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商品を通じた環境負荷低減への
取り組み
日本で初めて普通紙複写機を販売し、オフィスの、仕事のあり方を変革してきた富士フイルムビジネスイノベーション。
そんな私たちが長年力を注いできたのが、環境性能の高い複合機やソリューションを提供することです。
商品を使用していただくことを通じて、お客さまはもちろん、社会の環境負荷低減に貢献する。
そして、「働くこと」の意味や価値をさらに大きく変えていく――
そんな理想を胸に、CO2排出量削減や資源循環につながる、さまざまな技術や機能を創出してきました。
複合機やソリューションを通じて環境負荷低減に取り組むことは、私たちの使命。
さらに創造的・生産的で、環境負荷の少ない働き方の実現に向けて、今日も探究を続けています。
1:複合機における環境負荷低減と業務品質向上への取り組み
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富士フイルムビジネスイノベーションでは、環境負荷の低減はもちろんのこと、業務品質の向上も実現する技術を追求しています。 ここでは、複合機やプリンターと、関連するソリューションに使用されている『環境負荷低減』と『業務品質』を両立する技術をご紹介します。
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「環境負荷低減」と、効率・きれい・安心・DXの
4つの「業務品質向上」を両立する技術
業務を止めない、お待たせしない。
効率化と消費電力削減をスマートに両立
2:商品による循環型経済への貢献
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限りある資源を大切に使っていくため、富士フイルムビジネスイノベーションでは、商品を通じて循環型経済への貢献に取り組んでいます。
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再生機
リユース・リサイクル技術で環境負荷を低減し、新品として品質を保証した「再生機」を提供しています。
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「使用済み商品は廃棄物ではなく、貴重な資源である」 という考え方の下、誕生した再生機です。
ApeosPort-VII C R シリーズ※1は、お客さまから回収した使用済み複合機の使用履歴に応じて、機械・部品単位で所定の基準に基づきリユースの可否を判断。摩耗・消耗した部品は交換し、リユースできる部品は分解・清掃・組み立てを行います。検査は新造機と同じ工程で行っており、新品として品質・信頼性を保証。最大84%※2の部品リユース率(重量比)を実現することで、製品ライフサイクル全体(調達・製造・輸送・使用・廃棄)において、CO2排出量を新造機と比較して53%削減※3しています。私たちは同シリーズの提供を通じ、資源循環の促進と気候変動への対応へ貢献しています。
加えて、業界最小クラスのトナー粒径を誇るSuper EA-Ecoトナーを採用。1200×2400 dpiの高解像度出力を実現するとともに、 従来よりも定着温度が約10°C低いことで、消費電力を低減しています。
また、センサーがユーザーを検知し、自動的にスリープモードを解除するSmart WelcomEyesにより、「省エネ」と「使いやすさ」を両立しています。
さらに、「速熱IH-Fuser」※4を採用したことで、 スリープモードから5秒以下で復帰可能に。電力消費の低いスリープモード利用と、使いたい時にすぐに使える利便性を両立しています。
その一方で、薄紙・厚紙へのプリントや長尺印刷※5など、多彩なプリントニーズへ対応するほか、紙文書のスムーズな電子化や多様な働き方を可能にするソリューションとの連携も実現。お客さまの業務効率化を支援する機能の充実により、複合機としての付加価値も高めています。- ※1 本商品は、富士ゼロックスブランド商品を再生した商品です。Xerox、Xerox ロゴ、およびFuji Xeroxロゴは、米国ゼロックス社の登録商標または商標です。
- ※2 設計上の最大値
- ※3 製造・輸送やお客さまの使用などを含む製品ライフサイクル全体のCO2排出量
- ※4 速熱IH-Fuserは「ApeosPort-Ⅶ C2273 R、C3373 R、C4473 R、C5573 R」に採用。
- ※5 ART EXドライバー、Adobe® PostScript® 3™ドライバーのWindows版のみ対応。
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小型軽量設計
機器や部品の小型化・軽量化を意識した商品設計を行うことで、使用する資源量を削減しています。
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複合機やプリンターにおいて、可能な限り小型・軽量に設計することで、材料やエネルギーなど製造や物流で使用する資源量の削減に取り組んでいます。
Apeos C320 zでは部品点数の削減や設計レイアウトの見直しに取り組み、本体の小型化を実現。従来機と比較して、本体重量の約30%、体積の約40%を削減しました。さらに、輸送包材は質量比40.8%削減、包材製造にかかるCO2排出量も約40%削減※1することができました。それに伴い、輸送用コンテナに積載できる台数は約2倍※2になり、輸送時のCO2発生の抑制にも貢献しました。2024年10月に発売したApeos C3067 / Apeos C3061シリーズは、樹脂・板金の最適化による薄肉化技術や、フレーム構成の見直しにより、強度を維持しながら本体の軽量化を実現。Apeos C2061 (Model-PFS-1T)は、従来機Apeos C2060 (Model-PFS-1T)と比較して、質量を約8.8%削減※3。物流におけるCO2排出量の削減にも貢献しています。
- ※1 当社にて独自に算出。
- ※2 40フィート・ハイキューブコンテナに積載した場合。
- ※3 質量にはトナーカートリッジを含む。
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再生プラスチックの使用
当社は、新規資源投入量の削減を目指し、商品に再生プラスチック材を使用しています。
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当社は、新規資源投入量の削減を目指し、複合機のフロントカバーやトレイなどのパーツに、再生プラスチック材を使用しています。
2024年10月に発売したApeos C3067 / Apeos C3061シリーズでは、装置全体のプラスチックのうち、再生材を重量比約15%以上導入※しています。金型と設計の工夫により、成形が難しいとされる再生プラスチックの外観の色むらを抑える工夫や、部品の強度・剛性を向上することで、製品の品質を維持しています。- ※自動両面原稿送り装置、4トレイ構成。
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- ※緑色の箇所に再生プラスチックを使用しています。

