栃木・蔵の街かど映画祭は、栃木県栃木市で開催されている映画祭です。期間中は、市内に残る数々の蔵を中心とした歴史的な建造物を、ミニシアターとして公開しています。一般から作品を公募する「栃木・蔵の街かどアワード」を開催する傍ら、多くの人に栃木市の歴史的な景観を楽しんでもらおうという地域に根差したイベントで、コロナ禍を経て3年ぶりの開催となった2022年は、第13回を迎えることになりました。この映画祭では、屋内上映会場として「北蔵」という土蔵で投影されるミニシアターや、メイン会場となった、「とちぎ山車会館」の壁面上映において、FP-Z8000が使われました。Zシリーズを使うことで、今までにない新しい映画祭のかたちを実現いただきました。Zシリーズの導入の効果を事務局長の大阿久友伸さまにお話を伺いました。
FP-Z8000が作る「新しい映画祭」のかたち
狭い蔵の中での上映を、ストレスなく実現できた
FP-Z8000はどのようにお使いになりましたか
今回は富士フイルムさんのZ8000を定員約20名の屋内上映会場と、屋外の大きな壁面スクリーンの会場と大きさが異なる会場ですが、2か所に採用させていただきました。前々回までは、(屋外会場では)遠くから「やぐら」を組んで投写していたので、お客さまからあったクレームというか、お声がありまして、背が高い人の頭が(やぐらの前を通ると画面に)ちょっと写る時があったとか、そういったお声があったりもしました。でも今回は超短焦点というところで、そういったストレスが一切ないっていうことが素晴らしいです。(屋内会場では)例えばプロジェクターの前を、これまで 一直線に空けて会場を準備していたのが、今回は普通の映画館と同じように本当にいい場所の真ん中で、席を組めるっていうのは革命的にストレスが減ったっていう風に思います。
FP-Z8000を2台スタッキングして、鮮明な上映が実現し大変満足
メイン会場では2台のプロジェクターをお使いになったそうですね
栃木山車会館という場所は壁面が大きいのですが、正面からみて左手側にあったりとか、そこに植え込みや木があったりとかですね、どうやって映像を映すのかっていうのが誰もが多分悩むような場所、難しい場所なのです。こうなると、短焦点で、壁面の前にプロジェクターを置くという解決策しかあの場所では上映ができないと思います。しかも100席以上座る席を用意できるっていうこと、素晴らしい会場作りに一役買っていただいたと思います。今回については、Z8000を2台スタッキングして 使用させていただいたことで、かなり明るくなって、前回とは全然違う明るさが実現できました。とても鮮明な映像になっていたので、大変満足でした!
市民に文化をもっと楽しんでもらいたい
今後の映画祭の目指すところを教えてください
映画というものをとおして、より市民が文化を発信したり、文化を楽しんだりみたいな風土がもっとでき上がればいいなって思っているのと、メジャーな大きい映画祭とは違った強みを出して、映画祭をもっと盛り上げていきたいなって思っています。