2021年9月から2022年2月、中国北京市のDewey Centerにて、“Van Gogh Alive”という斬新な没入型デジタルアート展が開催されています。世界一流の芸術文化となりつつあるこの芸術展に、富士フイルムが提供するプロジェクター「FP-Z8000」40台が採用されました。
鮮やかなプロジェクターの映像表現により、画作や物語がかつての印象派巨匠の世界を現代に‘Alive’(再現)させるかのように感じさせてくれます。
富士フイルムプロジェクターZ8000による新たな映像体験
“Van Gogh Alive”は、世界75都市以上で、800万人の来訪者を誇る世界最大級の没入型デジタルアート展です。
ダイナミックな画像、映画館級のサウンドを融合した独自システムを通して、来訪者に唯一無二のマルチスクリーンの鑑賞環境を提供しています。
“Van Gogh Alive”の中で、観客は映画級の視覚や音声とともに、ゴッホの一生を体験できます。
展示ホールに足を踏み入れと、1階の展示エリアには富士フイルム製プロジェクター「FP-Z8000 」30台以上、全て天井に吊り上げ形式で設置しています。
展示エリア全体を見渡すと、天井に取り付けられた「FP-Z8000」プロジェクターは、投写比TR0.34の超短焦点レンズ搭載プロジェクターという特長を最大限に活かし、観客自身の影により、作品の鑑賞に影響を与えることはありません。
近距離からの投影で100インチ以上の大画面を映しつつも、各画作の繊細な部分を再現することに成功しています。
ゴッホの作品の美しさを表現する際に、富士フイルムプロジェクターの8000ルーメンの輝度は豊富な色彩を実現するベースとなり、同時に「FP-Z8000」の優れた色域空間、色相、コントラストはゴッホ巨匠の芸術品を忠実に再現する役割を果たしています。
1階展示エリア内において、壁面への投写以外にフロアへの投写を3スペース設けています。
会場の設計者によると、展示ホールは高さ制限がある中で、従来のプロジェクターでは理想的な投写ができず、フロアへの投写を諦めていたとのこと。
一方、富士フイルムプロジェクターは超短焦点でありながら、フォーカス調整ができる優勢を活かせるだけでなく、レンズを自在に回転可能であるため、今回のようなフロア投写を実現できたとのことです。
設置性の観点から富士フイルムのプロジェクターZ8000は「小さくて、軽い」。これは設計側にとって、利便性が高く、設計の選択肢も増えています。
「幅」460×「長さ」510×「高さ」162.5mmコンパクトな体積、約18.4kgの軽量に自由回転可能なレンズが加わることで、あらゆる設置現場の障害は排除されました。
富士フイルムのZ8000プロジェクターは展示絵画の繊細な箇所の表現に威力を発揮しますが、絵画全体の表現でも優れた効果を得られます。
この絵画は「FP-Z8000」2台の投写のブレンディングによって構成されていますが、色彩は自然で、ブレンディングの痕跡は全く見られません。
更に「FP-Z8000」のレンズシフト範囲は垂直70%水平35%と広範囲となっており、キャリブレーション誤差を調整しやすくなります。
ゴッホアートコーナーは、5台のZ8000プロジェクターを観客の頭上4方向の壁に投影することで構成されています。
これは、頭上のアートを楽しみつつも、アートの下は外部の景色が見える工夫が施されているため、開放的な雰囲気も味わえるという、新感覚のアートスペースとなっています。
ゴッホ展の鑑賞を終えた観客は素晴らしい芸術的なコンテンツと没入体験に魅了されることでしょう。
これらを実現させた多数のプロジェクターは決して観客の鑑賞を妨げることはありません。
デジタルアートを実現した富士フイルムの「FP-Z8000」はその優れた画質、ブレンディングにより観客に快適な芸術空間を提供することに貢献しました。