将来のリユース・リサイクルを考慮した商品設計
将来の再資源化を考慮し、分解・清掃・分類しやすい商品設計を行っています。
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2024年10月に発売したApeos C3067 / Apeos C3061シリーズでは、将来の再資源化を考慮し、部品の形状や構成を見直すことで分解・清掃・分類しやすい商品の設計を新しく取り入れています。
外装カバーは、各機能部品ごとに取り外す構造からフレーム一体で取り外す構造に設計変更し、分解しやすくなりました。
また、フロントカバーは溝がなくフラットな形状にすることで、清掃しやすい部品構造を実現しました。 -

ロングライフ技術
長寿命化を実現したドラムを開発しました。交換頻度をできるだけ減らし、省資源を目指しています。
摩耗による劣化がしづらい素材を使用したロングライフドラム※を開発しました。また、複合機のリモート管理サービス(EP-BB)を通じた機器のリモート監視により、適切なタイミングでのドラム交換を実現しています。
ドラムの交換頻度をできるだけ減らすことを目指し、省資源だけでなく、機器稼働時間の最大化という付加価値も実現します。
- ※ ドラムとは、印刷原稿に相当するトナーを表面に付着させ、トナー像を作る部品です。

トナーカートリッジ・トナー回収ボトルのリユース
使用済みのトナーカートリッジやトナー回収ボトルなどの容器・部品のリユースに取り組み、資源循環の促進に貢献しています。
当社は1990年代から、使用済みのトナーカートリッジやトナー回収ボトルなどの容器・部品を回収・リユースすることに取り組み、これまでに新規資源投入量にして累計36ktの抑制※1に貢献してきました。主力商品におけるトナーカートリッジのリユース部品使用率は数量比※2約45%、トナー回収ボトルのリユース部品使用率は数量比※2約55%を実現しています。
当社の消耗品配送サービスをご利用でないお客さまは、下記から富士フイルムビジネスイノベーション製カートリッジ(トナー・ドラム・トナー回収ボトル)の無償回収をお申し込みいただけます。
- *1 トナーカートリッジ・トナー回収ボトル・ドラムカートリッジのリユースによる、1990年代からの累計新規資源投入抑制量(2024年3月末時点)
- *2 総出荷本数に対する、リユース部品を使用している出荷本数の割合(2023年4月~2024年3月)
3:商品の環境情報のご紹介
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富士フイルムビジネスイノベーションでは、商品に関する環境情報をさまざまな形で開示・報告しています。
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エコリーフ環境ラベルプログラム
当社では、調達、製造、輸送、使用、廃棄に至る商品のライフサイクル全体を考慮して開発を行っています。ここでは、カーボンフットプリントなど商品の定量的環境情報を見える化した、エコリーフ環境ラベルプログラムの認定商品をご覧いただけます。
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SDS(安全データシート)
SDS(安全データシート)は、化学製品の性質を正しく理解し、安全に取り扱っていただくために、化学製品に含まれる物質、ヒトや環境へ与える影響、取り扱い上の注意などを記載した『化学製品の取り扱い説明書』です。
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環境ラベル
環境ラベルとは、企業、製品、サービスがどのように環境に配慮・貢献しているかを示すマークです。製品や包装、技術報告、広告に表示され、購入者が環境に配慮した消費活動を行う指標となります。当社が取得している、主な環境ラベルをご紹介します。
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環境規格適合リスト
各商品の規格適合については、こちらのページで開示しています。