受信したファクス文書の用紙サイズが変わってしまいます

コンテンツID(0135)

回答

発生条件

次の条件1~3をすべて満たす場合、受信したファクス文書の用紙サイズが変更されます。

  1. ApeosPort-III/DocuCentre-III以降の機器のボックスから、WebDAVプロトコルの通信で文書を取り込む。
    または、ボックスに関連付けたジョブフローで出力したマルチページTIFFファイルを、フォルダー入力で連携して取り込む。
  2. 送信画質が標準、高画質、または超高画質(400dpi)で受信したファクス文書注1
  3. [加工方法]の[イメージ加工]で、次のどれかに該当する
    • [自動正立]が設定されており、結果として左90度または右90度回転処理された
    • [回転]が左90度または右90度に設定されている
注1
超高画質(600dpi)のファクス文書、スキャン文書では発生しません。

現象

受信したファクス文書の用紙サイズが変更されます。
このため、[フォーマット変換]でDocuWorksフォーマットに変換したときの定形用紙サイズが変更されたり、[プリント出力]でプリントした場合、元の用紙サイズとは違うサイズでプリントされます。

例1:A3原稿(297×420mm)を、標準画質(204×98dpi)で受信し、90度回転処理された場合

  • プリントされるTIFFファイルのサイズと解像度:308×223mm、200×200dpi
  • イメージサイズで変換したDocuWorksファイルのサイズと解像度:309×223mm、200dpi
  • 定形サイズで変換したDocuWorksファイルの用紙サイズ:リーガル(356×216mm)
  • [プリント出力]で自動選択される用紙サイズ注2:A4(297×210mm)

例2:B5原稿(257×182mm)を、高画質(204×196dpi)で受信し、90度回転処理された場合

  • プリントされるTIFFファイルのサイズと解像度:219×306mm、200×200dpi
  • イメージサイズで変換したDocuWorksファイルのサイズと解像度:219×307mm、200dpi
  • 定形サイズで変換したDocuWorksファイルの用紙サイズ:A4(210×297mm)
  • [プリント出力]で自動選択される用紙サイズ注2:A4(210×297mm)
注2
A系B系にチェック、用紙サイズ判定しきい値は、初期値(13mm)の場合

上記の例以外にも、用紙サイズが変更されることがあります。

発生するバージョン

この現象が発生するバージョンは、次のとおりです。

  • ApeosWare Flow Management 1.1.1.0/1.1.1.1
  • ApeosWare Flow Management 1.2.0.0/1.2.0.1/1.2.0.2

対応方法

この問題は、次のバージョンで修正されました。ソフトウェアをバージョンアップしてください。

  • ApeosWare Flow Management 1.1.1.3
  • ApeosWare Flow Management 1.2.0.4

また以下の回避策を案内しておりましたが、バージョンアップしたあとは、回避策は不要になります。
追加した[フォーマット変換]を削除してください。

旧回避策

[イメージ加工]の前に、[フォーマット変換]を次の設定で追加することで回避できます。

  • フォーマット:TIFF
  • カラーモード:カラー白黒混在
  • ファイル形式:TIFF(マルチページ)
  • 圧縮方式:カラー 標準(JPEG6)、白黒 Packbits注3
注3
元のデータに比べて、ファイルサイズが若干大きくなることがあります。