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日本
夏の太陽をイメージした画像。

紫外線カット剤(UV吸収剤)

NEW

特定の不要な紫外線波長(280~400nm)を選択的にカットできる、粉状の素材です。

富士フイルムの「紫外線カット剤」の特長

長波長UV領域(400nm前後)をカットしながら、低着色・低ヘイズを実現。

【特長2】樹脂と相溶するから 「低ヘイズ」

富士フイルムの紫外線カット剤は、すべて有機系の化合物です。

無機粒子の特定波長カット剤は、樹脂中に均一に分散させる必要があり、粒子のサイズによってはヘイズ(光散乱)が発生しやすくなります。
富士フイルムの特定波長カット剤は、樹脂と相溶しやすく、透明性の高いフィルムや成形体を作成しやすい特長があります。

【特長3】光の吸収能力が高いから「薄膜」にも使用しやすい

富士フイルムで開発したオリジナル骨格の紫外線カット剤は、一般的な紫外線カット剤と比較して、ε(モル吸光係数、物質が光を吸収する強さ)が大きい特長があります。
このため、コーティングや光学フィルムなどの薄膜に適用しても、十分な吸収特性を示します。
また、一般的な紫外線カット剤に対して添加する量を低減できるため、フィルムや成形体からのブリードアウト抑制にもつながります。

ロールフィルムのイメージ写真。
【特長4】高耐光性・高耐熱性のラインアップも

有機化合物は、無機粒子と比較して一般的に耐熱性や耐光性が弱いという特長があります。
そんな中、富士フイルムでは独自の技術で高耐熱・高耐光性の紫外線カット剤を開発。
高い耐熱性・耐光性が求められる車載グレードの試験に合格する素材もございます。

直射日光が当たる道路のイメージ写真。
【特長5】選べる加工方法(コーティング、混錬、重合 など)

例えば、以下のような加工にあった素材をご用意しています。

  • 溶剤に溶解させてコーティング剤やインクとして使用する場合
  • 樹脂と混錬して成形加工する場合
  • 水に溶解させて水系コーティングに使用する場合
  • モノマーに溶解させ、硬化させて使用する場合

光学特性と加工方法に応じて、適切な素材をご提案いたしますので、ぜひ一度ご相談ください。

粉末化合物のイメージ写真。
推奨する分野・製品・目的

上記のような特長から、以下のような分野や製品への適用を推奨しています。

分野:ディスプレイ、光学分野、自動車、建築など
パソコンディスプレイのイラスト
自動車のイラスト
建物のイラスト
製品:コーティング剤、光学透明粘着剤(OCA)、レンズ、光学フィルム、光学フィルター
塗料のイラスト
眼鏡のイラスト
光学フィルムのイラスト
目的:UVカット(日焼け防止、目の保護など)、樹脂・素子の劣化防止
太陽のイラスト
劣化した樹脂容器のイラスト
富士フイルム製「紫外線カット剤」(開発品)
サンプル名 溶液吸収 溶解性(代表例) 特長
λmax
(nm)
測定溶媒 メタノール 酢酸エチル トルエン PGMEA
OUV-006 375 酢酸エチル 可溶 可溶 可溶 可溶
(推定)
不溶
  • 長波長UV領域をカット
  • 高耐光性
  • 溶解用途にも混錬用途にも適する
OUV-012 369 酢酸エチル 可溶
(推定)
可溶 可溶
(推定)
可溶
(推定)
不溶
  • 低着色
  • 高溶解性(有機溶剤、バインダー)
  • 溶解用途にも混錬用途にも適する
OUV-015 387 酢酸エチル 難溶 可溶 可溶 可溶 不溶
  • 長波長UV領域をカット
  • 高耐光性
  • 溶解用途にも混錬用途にも適する
サンプル名 溶液・膜吸収 溶解性(代表例) 特長
λmax
(nm)
測定溶媒 メタノール 酢酸エチル トルエン PGMEA
OUV-004 278/354 酢酸エチル 難溶
(推定)
可溶
(推定)
可溶 可溶
(推定)
不溶
  • 高耐熱性
  • 高耐光性
  • ある程度の溶解性も有する
OUV-014 364 ポリカーボネート 不溶
(推定)
不溶
(推定)
不溶
(推定)
不溶
(推定)
不溶
  • 長波長UV領域をカット
  • 低着色性
  • 高耐熱性
  • 有機溶剤への溶解性は低く混錬向き
OUV-018 380 ポリカーボネート 不溶 不溶 不溶 不溶 不溶
  • 長波長UV領域をカット
  • 低着色性
  • 高耐熱性
  • 高耐光性
  • 有機溶剤への溶解性は低く混錬向き
サンプル名 溶液吸収 溶解性(代表例) 特長
λmax
(nm)
測定溶媒 メタノール 酢酸エチル トルエン PGMEA
OUV-016 387 難溶 不溶 不溶 不溶 可溶 水溶性紫外線カット剤
サンプル名 溶液吸収 溶解性(代表例) 特長
λmax
(nm)
測定溶媒 メタノール 酢酸エチル トルエン PGMEA
OUV-010 405 酢酸エチル 可溶
(推定)
可溶
(推定)
可溶
(推定)
可溶
(推定)
不溶 ラジカル重合系の重合性基を含有しているので、反応によって樹脂からのブリードアウトを抑制します。
OUV-011 380 酢酸エチル 可溶
(推定)
難溶
(推定)
難溶
(推定)
難溶
(推定)
不溶
  • ゾルゲル液へ溶解し、シランカップリング剤と反応します。均一かつブリードアウトのないゾルゲル膜を作成できます。
  • エポキシ基と反応し、熱硬化性樹脂からのブリードアウトを抑制します。