ロードセルとは、物体に力を加えた際の点の力(荷重、質量など)を測定するセンサーです。
センサー部分にかけられた力の大きさを電気信号に変えることから、荷重変換機とも呼ばれます。
詳しい仕組みは図をご参照ください。
荷重を1点から確認
面に対してかかった圧力を面で確認
圧力測定フィルムとは、物体に力を加わえた際の、単位面積当たりの荷重を測定するためのフィルムです。
富士フイルムでは、「プレスケール」という名称でご用意しております。
ロードセルと圧力測定フィルムは併用されることもあります。
ロードセルは、製造業における製造条件の検討や、製造設備の調整などを目的に使用されます。
またその役割は、プレス機において指定の力がかかっているか、といった荷重値を測定することにあります。
ロードセルには「ひずみゲージ(ストレインゲージ)」というセンサーが内臓されており、このひずみゲージは力によって変形することで、電気抵抗値が変わります。
この電気抵抗値を電気的出力に変換することで、力の測定ができるようになっています。
プレスケールはフィルム上にマイクロカプセルが塗布されており、圧力によってこれが破壊されることで中の無色染料が顕色剤に吸着し、化学反応で赤く発色します。
発色の濃さによって、圧力の強さが可視化、定量化できるのがプレスケールです。
ロードセルはさまざまな用途で利用されます。
以下は、その一例です。各用途における詳細は「ひずみゲージ」についての解説ページをご確認ください。
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ローラー (ニップ)の荷重値/圧力確認
例)基板製造におけるドライフィルムラミネート接着工程での用途 -
積層時の荷重値/プレス圧確認
例)基板や積層セラミックデバイス製造における積層工程での用途 -
あたり具合確認
例)半導体製造におけるウェハ接合装置による圧着工程での用途
例)リチウムイオン電池製造における外装材の封止工程や、活性化工程での用途
ロードセルではその1点にかかる力(一次元)を測定することが可能ですが、面(二次元)にかかる圧力を見ることができません。
面での圧力値管理ができていないと、装置の傾きや、全体の傾向を把握することができず、製品不良につながる可能性もあります。
そこで登場するのが圧力測定フィルム「プレスケール」です。
プレスケールとは、面における圧力を可視化、定量化できるフィルムです。
測定したい部分にフィルムを挟み込むだけで、簡単に面圧を測定できます。