli IP)をルーチン検査でご使用頂けることをめざして画像処理ユニットを一新し、処理速度が向上しました。
ノイズ低減強度は7段階から選択可能です。ご施設の運用ポリシーに沿った適切な被ばく線量で、画像ノイズ低減やアーチファクト低減による高画質な画像を提供します。
低管電圧撮影
一般に、低管電圧撮影はヨード造影剤によるCT値の上昇や低コントラスト分解能の向上が期待できます。低管電圧撮影で増加するノイズをIntelli IPにより低減し、被検者の負担を軽減します。
全身どこでもサブミリ(0.625mm)撮影で
0.625mm×64ch=40mm幅の高精細ワイド検出器を搭載し、全身どこでも短時間でサブミリ撮影が可能です。
X線受光部は、隔壁によって区切られています。この隔壁の厚さの分だけX線利用効率が低下します。X線利用効率と空間分解能にはトレードオフの関係にあり、最小スライス幅0.625mmの検出器を搭載しています。
臨床有用性
広範囲の撮影をすることが可能となるため、頭部の撮影や、腕をおろした撮影、腹部の多時相造影撮影など、様々な検査で効果を発揮します。
被検者に近い位置で状況変化などを確認しながら、ガントリで撮影スタート/ストップを行えます。それにより操作室と撮影室を往復していたワークフローを改善します。安全性に配慮し、スムーズな検査をめざします。
高速回転、サブミリスライス撮影、パワフルな線量を生み出すジェネレータ、そして画像再構成アルゴリズム。様々なテクノロジーを搭載し、高度な検査はもちろん、ルーチン検査においても被検者負担を軽減した撮影を実現します。
FOVに制限されないハイピッチ撮影
3次元画像再構成アルゴリズムCORE法は、撮影スライスやFOVに制限される事なく、撮影できます*1。
HiMAR(High Quality Metal Artifact Reduction)は金属データをもとにアーチファクトを推定し補正を行うもので、アルゴリズムを採用しています。
被検者負担軽減機能
体動による画像のズレを補正する機能を搭載しており、撮影後の撮影データでも体動補正が可能です。また、円背の被検者などで再構成視野からはみ出した場合でも、最大有効視野内であれば、再撮影することなく、画像再構成が可能です。
被検者に配慮した750mmの大口径ボアで様々な体位の被検者にも撮影が可能です。
操作ボタンも少なく、文字も大きく、分かりやすい日本語表示で検査を効率よくサポートします。
- 販売名
全身用X線CT診断装置 Supria
- 医療機器認証番号
225ABBZX00127000