お客様導入事例

大和財託株式会社 様

デバイス管理や認証をMicrosoft 365 Business Premiumに集約。
適切にセキュリティー対策を講じていることが、顧客の信頼につながる。

大和財託株式会社 様

事例の概要

導入前の課題
導入前の課題
  • DX推進によりすべての業務をシステム化したが、次のステップとしてシステムやデータのセキュリティーを万全にしたい
  • デバイス管理やシステムへのログイン管理※1は個別ツールを利用しており、PCのキッティング作業や運用管理が非効率であった
  • システムごとにログイン管理をしていたため、従業員がID・パスワードを忘れてしまうことが多く、それに伴う問い合わせ対応に時間を割いていた
※1 ログイン管理:従業員用のアカウント・ログイン情報管理のこと。入社時のアカウント発行、退社時のパスワードリセット、権限設定、アカウント監視等の業務を指す
導入後の効果
導入後の効果
  • データを安全に保護でき、メールウィルス・ランサムウェア・マルウェアへの対策が強化できた
  • PCやスマートフォンなどのデバイスに対するアクセス制限が柔軟に設定でき、セキュリティーと利便性を両立できた
  • 複数のシステムログインをシングルサインオン※2にでき、従業員からのパスワード忘れに伴う問い合わせが減少し、運用負荷が軽減できた
※2 シングルサインオン:1度のユーザー認証で複数システムの利用が可能になる仕組み
導入理由
導入理由
  • もともとオフィスあんしん365(Microsoft 365 Business Standard)を利用しており、セキュリティー対策やデバイス管理なども一元化できる
  • 多要素認証※3によるセキュリティー強化が可能になるほか、会社支給デバイス外からの業務システムへのアクセス制限にも対応できる
  • ツールごとにバラバラだったユーザー認証※4・ログイン管理を一元化できる
※3 多要素認証:ログインする際に2つ以上の要素を用いて認証する方法のこと ※4 ユーザー認証:システムにあらかじめ登録されている利用者本人かどうかを識別すること

事例の詳細

事業内容を教えてください

当社は不動産・建築領域等を活用した「資産価値共創事業」を展開しています。資産価値を共に創る様々なサービスを駆使してお客様の人生に伴走しながら利益を生み出し、同じ志でつながるお取引先様と力を合わせて今までにない価値を開発・建設します。不動産を中心に、多種多様な資産価値を共創しながら一人でも多くの人々の人生を潤し続ける。それが私たち大和財託の仕事であり、存在意義です。

企業戦略部DX戦略課 課長代理 北村 勇樹 様

企業戦略部DX戦略課 課長代理
北村 勇樹 様

導入前はどのような課題を感じていましたか

当社は総合不動産・建設業界内でも早くからDXを進めてきました。例えば、ペーパーレス化により紙での業務は一切ありません。また、自社運用していたサーバーやシステムについても、現在は全てのシステムをクラウド化しました。システムに関しては個別開発を行わずに、導入するシステムに合わせて業務を変更することを方針として、SaaS※5を中心に活用してきました。
DXを進める中で見えてきたのが、「システム化した後のセキュリティーをいかに高めるか」という課題です。以前はデバイス管理やシングルサインオン、パソコンウィルス対策ソフトなどについては個別にツールを導入しており、それぞれを管理する必要があるため管理者の負担が大きくなっていました。また、毎月10名ほどの新入社員に対するアカウント発行やPCのキッティング作業、頻繫に発生する事務所の移転・開設に伴うネットワーク・セキュリティ機器の設置や設定などもあり、これらに効率的に対応する必要がありました。
また、個別にツールを導入していたためシステムごとにID・パスワードを発行しており、パスワード関連の問い合わせが多く、それらの対応に割く時間を軽減したいという課題もありました。
これらの課題を踏まえて、外部からの攻撃や、内部の操作ミスや不正にも対応できるセキュリティー強化と、運用負荷を軽減できる環境を両立させたいと考えました。 ※5 SaaS(Software as a Service):必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたソフトウェア

