お客様導入事例

株式会社ポマト・プロ様

クリエイティブ業務に集中できる環境を目指し、Copilotを全社導入
さまざまなシーンで活用するとともに、より効果的な活用法を模索

株式会社ポマト・プロ様

事例の概要

導入前の課題
導入前の課題
  • 本来もっと時間を割くべきクリエイティブな業務や対人コミュニケーションに集中できるよう、調査やマニュアル作成などルーチン業務を効率化したい
  • 人材育成に注力し、社員個人の成長を促したい。その中で、生成AIの活用も促進していきたい
導入後の効果
導入後の効果
  • Microsoft Teamsでの議事録作成、Wordでの文章作成支援など、各業務で活用が進んでいる
  • 生成AIへの理解度が高まり、社員の7割が業務に取り入れている
導入理由
導入理由
  • 資料・議事録作成、メールのやり取りなど特に時間をとられていた業務の効率化に効果を期待できる
  • Officeアプリケーションとの親和性が高く、日常業務のなかで活用しやすい

事例の詳細

事業内容を教えてください

イベント企画制作会社として展示会やPRイベント、セレモニーなどのイベントを手掛け、2025年に設立43年目を迎えました。じゃがいもの耐寒性とトマトの耐熱性を兼ね備えた夢の植物「ポマト」に私たちの理想を託し、さまざまなアイデアと豊かな夢を実現する「プロ」として事業を展開してきました。企画提案から制作、現場運営までワンストップで対応し、イベント開催の先にあるお客様の目的を達成できるようトータルに支援しています。

プロデューサー 浅野 邦昭 様

プロデューサー 浅野 邦昭 様

導入前はどのような課題を感じていましたか

私たちが持つリソースは“人”と“ノウハウ”ですから、人が逐一作業することが多く、どうしても業務過多になりがちです。また、個人が常に成長し続けなければ企業力も上がりません。業務効率化と社員個人の成長の2つは永続的な課題でした。特にルーチン業務に時間をとられ、本来時間をかけるべき密なコミュニケーションやクリエイティブな業務に集中できない状態は改善が必要でした。
そこで注目したのが生成AIです。2023年ごろから大きな話題となっており、試しに報告書の下書きなどで使ったところ、圧倒的に時間を短縮できました。活用すれば効果が期待できることは分かったものの、あくまでも個人的な利用に留まっており、どうやって社内に広めるかが課題でした。

導入の経緯を教えてください

2024年度は会社として生成AI活用を目標のひとつとして掲げたこともあり、社内で生成AI活用推進委員会を立ち上げ、6~7名の有志で半年間活動することになりました。
委員会では社内での効果的な生成AI活用法を模索するなかで、2024年5月にはどの業務に時間がかかっているかを改めて可視化するための社内アンケートを実施し、資料や議事録の作成、メールのやり取りなどに時間がかかっている現状が判明しました。その後、2024年6月には社員間での知識を平準化するために、「そもそも生成AIとはなにか」「どのような業務に役立てるのか」などについて具体的な事例も交えて解説するAI基礎講座を実施し、社内で実際に生成AIツールを活用してはどうかという機運が高まってきました。
実際に、生成AIツールを選定するなかで候補になったのがMicrosoft Copilot(以下、Copilot)です。手軽に使える画像生成に特化した生成AIなども検討しましたが、Officeアプリケーションとの親和性が高く、社員の多くが日常業務のなかで活用しやすい点が魅力で導入を決めました。
Copilot導入にあたっては、以前より「オフィスあんしん365」の導入から全社展開までをサポートいただいた富士フイルムビジネスイノベーションジャパンに相談しました。Microsoft 365に限らず、些細なことも広く相談できるため、富士フイルムビジネスイノベーションジャパン以外は選択肢にありませんでした。生成AIへのモチベーションが下がらないうちに急いで導入したいといった希望に対し、全社員分のライセンスをスピーディに対応いただいてCopilot導入を行いました。

