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HF-12M シリーズ : 技術

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IMX536に対応した、2.1μmピクセルピッチの超高解像性能を備えた低ディストーションの12メガピクセルレンズ。

フジノンレンズ独自の高解像性能「4D High Resolution」 1.フローティング設計技術 撮影距離が変化しても解像性能の低下を抑制 2.高精度組立技術 画面周辺部まで均一な解像力を保持

● レンズ製造工程において、レンズ同士の中心部分(芯)がずれていると、目指した性能が発揮されないため、製造過程においてレンズの芯を、ミクロン単位で揃えることが非常に重要となっています。


● FUJINON HF-12Mシリーズは、富士フイルムのレンズ製造技術を結集した検査装置を用い、レンズ本体全数で、組み立て時のレンズ玉の芯の偏りを検出し、ミクロンレベルの精度で組み立てを行うことで、画像周辺部まで均一な高解像性能を実現しています。

  • レンズ玉の偏りがゼロの状態
  • レンズ玉に偏りが出ている状態
4D High Resolution対応レンズ
一般的なマシンビジョン用レンズ

画像周辺部まで均一な高解像性能を実現

収差が発生し周辺部の解像力が低下

● ここには、高次元で均一な品質が要求される放送用レンズの高精度技術を、携帯用カメラモジュールなどの小型レンズ生産に組み込んだ、当社独自の製造ノウハウが活きています。

3.硝材マッチング技術(独自の光学設計ソフト「FOCUS」) 絞り値変動による解像力低下を抑制
  • *画像はイメージです。
「4D High Resolution」
フジノンレンズ独自の高解像性能「4D High Resolution」を、動画で解説します。
フジノン耐振動・耐衝撃機能
1.光軸変動(画面ズレ)10um以下に抑える

 

● 一般的なマシンビジョン用レンズでは衝撃の発生する用途で、レンズ群が衝撃によりミクロン単位で移動することが光軸変動(画面ズレ)を発生させ、精密な測定が妨げられる課題がありました。「FUJINON耐衝撃」性能は独自のメカニカルデザイン*1を採用することで、最大10G*2もの衝撃を受けても光軸変動(画面ズレ)を10um以下*3に抑制します。

  • *1 特許出願済みの当社独自技術
  • *2 機種によって衝撃G適応数値は異なります 
  • *3 当社測定結果による

 

最大10G*2もの衝撃を受けても光軸変動(画面ズレ)を10um以下*3に抑制

  • くり返し衝撃を加えた際のセンサー上の像の動き
2. 過酷な振動環境に対応
3.経年劣化抑制・設置時の作業性を追求

● 接着剤を多用せず湿度や熱で経年劣化しずらい独自のメカニカルデザインを採用。
● 固定絞りではなく従来の可変絞り機構で性能達成しており、設置の作業性が高い設計に。

Anti Shock & Vibration 耐振動・衝撃機能耐衝撃、耐振動、経年劣化抑制・設置時の作業性を追求など、動画で解説します。
高精度ガラスモールド非球面レンズ技術 小型化と低ディストーションの両立

●レンズ設計において、小型化を実現するためには、レンズ枚数を減らし、レンズに入ってくる光を急激に曲げて結像させる必要があります。一般的な球面レンズだけのレンズ構成では、歪曲収差(ディストーション)を抑制することができません。一方、非球面レンズは球面レンズ数枚分の役割を果たすため、少ないレンズ枚数で歪曲収差を抑制することが可能となります。

●非球面レンズには、高い加工精度が要求されます。富士フイルムは、グループ内で非球面レンズの設計・製造を行うことができ、設計段階で求められる高い加工精度を精密な金型加工技術によって量産実現しています。

●FUJINON HF-12Mシリーズは、この高精度ガラスモールド非球面レンズを採用することで、小型化と低ディストーションを両立しています。

非球面レンズ

* 画像はイメージです。