「色材」とは
「色材」とは、光の吸収・反射を制御することにより、さまざまな物質を着色する材料です。
光は電磁波の一種で、波の性質を持っています。人間が目で見ることのできる光は「可視光線」と呼ばれる約400~800nmの波長の光です。色素は、これらの光の一部を吸収することで人間の眼に色を認識させます。
光には「可視光線」よりも波長の短い「紫外線」、波長の長い「赤外線」も含まれ、これらの光は目で見ることができませんが、わたしたちにさまざまな影響を及ぼします。
繊維や樹脂を着色する「染色用色素」のほか、印刷用インク、カラーフィルタ用色素、蛍光色素など、発色以外の特色のある機能を持つ「機能性色素」もさまざまな産業分野で活躍しています。
「染料」と「顔料」の違い
色材のうち、溶剤に溶けるものを「染料」、溶けないものを「顔料」といいます。染料は幅広い色合いから選ぶことができ、また、溶剤に均一に溶解させると高い透明性を示します。一方、顔料は、使用時に均一に分散させる必要がありますが、染料に対して堅牢性や遮蔽性の面で優れます。