お客様導入事例
公共工事の業務プロセスを「見える化」
役所への提出書類の不備を防止し、
保管の効率化やノウハウ共有も実現
目 次
おすすめのお客様
- 工事案件や企業間取引などのプロセスを効率よく管理したい
事例の概要
- 公共工事における役所への提出書類作成が属人化。チェック機能がなく書類の不備が生じることがあった
- 書類の回覧や保管がうまくいかず、効率的な検索や活用が進まなかった
- ベテラン従業員が忙しくて若手への教育が十分にできないなど、社内の連携に課題を感じていた
- 提出書類の差し戻しに伴う数日間の業務停滞や急な残業がなくなった
- ファイルが決まった形で保管されるようになり、検索や確認がスムーズになった
- 業務プロセスの見える化と共有により、ノウハウの継承も可能に
- プロセス管理機能が使いやすく、自社のニーズにぴったりのものであること
- 低コストでスモールスタートしやすいのに、働き方改革などにも対応できる拡張性の高さ
- システムエンジニアがシステムの導入や構築に万全のサポートをしてくれること
事例の詳細
事業内容を教えてください
導入前はどのような課題を感じていましたか
少人数で工事を請け負っているため、各人がそれぞれ違う現場を担当するなど、社内連携がしづらい環境がありました。紙で回覧している稟議書類が、誰かのところで止まったり、紛失するトラブルもしばしば起きていましたが、中でも大きな悩みだったのが、公共工事の際に役所に提出するしゅん工書類でした。案件ごとに必要な書類を紙で提出するのですが、書類の作成段階でタイムリーにチェックすることが難しく、担当者任せとなっていたため、必要な書類や情報が提出できておらず、数日経ってから役所に不備を指摘され、あわてて残業や休日出勤して対応するようなことが発生していました。
また、大きな工事だと必要書類は全部で数百枚、厚さ10センチ以上になります。社内用の控えは紙のコピーで保管していましたが、スペースを取るほか、後で必要になったときに探すのも大変なため、電子ファイルを共有ファイルサーバーに保管するようにしました。しかし、ファイル名が他の従業員に分かりにくく必要なファイルをすぐに取り出せないことや、サーバーにファイルを入れ忘れるなど、うまく運用できていませんでした。
また、現場の従業員はそれぞれの現場に出かけることが多く、日々の業務への対応で手いっぱいとなってしまうと、事務担当が現場の従業員に対して声をかけにくい、ベテランから若手への教育が十分に行えないなど、社内のコミュニケーションや連携に課題を感じていました。
猿田建設株式会社 代表取締役 猿田 真由美 様
導入の決め手を教えてください
そうした悩みについて富士フイルムビジネスイノベーションジャパンに相談したところ、紹介されたのがFUJIFILM IWproでした。さまざまな機能のデモを見せてもらった中で、何より良いと思ったのがプロセス管理機能でした。案件ごとのプロセスと提出すべき書類、それらの進捗状況などが表の形で一覧でき、そこに作成した書類を直接ドラッグアンドドロップするだけで所定の場所に格納できるという機能なのですが、これが、役所への提出書類の作成や保管状況の管理にうってつけだと感じたのです。
実は、こうした悩みは他のベンダーにも相談していたのですが、提案されたものは求める機能とはやや異なり、コストも高めでした。それに対してFUJIFILM IWproは、ライセンス単位の課金でリーズナブルである上に幅広い機能を備えており、将来的に業務フローや働き方の改革にも拡張できるシステムというのが魅力的でした。
また、通常のシステム導入では、私が運用のための社内業務を担うことになるのですが、知識も時間もない中で検討に時間がかかり、思うように導入まで進みませんでした。ところがFUJIFILM IWproの場合は、システムエンジニアによる構築サービスで導入・運用を万全にサポートしてもらえることも心強く、これなら進められると確信し、即断で導入を決めました。
導入後の効果について教えてください
業務のプロセスがシステムで「見える化」され、提出前の書類の不足・不備を、現場にいる管理職や社長の私がチェックできる仕組みが整ったことで、書類が差し戻された場合に発生する数日間のタイムラグをゼロにし、残業の発生も防ぐことが可能になりました。また以前は、過去の書類を確認するためにサーバーの中を探しても見つけられないことがありましたが、今はファイルがあるべきところに決まった形で保管されているので、検索・参照が大幅に楽になっています。以前に別の社内システムを導入した際には、導入しただけでなかなか運用が進まないこともありましたが、今回は、操作がドラッグアンドドロップなど直感的で簡単なため、導入時に一度講習を受けただけで皆すぐに使えるようになり、積極的に活用されています。
そして、導入後に気づいたのですが、業務のプロセスと必要な手続きが整理された形で一覧できるので、若手にとっては業務のマニュアルとしても活用できます。FUJIFILM IWproの導入によって、当社のDXが大きく前進した手応えを感じています。
工事ごとに業務プロセスをFUJIFILM IWproで可視化して管理している様子
FUJIFILM IWproはどのような会社におすすめですか
当社のような従業員の人数が少ない会社は、社内で明確な役割分担がしにくく、皆で手助けし合いながらでないと仕事が回りません。似たような会社はたくさんあると思います。そのような会社では、FUJIFILM IWproを活用して業務を見える化すれば、誰でもプロセス全体が見渡せるようになり、お互いに手を差し伸べやすくなるでしょう。また、仕事のやり方の属人化を防ぐことにもなり、知識・スキルの共有や継承といった従業員育成の面でも役立つのではないでしょうか。機能が豊富でコスト的なハードルが低く、スモールスタートが可能であることも、小さな会社にはありがたいですね。
さらなる活用や今後の取り組み予定について教えてください
現在は、トライアル的に私を含めた5名の社員で利用していますが、使いやすくメリットが大きいことも確認できたので、次のステップでは社員全員にライセンスを付与したいと考えています。
その先では、FUJIFILM IWproのワークスペースを、稟議書類の申請・承認や、社内掲示板のような情報共有としても活用したい。また、会議の際に資料をワークスペース上で共有したり、その場で修正して保存したりすることで、業務効率化や生産性向上にもつなげたい。さらには、社外からも文書にアクセスできるようにして、在宅勤務など多様な働き方も拡充したいですね。FUJIFILM IWproをフル活用することで、社員が生き生きと働くことのできる環境を整え、小さいながらも全員が一丸となって力を発揮できるような会社にしていきたいと考えています。
(左から)
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 町田 遼太
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 谷 安寿
猿田建設株式会社 代表取締役 猿田 真由美 様
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 有賀 考司
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 小澤 文昭
本事例に関するご質問や見積等のご要望はコチラ
導入ソリューション
FUJIFILM IWpro
文書の自動取込み・仕分けから、データ共有、管理、出力、そしてセキュリティーや操作のしやすさまで、デジタル化した業務に求められる機能を集約したクラウドサービスです。
お客様プロフィール
猿田建設株式会社
- 業種
- 建設業
- 事業内容
- 土木工事、舗装工事、造園工事、とび・土工工事、解体工事
- 従業員
- 20名
- 本社所在地
- 〒399-8205 長野県安曇野市豊科5861-2
※掲載内容は2024年7月時点の情報です
長野県安曇野市にある、従業員20名ほどの会社です。道路改良や河川維持、土地造成、建物解体など、土木に関わる公共工事を主業務としています。社会インフラを支える縁の下の力持ちとして、地元に根付きながら、人々の「当たり前の暮らし」を守る仕事に取り組んでいます。