このコンテンツは医療従事者向けの内容です。
みまもる、ささえる。 だから、スムーズ。
さまざまなオペレーションが求められる
MRI検査をもっとスムーズな姿に変えるために。
ECHELON Synergyは、
多彩な技術を駆使し、さらなる進化を遂げました。
AIカメラなどを活用した被験者の体動把握、
撮影データを用いてのアーチファクト除去や
撮影中断した際のデータを活用した画像再構成を搭載。
再撮像などのプロセスを極力減らすことで、
一人でも多くの医療従事者、そして被験者に
"笑顔"をもたらすMRI検査の実現をサポートします。

MRI検査にかかわる方々が心地よい姿をカタチに
継ぎ目の少ない滑らかな表面デザインと、ゆとりのある直径70cmのワイドボアでやさしく包み込むようなデザインを目指しました。

左右両側に設置されたガントリーモニターは、操作パネルとフラットに一体化し、シンプルかつ清潔を保ちやすい形状になっています。


シンプルなワークフローで「やさしい検査」を
MRI検査のワークフローを効率化するSynergyDriveの活用により、検査時間の短縮化を促進。
検査に携わる医療従事者の業務負荷を軽減するとともに、検査に対して不安やストレスを抱える被検者へ「やさしい検査」の提供を目指しています。

MRIを新たなステージに導くSynergyDrive*1

煩雑な操作は装置がアシスト

画質をあとから思いのままに

らくらくひろびろセッティング
Oneアクションで装着できるFlexFit Neuro coil、腹部や大腿骨などの大きな部位も一度にカバーできるFlexFit Wide coilなど、手早く装着できるコイルをご用意いたしました。

高画質をスピーディに
高速撮像技術にDeep Learning再構成技術*2を組み合わせ、ノイズやアーチファクトを低減した高精細な画像を短時間で撮像します。技術の組み合わせは数万とおりで、さまざまな画質に調整できます。
「ヒトがAI技術と共創する」富士フイルムはその先を見据える

深層学習などの新しいAI技術の進展によって、医療は次なる領域へと足を踏み入れようとしています。
ヒトがAI技術と共創することで、高い次元での医療の確立が視野に入ってきました。
富士フイルムの新しいメディカルAI技術ブランド「REiLI (レイリ)」は、さまざまなAI技術を集めそれらが共創し、新たな価値を生み出す場を作り新たな領域へと足を踏み出します。
- REiLI (レイリ)の由来:日本語で聡明・賢いさまを表す言葉「怜悧(れいり)」を意味します。
- *1 SynergyDriveはワークフロー向上技術の総称です。
AI技術のひとつであるMachine LearningおよびDeep Learningを活用して開発した機能を含みます。
導入後に自動的に装置の性能・精度が変化することはありません。 - *2 開発にDeep Learningを活用しています。導入後に自動的に装置の性能・精度が変化することはありません。
煩雑な操作は装置がアシスト
Oneタップで自動検査
被験者を寝台に導いたのち、ガントリーモニター上の「STARTボタン」をタップ。ガントリーのレーザーで位置合わせをすることなく撮像室の扉を閉じると自動的に検査がスタートします。被験者に対する操作卓からの位置決めなど、タスクごとに何度も操作を行う必要がないため、シンプルでスムーズな検査が可能です。
Autoシリーズ

「STARTボタン」をタップすると、映像部位をガントリーの中心まで自動的に移動。また、撮像スライス断面を自動的に設定*3する機能も備えています。MRI検査の経験が少なくても、熟練の方でも全身にわたる撮像をスムーズに行えます。
AIカメラでみまもる*4

ボア内のフロント側とリア側にAIカメラを設置。被験者が大きく動いた時に画面表示と音によりお知らせします。さらに、せき・くしゃみをはじめとするアーチファクト発生の恐れがある、被験者の動きを捉えることも可能です。これらの情報を活用して、撮像後に後処理でアーチファクト除去することも可能です。
- *3 操作者の確認が必要です。
- *4 カメラ映像を使った画像認識技術の開発にMachine Learningを使っています。導入後に自動的に装置の性能・精度が変化することはありません。
画質をあとから思いのままに
IQ Retouch
動きアーチファクトをあとから除去
StillShot
撮像データに生じたアーチファクトを除去したり、限られた撮像データから再構成画像を生成する機能を提供することで、再撮像率を低減し、スムーズなMRI検査の実現をサポートします。
①AIカメラで検知