導入後の活用方法と効果について教えてください

一部の社員だけでなく全社員が生成AIの使い方を理解できていることが重要と感じ、導入後2ヶ月間かけて全社員を対象としたeラーニングを実施しました。現在は、個人によって活用度合いに差はありますが、全社員の7割が自身の業務にCopilotを取り入れて活用しています。
最も多く利用されているのは、Microsoft Teamsの議事録作成です。当社の業務はWeb会議が多く、1日に3~4回の会議に参加することも珍しくありません。議論内容や決定事項を要約して文書化することは必須作業ですが、若手社員が議事録作成のために残業することもありました。この作業を自動化することで、早い時間に退勤できるようになったなどの効果が出ています。また、Microsoft Wordの文章校正力はかなりの精度で行ってくれますので、文章を作成する際のブラッシュアップにも有効ですし、Microsoft Outlookでのメール下書きなどにも便利です。

議事内容や決定事項を要約した議事録作成のイメージ

議事内容や決定事項を要約した議事録作成のイメージ

また、Copilotでも画像生成ができるので、例えば販促キャンペーンのような案件で「渋谷の雑踏で試供品を配る緑のジャンパーの女性」などの写真を生成して企画書に盛り込む、といった使い方もできます。具体的なイメージ写真があると印象も大きく変わりますが、企画どおりの写真を探すのはかなり時間がかかるので、イメージどおりの画像をすぐに生成できるのはかなりの時間短縮になります。

テキストのイメージに合った写真自動生成のイメージ

テキストのイメージに合った写真自動生成のイメージ

「Copilot」はどのような会社におすすめですか

Microsoft Officeを利用していることは前提として、Copilotは「副操縦士」という名のとおり、主体である“人”が考えて操縦するのを手伝ってくれる存在です。さまざまなOfficeアプリケーション内で対話できるのは便利ですし、議事録の作成や資料・文章の構成などを任せるアシスタントとして、人手不足に困っている企業では効果を期待できるのではないでしょうか。業務や組織が抱える問題を、生成AI導入を機に解決したいと考える経営者にとっても、魅力的なツールだと思います。

さらなる活用や今後の取り組みについて教えてください

2024年9月には導入後アンケートを実施しましたが、全社員の約7割が業務に活用している一方で、効果が期待値に達していないという声もあり、AI活用は道半ばだと感じています。社員一人ひとりの成長につなげるためにも、特に生成AI活用に興味を持たない社員に対して、どう効果を実感してもらうかは今後の課題です。生成AIは継続的に活用を後押ししないと、徐々に利用しなくなってしまいそうな懸念があります。社内全体でスキルを上げていくためにも、定期的なワークショップ開催なども検討しています。
Copilotをはじめ生成AIは進化のスピードが速く、情報もあふれていますが、それらを取捨選択し、自分たちに合った使い方をしなければ単に「面白いね」で終わってしまいます。社内だけで使い方を協議しても限界があるため、富士フイルムビジネスイノベーションジャパンには、さまざまな会社へのCopilot導入で培ったノウハウや知見を踏まえて、あふれた情報の中から私たちのような「業種・業態」や「当社」にとって有益な情報を提供いただき、今後も社員一人ひとりの成長につながる提案をいただけることを期待しています。

導入ソリューション

オフィスあんしん365

オフィスあんしん365(Microsoft 365)

Microsoft 365に国際認定取得のサポート体制などを設け、「オフィスあんしん365」として提供しています。

企業プロフィール

株式会社ポマト・プロ

業種
イベント企画・運営サービス業
事業内容
展示会、式典、イベント、キャンペーンの企画制作
従業員数
87名(2025年3月時点)
本社所在地
東京都千代田区麹町5-3麹町中田ビル4F
URL
https://www.pomato.co.jp/

※掲載内容は2025年2月時点の情報です

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