導入の決め手を教えてください

富士フイルムビジネスイノベーションジャパンからは、もともとオフィスあんしん365(Microsoft 365 Business Standard)を導入していたことから、そこにセキュリティー対策や認証、PCやモバイルデバイスなどの管理も集約するのがベストだと考え、Microsoft 365 Business Premiumへの移行を決めました。
ポイントになったのが、Microsoft Entra ID(旧Azure Active Directory)の多要素認証によるセキュリティー強化とシングルサインオンによる利便性向上が実現できたことです。また、基本的には会社支給デバイスからのみ業務システムへのアクセスを許可するよう制限したいという要件もありました。これまで利用していたデバイス管理では、一部のデバイスでは対応できなかったため、全ての会社支給デバイスを管理することができませんでしたが、Microsoft Intuneではそれが可能になりました。Microsoft Entra IDとMicrosoft Intuneの両方を利用できることが、Microsoft 365 Business Premium導入の決め手になりました。
また、富士フイルムビジネスイノベーションジャパンには、最初にMicrosoft 365 Business Standardを導入したときからお世話になっています。当時は情報システム担当もいなかったので、構築や移行も全面的にサポートいただきました。Microsoft 365の本格利用開始後も、メールセキュリティソフトやメールアーカイブ製品の導入、Microsoft365の監査ログ取得サービス、データバックアップ製品のご提案など、Microsoft365の提供だけに留まらず、サードパーティ製品を組み合わせた拡張提案をいただき、継続してMicrosoft365の利用価値最大化をご支援いただいていることも決め手となりました。

導入後の利用状況と効果について教えてください

デバイス管理に関しては、会社支給デバイスからのみアクセス可能にすることを想定していましたが、給与明細・源泉徴収票のダウンロードや年末調整の各種証明書の添付などは、私物デバイスから行いたいというニーズが出てきました。このニーズに応えるため、一部の人事関連システムは私物デバイスからアクセス可能とするなど、きめ細かな制御を行い運用しています。さらに、アプリの自動配信が容易になり、新しいサービスを導入する手間も削減できています。iPhoneのOS設定まで制御できるため、「セキュリティー関連アプリをアンインストール不可とする」「VPN※6接続を強制し設定変更できないようにする」といったことも可能です。他にも、社内で利用しているほぼすべてのシステムをシングルサインオン対応にしたことで、1度のログインで必要なシステムを切り替えて利用できるため、パスワードなどの問い合わせが大きく減少しました。合わせて、多要素認証による認証強化やデバイス紛失時の遠隔データ消去にも対応しました。全体として、セキュリティーを強化しながらも、便利に利用できる環境を実現できたと思います。 ※6 VPN(Virtual Private Network):仮想専用線と呼ばれ、安全にデータ通信をするために開発された技術

導入前/導入後

「Microsoft 365 Business Premium」はどのような会社におすすめですか

PCやモバイルデバイスなどの対策を一元化し、セキュリティー強化をしたい企業でしょうか。当社は総合不動産・建設業界で投資案件を扱うことから、顧客である投資家に安心感を持ってもらうことが重要です。そのため、顧客からの信頼につなげたい企業におすすめです。Microsoft 365 Business Premiumの導入は、外部脅威への対策として、認証の強化やエンドポイント対策など幅広く適切に実施していることを示せるため、顧客の皆様への安心感にもつながっていると思います。

さらなる活用や今後の取り組みについて教えてください

デバイス管理やセキュリティー対策については、Microsoft 365 Business Premiumへの移行もひと段落し、思い描いていた環境を実現できたところです。現在は社内の体制も整ってきましたが、契約社員・派遣社員など雇用形態が多様化し、さらにM&Aによりグループ会社の従業員も増えており、ライセンス管理が複雑になっています。全従業員にMicrosoft 365 Business Premiumのライセンスを付与すると必要以上にコストがかかる可能性があります。そのため、利便性とセキュリティーを確保しながらコストも含めた全体最適化を行うために、どの従業員にどのライセンスを付与するのが適切なのかを富士フイルムビジネスイノベーションジャパンに相談し、提案いただきたいと思います。
今後は、Microsoft 365 Copilotの活用も考えており、複数のドキュメントをもとに新しい文章を生成するなど、ゼロからイチを生み出すところで使えるのではと期待しています。ファイル管理などはサードパーティのサービスを利用しているため、それらとの連携も含めて検討したいと思います。

大和財託株式会社 様

(左から)
企業戦略部DX戦略課 チーフ 西島 茂喜 様
企業戦略部DX戦略課 泉谷 佳奈 様
企業戦略部DX戦略課 岡田 舞季 様
企業戦略部DX戦略課 課長代理 北村 勇樹 様

導入ソリューション

オフィスあんしん365

オフィスあんしん365(Microsoft 365)

Microsoft 365に国際認定取得のサポート体制などを設け、「オフィスあんしん365」として提供しています。

企業プロフィール

大和財託株式会社

業種
総合不動産業、建設業
事業内容
不動産・建築領域を活用した資産価値共創事業
従業員数
290名(2025年3月時点、グループ全体) 
本社所在地
東京本社:東京都渋谷区渋谷二丁目17番1号 渋谷アクシュ22階
大阪本社:大阪府大阪市北区大深町3番1号 グランフロント大阪タワーB 35階
URL
https://yamatozaitaku.com/

※掲載内容は2025年3月時点の情報です

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