DocuWorks 9をサイレントインストールする方法

登録日: 2018年1月17日
最終更新日: 2023年2月10日
コンテンツID: 00425

DocuWorks 9

DocuWorks 9をサイレントインストールする方法について説明します。

サイレントインストールとは、インストール時に画面表示や入力要求を行うことなく、自動的にインストールを行う機能です。複数のパソコンにインストールする時に、インストール先のフォルダーやインストール時のオプションが同じ場合は、この機能を使うことでインストールの負荷を軽減させることができます。

サイレントインストール方法

事前にDocuWorksのインストールモジュールを手元にご用意ください。

手順1. インストール情報をカスタマイズする

DocuWorksのインストール情報は、「dw.ini」ファイルを使用してカスタマイズすることができます。
「dw.ini」ファイルはインストールモジュール内の「Tools」フォルダー内にフォーマットが用意されているので、このファイルを「Setup.exe」と同じフォルダーにコピーし、ファイルを書き換えることで対処します。

  1. 「Tools」フォルダーにある「dw.ini」ファイルを、一つ上の階層(Setup.exeと同じフォルダー)にコピーする
  2. 「dw.ini」ファイルをメモ帳などで開く
    • 注記「dw.ini」ファイルは、文字コードがUnicodeで作成されたファイルです。編集する場合は、文字コードがUnicodeで保存できるアプリケーションで編集してください。
  3. 次の通りセクションとキーに値を追加する

    [Install]
    SilentInstall=Y

    [Language]
    LID=1041

  4. 利用するライセンス形態に合わせて、次の通りセクションとキーに値を追加する
    ボリュームライセンスの場合

    [UserInfo]
    SerialNumber=DocuWorks 9のシリアル番号(xxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxx)

    アップグレードインストールの場合は、「dw.ini」ファイルに次のセクションとキー追加する。

    [UpgradeInfo]
    SerialNumber=DocuWorks 7または8のシリアル番号(xxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxx)

    ライセンス認証版の場合

    [UserInfo]
    SerialNumber=DocuWorks 9のシリアル番号(xxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxx)
    AccountName=富士フイルムBIダイレクトのユーザーID(メールアドレス)
    AccountPassword=暗号化した富士フイルムBIダイレクトのログインパスワード

    アップグレードインストールの場合は、「dw.ini」ファイルに次のセクションとキー追加する。

    [UpgradeInfo]
    SerialNumber=DocuWorks 7または8のシリアル番号(xxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxx)

    補足:富士フイルムBIダイレクトのログインパスワードを暗号化する手順

    1. [Windowsキー+Rキー]を押下して[ファイル名を指定して実行]を表示する
    2. [cmd]を入力して[OK]をクリックし、[コマンドプロンプト]を起動する
    3. [Tools]フォルダー内の[dwencpsd.exe]をドラッグして[コマンドプロンプト]画面にドロップする
    4. [半角スペース]+[パスワード]を入力して[Enter]キーを押下する
    5. 暗号化されたパスワードが表示されるので、コピーしてAccountPasswordの項目に入力する
    サブスクリプション・サブスクリプションSuiteの場合

    [AuthType]
    Subscription=Y

  5. その他のインストール情報を設定する

    なにも指定しなかった場合にはデフォルト値でインストールされます。
    各値の説明はDocuWorksヘルプから[カスタマイズ設定]>[DocuWorksインストールのカスタマイズ]>[インストール方法をカスタマイズする]をご確認ください。

    • 注記DocuWorksヘルプは以下の手順から閲覧することができます。
      DocuWorks Desk > ヘルプ > DocuWorks ヘルプ

手順2. ユーザー個別設定の情報をカスタマイズする

DocuWorksをサイレントインストールした場合、ユーザー個別設定も自動的に実行されます。この時の設定は「dwenv.ini」ファイルの記述に従います。ユーザー個別設定の内容をカスタマイズしたい場合は「dw.ini」ファイルとは別に「dwenv.ini」ファイルを用意してください。
なお、「dwenv.ini」ファイルが存在しない場合は、デフォルトの設定でユーザー個別設定が実行されます。デフォルトの設定で問題ない場合は、この手順はスキップしてください。

  1. Windowsのスタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」画面を起動する
  2. 「notepad.exe」と入力して[OK]をクリックする
    メモ帳が立ち上がります。
  3. カスタマイズしたいセクションと値を記入する

    ヘルプの内容に従って、セクションと値を記述します。
    詳細はDocuWorksヘルプから[カスタマイズ設定]>[ユーザーの個別設定のカスタマイズ]>[ユーザー個別設定ツールをカスタマイズする]をご確認ください。

    • 注記DocuWorksヘルプは以下の手順から閲覧することができます。
      DocuWorks Desk > ヘルプ > DocuWorks ヘルプ
  4. ファイル > 名前を付けて保存を選択する
  5. 保存先にインストールモジュールのフォルダーパス(Setup.exeと同じ場所)を指定し、次の内容で保存する

    ファイル名:dwenv.ini
    ファイルの種類:すべてのファイル
    文字コード:UTF-8

手順3. サイレントインストールを実行する

Setup.exeをダブルクリックしてサイレントインストールを実行します。

  • 注記[ユーザーアカウント制御]が表示される場合、[はい]をクリックする

画面表示や入力要求をされずに、インストールが行われます。

  • 注記サイレントインストールでは、画面表示されずにインストールが行われるため、インストールが完了したタイミングが検知できません。その場合、batファイルなどを経由してSetup.exeを実行することで、インストール終了のタイミングを検知することが可能です。
  • 注記バージョン9.0.6以前のライセンス認証版をサイレントインストールした場合、ライセンス認証に失敗し、体験版の状態でインストールされます。最新版へのアップデートを適用後、ライセンス認証をしてください。
    ライセンス認証手順について

補足:特定のインストーラを起動しない方法

「Setup.exe」と同じフォルダーに「Setup.ini」ファイルがあります。この「Setup.ini」ファイルを変更することで、インストール不要な商品のインストーラが起動されないようにすることができます。
「Setup.exe」は、「Setup.ini」に記載された[Setup01]セクション、[Setup02]セクションという順で各[SetupXX]セクションのインストーラを順次実行しています。インストール不要な商品のセクションを削除することで対象のインストーラが起動されなくなります。

途中の番号が抜けている場合でも、最後のセクションまで順に実行されていきます。