このコンテンツは医療従事者向けの内容です。
液体ヘリウムをまったく使わない超電導MRI
ご存知ですか?
従来の超電導MRIには液体ヘリウムが不可欠なことを。
コイルに電流を流すことで磁場をつくり、撮影する超電導MRI装置。
液体ヘリウムは、このコイル冷却のために使われてきた冷媒です。
ですが、地球上でヘリウムを産出できる国はわずか7カ国。
医療をはじめ、さまざまな産業で必要とされるヘリウムは、需要と供給のバランスが崩れ始めています。

2022年ヘリウム産出国と生産量(単位:百万立方メートル/年)*1
- *1 米国地質調査所(USGS)。2023年9月までに入手可能な データ。合計には推定データが含まれる場合がある。
- *2 米国地質調査所(USGS) 2022年、ヘリウム統計、 Kelly, T.D., and Matos, G.R., 編集、アメリカ合衆国における鉱物お よび物質の歴史統計:アメリカ地質調査所データシリーズ140、 [2024年3月11日時点のデータ]
「ZeroHelium」なら設置の自由度が高まり施工コストも低減

「ZeroHelium」は、液体へリウムを一切使用していないため、ヘリウムガスが外部に排出されることがありません。
このため、クエンチ配管(クエンチパイプ)を設置する必要がなく、クエンチ配管設置にかかる施工コストを削減できます。
また、クエンチ配管のスペースを確保する必要がないので、MRI装置設置の自由度を高められます。
緊急排気管や酸素濃度系などの設備も不要です。
「ZeroHelium」なら吸着事故や災害時、復旧にかかる時間とコストを低減

「ZeroHelium」は、緊急事態の際に院内スタッフのみ*1で消磁、励磁の復旧作業をすることが可能です。
このため、復旧にかかる時間やコストを極力抑えることができます。
- *3 一部サービス員が必要な場合がございます
- *4 超電導状態を失った時の爆発的なヘリウムの放出を表現しています
AI技術の活用*5で、日々の検査をサポート


SynergyDrive:高画質な画像を短い時間で
画質を維持しながら撮像時間を短縮できるIP-RAPIDと、
Deep Learning技術を活用して高画質化を図るSynergy DLR。
2つの独自技術の組み合わせにより、診やすい画像を高速で得られます。
High Speed-検査に速さを-

High Resolution-画像に高精細を-

320 × 320 (FOV80mm)
0.25 × 0.25 × 2mm
Scan Time 2:49

384 × 384 (FOV150mm)
0.39 × 0.39 × 2mm
Scan Time 2:49

Autoシリーズ:煩雑な操作を自動で
ECHELON Smart ZeroHeliumではMRI検査の様々なワークフローを改善します。
AutoExamは、位置決めから本撮像、解析やクリッピングなどを自動で行うことができる機能です。
煩雑な操作を装置側で行うことができ、これによって生まれた時間で、追加撮像の必要性のチェックや患者様への丁寧なケアなどをサポートします。

- *5 開発にDeep LearningやMachine Learningを活用しています。導入後に自動的に装置の性能・精度が変化することはありません
- *6 掲示撮像の例を比較した際の数値です
- *7 検査・処理を自動で行うもので、診断を自動で行うものではありません。操作者の確認が必要です
- *8 手動修正なしでMIPやVR処理可能な割合。検査状況によって異なります
基本情報
- 販売名
MRイメージング装置 ECHELON Smart
- 医療機器認証番号
229ABBZX00028000
添付文書
以下より、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)サイトに掲載されている添付文書をご確認いただけます。
- * ECHELON Smart PlusはECHELON Smartの新しいシステムソフトウェアバージョンを搭載したモデルの呼称です。