受信したファクス文書の用紙サイズが変わってしまいます
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回答
発生条件
次の条件1~3をすべて満たす場合、受信したファクス文書の用紙サイズが変更されます。
- ApeosPort-III/DocuCentre-III以降の機器のボックスから、WebDAVプロトコルの通信で文書を取り込む。
または、ボックスに関連付けたジョブフローで出力したマルチページTIFFファイルを、フォルダー入力で連携して取り込む。 - 送信画質が標準、高画質、または超高画質(400dpi)で受信したファクス文書注1
- [加工方法]の[イメージ加工]で、次のどれかに該当する
- [自動正立]が設定されており、結果として左90度または右90度回転処理された
- [回転]が左90度または右90度に設定されている
- 注1
- 超高画質(600dpi)のファクス文書、スキャン文書では発生しません。
現象
受信したファクス文書の用紙サイズが変更されます。
このため、[フォーマット変換]でDocuWorksフォーマットに変換したときの定形用紙サイズが変更されたり、[プリント出力]でプリントした場合、元の用紙サイズとは違うサイズでプリントされます。
例1:A3原稿(297×420mm)を、標準画質(204×98dpi)で受信し、90度回転処理された場合
- プリントされるTIFFファイルのサイズと解像度:308×223mm、200×200dpi
- イメージサイズで変換したDocuWorksファイルのサイズと解像度:309×223mm、200dpi
- 定形サイズで変換したDocuWorksファイルの用紙サイズ:リーガル(356×216mm)
- [プリント出力]で自動選択される用紙サイズ注2:A4(297×210mm)
例2:B5原稿(257×182mm)を、高画質(204×196dpi)で受信し、90度回転処理された場合
- プリントされるTIFFファイルのサイズと解像度:219×306mm、200×200dpi
- イメージサイズで変換したDocuWorksファイルのサイズと解像度:219×307mm、200dpi
- 定形サイズで変換したDocuWorksファイルの用紙サイズ:A4(210×297mm)
- [プリント出力]で自動選択される用紙サイズ注2:A4(210×297mm)
- 注2
- A系B系にチェック、用紙サイズ判定しきい値は、初期値(13mm)の場合
上記の例以外にも、用紙サイズが変更されることがあります。
発生するバージョン
この現象が発生するバージョンは、次のとおりです。
- ApeosWare Flow Management 1.1.1.0/1.1.1.1
- ApeosWare Flow Management 1.2.0.0/1.2.0.1/1.2.0.2
対応方法
この問題は、次のバージョンで修正されました。ソフトウェアをバージョンアップしてください。
- ApeosWare Flow Management 1.1.1.3
- ApeosWare Flow Management 1.2.0.4
また以下の回避策を案内しておりましたが、バージョンアップしたあとは、回避策は不要になります。
追加した[フォーマット変換]を削除してください。
旧回避策
[イメージ加工]の前に、[フォーマット変換]を次の設定で追加することで回避できます。
- フォーマット:TIFF
- カラーモード:カラー白黒混在
- ファイル形式:TIFF(マルチページ)
- 圧縮方式:カラー 標準(JPEG6)、白黒 Packbits注3
- 注3
- 元のデータに比べて、ファイルサイズが若干大きくなることがあります。