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富士ドライケム IMMUNO AU10V : 概要

T4、コルチゾール、ネコのSAAなどの測定が可能な免疫反応測定装置です。

このコンテンツは獣医療従事者向けの内容です。

ネコの炎症マーカーSAAを院内で測定可能に

甲状腺機能検査(T4・TSH*1)・副腎皮質機能検査COR*1・肝臓機能検査(TBA)に加え、ネコの炎症マーカーSAA*2、性ホルモンPRG*1まで。院内検査の項目が増えて、より確かな診断へ。

  • *1 イヌのみ測定可能
  • *2 ネコのみ測定可能

測定項目

 SAAPRG
(プロゲステロン)
T4TSHCORTBA
イヌ

-

ネコ

-

-

-

富士ドライケム IMMUNO AU10Vの本体写真​

信頼に応える高精度な検査

富士ドライケムIMMUNO AU10Vとラテックス凝集法のSAA測定値の相関図​​

ネコの炎症マーカー SAA

ネコでは炎症時にCRPがほとんど変動しない一方、SAAは著しく上昇することが知られています。急性膵炎、猫伝染性腹膜炎(FIP)などの炎症性疾患の他、中皮腫やリンパ腫などの腫瘍性疾患でも上昇する場合があります。また、術後にSAAをモニターすることで、合併症の早期発見につながります。

本製品は、ネコ専用試薬として開発しており、難しいとされていた低濃度域の測定も感度良く行うことができます。

富士フイルムの技術で測定感度維持と時間短縮を実現

富士フイルムの技術を組み合わせ、小さなカートリッジ内で表面プラズモン蛍光測定により、測定に必要な測定感度と測定時間の短縮を実現。金薄膜上の表面プラズモンによって増強された蛍光物質のみを検出することで、余分な蛍光物質を洗浄するためのB/F分離*3 を不要。簡単に使える、院内検査に適した分析装置です。

  • *3 B/F分離:「抗体と結合した物質」(Bound)と、「結合しなかった遊離の物質」(Free)を分離すること。
測定原理の​イメージ図​

短時間測定で、すぐに結果確認

SPF*4 技術の採用により、洗浄が不要。スタートボタンを押してから、約10分という短時間で結果を出すことができ、素早い診断・治療をサポートします。また、モニタリング結果もすぐに確認でき、その後の処置に生かすことができます。

  • *4 SPF:Surface Plasmon Fluorescence(表面プラズモン蛍光)
院内検査で結果が出るまで約10分のイメージ​

シンプルな操作で簡単測定

試薬をセットしスタートボタンを押したら、あとは結果を待つだけの簡単測定。 QRコード*5 による自動校正で、面倒なキャリブレーションも不要です。シンプルな操作で、手軽に検査が行えます。

SAA、COR(血漿)は、自動希釈モードでの測定が必要です。

試薬セットから検査スタートまでの手順写真​​
  • *富士ドライケム NX700V ・NX600Vシリーズなどの臨床化学分析装置とオートチップ、検体容器(富士チューブ)が共用可能。
  • *5 QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

B4サイズで、らくらく設置

卓上タイプのB4サイズだから、院内でスペースが確保できない場合でもらくらく設置。給排水設備も不要で、手軽に導入できます。

富士ドライケム IMMUNO AU10Vの寸法と設置スぺース図​​

基本情報

一般的名称

免疫反応測定装置

販売名

富士ドライケム IMMUNO AU10V

届出番号

23動薬第1450号-2

添付文書

以下より、動物用医薬品等データベースに掲載されている添付文書をご確認いただけます。

学術資料のサムネイル​

学術資料

  • 富士ドライケム IMMUNO AU10Vで測定できる各項目の院内測定における活用方法や症例報告を閲覧・ダウンロードできます。