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インタビュー

動物用ワイヤレス超音波画像診断装置を使用し、
地域の一次診療施設として小動物をはじめとしたさまざまな診療に対応

このコンテンツは獣医療従事者向けの内容です。

前橋市にあるジップ動物病院は、20年以上にわたり地域の動物一次診療を担っている。
一般診療や予防診療など多岐にわたる診療を2名の獣医師で対応するなか、「iViz air V Linear」を新たな超音波画像診断装置として導入し、円滑な診療体制を構築している。

ジップ動物病院

松本 博生 院長
米田 峻汰 獣医師

松本 博生 院長(右)米田 峻汰 獣医師(左)

POINT

  1. 動物用ワイヤレス超音波画像診断装置の追加導入により、超音波検査待ちの緩和
  2. 入院室・ICU内・急患に対する移動負担を軽減

超音波検査を滞りなく実施するため
動物用ワイヤレス超音波画像診断装置の追加導入を検討

ジップ動物病院の特長は

松本院長 『地域のホームドクター』を掲げる当院は、一次診療施設として一般診療、各種検査・手術、予防診療、健康診断などを総合的に対応しています。開業して20年が経ち、前橋市をはじめ高崎市、渋川市、伊勢崎市など前橋市内外に在住する飼い主さまのペットライフに携わっています。

ジップ動物病院
住 所 群馬県前橋市若宮町2-11-9
設立年 2004(平成16)年

「iViz air V Linear」の導入経緯は

ジップ動物病院が運用する動物用ワイヤレス超音波画像診断装置「iViz air V Linear」、臨床化学分析装置「富士ドライケム」シリーズ

松本院長 以前は据え置き型の超音波画像診断装置1台で超音波検査を行っていました。しかし、超音波画像診断装置は診断、治療、経過観察など診療フローの中で多用する都合上、超音波画像診断装置の検査待ちが発生していました。そこで、手軽かつ迅速に実施したい入院動物の経過観察やFAST(Focused Assessment with Sonography for Trauma)、肺エコー検査など、急患診察などに対応できる、ワイヤレス超音波画像診断装置の導入を検討しました。
 ワイヤレス超音波画像診断装置として重視したのは、画像の見やすさと機動性です。さまざまな製品を比較した結果、「iViz air V Linear」に決めました。5.5インチのタブレットは観察部位を評価するのに十分なサイズで、スマートフォンのように片手で保持できます。機能に対して価格が抑えられているのも魅力でした。私は臨床化学分析装置「富士ドライケム」シリーズをはじめ、富士フイルムの検査機器を長年使用してきたこともあり、「iViz air V Linear」の使い勝手や品質に期待して導入にいたりました。

超音波検査待ちを緩和するとともに
動物、スタッフの負担を軽減

運用状況は

松本院長 主に膀胱や腎臓などの泌尿器系の観察に使用しています。再診や手術後など経過観察を目的にあらかじめ標的部位を決めて使用するケースが多いです。ほかには心タンポナーデが疑われる初診動物の心嚢水貯留をはじめとした液体貯留の有無の評価に使用しています。
 超音波画像診断装置間で使い分けもできており、据え置き型装置は精査の際に使用し、「iViz air V Linear」はすでに所見がある症例の経過観察や初診時の状態把握に使用しています。
米田先生 肺エコーにも使っています。肺水腫が疑われる動物に対して、「iViz air V Linear」を使えば即時的に診察できるので助かっています。そのほか、腹部切開手術後の傷跡に腫れや隆起が見受けられた際の原因確認に活用しています。

動物用ワイヤレス超音波画像診断装置「iViz air V Linear」

「iViz air V Linear」を携帯してICUの動物の経過観察を行う様子

「iViz air V Linear」を用いてICU内の動物の経過観察を行う米田先生

画像の印象は

松本院長 標的部位、動物の大きさにもよりますが最初に据え置き型の超音波で確認できていればポータブルで確認も良いと思います。周波数の問題がどうしてもありますので、そこは据え置きタイプで最初に確認する必要があると思います。
米田先生 画質は運用中の据え置き型装置に一日の長があるものの、急患の状態把握や標的部位を確認する上では問題ありません。 ワイヤレスを加味しても十分にきれいな画質且つフレームレートです。

携帯性・操作性の印象は

米田先生 ワイヤレス型の超音波画像診断装置としてはベストサイズだと思います。操作も分かりやすいです。
松本院長 プローブ、タブレットともにスクラブのポケットに収まるサイズなのがいいですね。入院室やICUなど院内各所に携帯して手軽に診察できています。

運用効果は

松本院長 入院室やICUなど極力移動させたくない動物の身体的負荷とストレスの軽減に貢献しています。「iViz air V Linear」は入院室やICUなど院内各所に持ち運びしやすく、手軽に経過観察を行えます。
米田先生 膀胱系疾患の診断時に重宝しています。一次診療を担う当院では尿道閉塞をはじめとした膀胱系疾患が多く、触診をした上で 超音波検査を行います。「iViz air V Linear」は小動物の尿道内の遮断箇所など標的をきれいに描出してくれるので的確な診断に役立っています。
 当院は松本院長と私の2名体制で診療しており、据え置き型の超音波画像診断装置は、重度の症例で優先使用していました。「iViz air V Linear」を導入してからは、据え置き型装置を使用できない状況でも超音波検査が可能になり、超音波検査待ちが緩和され診療効率が向上しました。
松本院長 「iViz air V Linear」は獣医師や愛玩動物看護師にもメリットがあると感じます。据え置き型の超音波画像診断装置のみの医療環境では、動物を診察室に移動する、もしくは入院室やICUなどに装置を搬入しなければなりません。大型犬や大きな躯体の装置を移動するのは、スタッフにとって労力がいる作業です。「iViz air V Linear」は機動性が良く、動物や装置を移動する手間や労力の削減につながっています。獣医師、愛玩動物看護師ともに限られた人員で診療にあたる当院においては、私一人でも手軽に超音波検査を実施できるのは大きなメリットです。
米田先生 飼い主さまとのコミュニケーションにも貢献していると思います。据え置き型装置で詳細な検査を行う前段階として、「iViz air V Linear」のタブレットを用いて飼い主さまに疾患の状態や緊急度を説明しています。口頭説明よりも飼い主さまに状況を理解していただきやすく、その後の円滑な診療に役立っています。

「iViz air V Linear」の運用領域を広げ
地域のペットライフを支えていきたい

「iViz air V Linear」を活用して実現したい目標は

松本院長 すでに幅広い診療シーンで運用していますが、より広く活用できるのではないでしょうか。現在は手術室での使用方法を検 討しています。「iViz air V Linear」で総胆管の疎通性や膀胱結石の残留の確認を縫合後に手術室で実施できれば、動物をレントゲン室に運びX線撮影で確認する方法と比べて効率的になると思います。
米田先生 「iViz air V Linear」の機能・スペックを発揮しきれていない部分もあると思います。獣医師として研鑽を積むと同時に、運動器 エコーなど新たな使途を探求していきたいです。

「iViz air V Linear」を用いて診察する松本院長

基本情報

製品名

動物用超音波画像診断装置 iViz air V

販売名

FWU Vシリーズ

届出番号

3動薬第3032号

iVizは、FUJIFILM SonoSite, Inc. の商標です。

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  • 動物用超音波画像診断装置 「iViz air V」のカタログ
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