画質に営業を及ぼすレベルの体動を、AIがカメラ画像から部位ごとに導きだした閾値を基準に導き出します。
②ナビデータを検知
身体内の動きをナビゲータパルスで把握。パルス間の誤差を基準に、画質への影響が大きい体動を検知します。

撮像中の咳やくしゃみ、不随意運動などで画像に体動アーチファクトが発生しても、AIカメラで取得した視覚情報と、ナビゲータパルスで取得した体内情報のいずれか、もしくは両方を用いることで、アーチファクトを削除した画像を提供します。これにより、再撮像率を低減できます。
中断時の画像をレスキュー
SerieSave

被験者によるエマージェンシーコールなどでスキャンの中断を余儀なくされても、必要最小限の撮像データが得られていれば、それらを用いて画像を再構成することが可能。被験者の負荷を軽減するとともに、診療業務の円滑化に貢献します。
折り返しをあとから除去
Exp.RAPID

位相エンコード方向のサイズを誤って設定した場合、FOV外の信号に折り返しが生じ、画像にアーチファクトとして現れます。Exp.RAPIDは、指定したFOV拡大率に応じて画像を再構成。後処理で、アーチファクトを除去することも可能です。
SNRや鮮鋭度をあとからコントロール 超解像画像にも
DLR Plus

Deep Lerning技術を活用し、撮像終了後の画質調整を可能に。SNRを最適化するほか、MRI信号の処理を段階的に行うことで(k空間上の信号処理の工夫)画像の鮮鋭度を向上させます。これにより超解像化や誤診につながるアーチファクトを除去します。
らくらくひろびろセッティング
スライド装着可能なフレキシブル頭頸部用コイル
FlexFit Neuro coil
Oneアクションセッティング&高画質
被検者が横になった後、頭頂部にあるグリップを握り、頭側に押し込むだけのOneアクションでセッティングが完了する、ユニークな形状の頭頸部用コイルです。グリップ部分にすべての部品が連動しているため、押し込むだけで被検者にコイルが密着します。従来型のコイル*5よりも密着度が高いため、SNRが向上します。

OpenHeadモード
コイルのAnterior側を顔に被せずに撮像できるOpenHeadモードを搭載。被検者の視界を遮らないため、撮像に伴う心理的な圧迫感の軽減が期待できます。

チルト機構
コイルの角度を斜めに設定できる機構を備え、円背の被検者などにもスムーズなセッティングを可能としました。

撮りたい場所をフレキシブルにワイドにカバー
FlexFit Wide coil
広い範囲を自在にカバー
720×545mmのサイズのフレキシブルかつ軽量なコイルで、幅広い撮像範囲をカバー。縦向きでも横向きでも使用でき、さまざまな撮像に対応します。また、2つを連結して使用できるため、一度のセッティングで広範囲を撮像することも可能です。

Flex M coil
さまざまな部位に対応
さまざまな部位に装着しやすい形状の汎用コイルです。肩や膝などに巻いて撮像したり、FlexFit Neuro coil と組み合わせて、一度に広範囲を撮像することができます。


- *5 自社製品との比較
高画質をスピーディに
画質を維持しながら撮像時間を短縮するIP-RAPIDと、Deep Learning技術を活用*6して高画質化を図るSynergy DLR2つの独自技術の組み合わせにより、診やすい画像を高速で得られます。

高速・高画質の仕組み
アンダーサンプリングにより撮像時間を短縮し、IP-RAPIDによる繰り返し再構成でノイズやアーチファクトを低減します。
そして、Deep Learning技術を活用した画像再構成技術DLR Plusにより、さらなるノイズの除去を行い、より診やすい画像を導き出します。

DLR Plusにより、超解像化

- *6 開発にDeep Learningを活用しています。導入後に自動的に装置の性能・精度が変化することはありません。
- *7 Undersampling k-space
- *8 Interpolated k-space with iterative process
- *9 Deep Convolutional Neural Network
基本情報
- 販売名
MRイメージング装置 ECHELON Synergy
- 医療機器認証番号
305ABBZX00004000
添付文書
以下より、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)サイトに掲載されている添付文書をご確認いただけます。