「可視光線」は、電磁波のうち、人間の眼で認識できる波長領域のもので、約400nm~800nm程度の波長の光です。可視光領域の特定波長の光をカットする素材を「可視光線カット剤」と呼びます。
通常、可視光線の一部を吸収する材料は色素・着色剤として使用されます。一方、可視光線の中には、特定の作用を持った成分(まぶしさを感じる波長や、睡眠を阻害する波長など)があります。富士フイルムの可視光線カット剤は、これらの波長の光をシャープにカット。不要な成分以外の光の透過率は保ったまま、樹脂などに所望の機能を付与することが可能です。
光学特性だけではなく、耐熱性、耐久性、溶解性など、ニーズや使用用途に応じ、適切な素材を提案いたします。
サンプル名 | 溶液吸収 | 溶解性(代表例) | 特長 | |||||
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λmax (nm) |
測定溶媒 | メタノール | 酢酸エチル | トルエン | PGMEA | 水 | ||
OVS-008 | 420 | 酢酸エチル | 可溶 | 可溶 | 可溶 | 可溶 | 不溶 | ブルーライトカット |
OVS-001 | 436 | 酢酸エチル | 難溶 (推定) |
可溶 (推定) |
可溶 (推定) |
可溶 (推定) |
不溶 | ブルーライトカット |
OVS-002 | 450 | 酢酸エチル | 難溶 | 可溶 | 可溶 | 可溶 | 不溶 | ブルーライトカット |
OVS-004 | 534 | DMF | 可溶 (推定) |
不溶 (推定) |
不溶 (推定) |
不溶 (推定) |
可溶 | |
OVS-005 | 559 | 酢酸エチル | 難溶 | 可溶 | 可溶 | 可溶 | 不溶 | まぶしい成分をカット |