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日本

画像補正がうまくいかない!原因は乾燥プロセス?

本記事の「3つのポイント」
  • スジ・ムラ補正には、画像検査ユニットにおいて適切な「ノズルマッピング」を行うことが必要
  • 適切にノズルマッピングがされない原因は、印刷ユニットだけとは限らない。乾燥ユニット起因もありうる!
  • 画像検査を乾燥の前と後、どちらで行うか?判断のポイントは「印刷物の収縮」と「濃度変化」

高解像度インクジェットプリンターにおけるスジ・ムラへの対策として、「原因となる不良ノズルを特定し、その情報を使って元の画像データを変更する画像補正技術」を活用する方法を「画像欠陥を撲滅する鍵は画像処理技術にあり!」で紹介しました。
しかし、実際に画像補正を行おうとしても、「画像欠陥の原因となる不良ノズルを特定できない」「不良ノズルは適切に特定できているはずなのに補正がうまくいかない」など、お困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の記事では、「補正が適切に機能しないこと」が原因で発生するスジ・ムラとその対策方法についてご紹介します。

今回は、印刷プロセスのうち、印刷状態読み取りプロセスで非常に重要な「画像検査装置」に着目し、同装置に意外な影響を及ぼす「乾燥プロセス」との関係で発生するスジ・ムラの事例についてご紹介します。

実現したい仕様に応じて画像検査装置の設置場所を検討・選択することが重要

インク乾燥前に印刷状態を読み取る場合と、インク乾燥後に印刷状態を読み取る場合のそれぞれのメリットを表1にまとめました。実現したい仕様に応じて印刷プロセスを検討・選択することが重要です。

画像検査装置による読み取りタイミング メリット
インク乾燥前に読み取り
  • ノズルマッピングがずれにくい
  • ヤレ紙を少なくできる
インク乾燥後に読み取り
  • 印刷物の最終形態に近い状態で検査できる(濃度変化に対応しやすい)

表1 画像検査装置による読み取りタイミングとそのメリット

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