転写出力調整
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概要
転写不良による濃度むらが発生する場合、転写ユニット内の第2転写ベルト(Bias Transfer Belt=BTB:ベルトから用紙にイメージが転写される箇所)の電圧比を調整すると、転写不良が改善することがあります。
厚紙(220g/㎡以上)をプリントするときに調整しますが、厚紙以外でも調整を必要とする場合があります。
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おもて面
片面プリントでプリントされる面のことです。両面プリントでは、下面になります。 -
うら面
両面プリントでの上面になります。 [両面/片面選択]で、[おもて面とうら面]を選択した場合にだけ調整できます。
- うす紙、厚紙のどちらを使用する場合も、片面プリントの場合は[おもて面]を調整します。
- デフォルトは100です。設定を変更したときは、サンプルプリントを行い、プリント結果を確認してください。
手順
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用紙を確認します。
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補足
たて:230.0 mm以上、よこ:210.0~488.0 mmの大きさの用紙をセットしてください。
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プリンター操作画面のストックライブラリー管理を表示させます。
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[ストックのプロパティ]、または[ストックの新規作成]で、[高度な設定]をクリックします。
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[自動]、または[手動]をクリックします。
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補足
- [自動]では、インラインセンサーでの読み取りにより、手順8の画面で、パッチ番号が入力された状態で表示されます。
- サンプルプリントをしないで、電圧比を設定する場合は、[おもて面]、[うら面]に電圧比を入力します。使用する用紙に対して、第2転写ロールの電圧比が高すぎても低すぎても、転写不良の原因となります。転写不良が発生したときは、この数字を変更して、電圧比を調整してください。
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[おもて面の付加電圧の変化量]、[うら面の付加電圧の変化量]に変化量を入力します。
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必要に応じて、各項目を設定し、[開始]をクリックします。
プリントが開始されます。
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補足
変化量を「5」%にした場合、パッチ番号「-5」の変化量は-25%(電圧比75%)で、1つごとに5%ずつ変化量が増加し、パッチ番号「0」は±0%(電圧比100%)、パッチ番号「10」は+50%(電圧比150%)です。
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プリントしたサンプルのブルー(左から4列目)の転写状態、および黒(左から5列目と一番右)に白点がないかを確認します。
- 各色それぞれ「-5」~「10」まで16個のパッチがプリントされます。サンプルの左側に記載されている値がパッチ番号です。
- 白点がなく、ブルーが確実に転写されている最小のパッチ番号を選択します。
- ブルーが確実に転写されている番号すべてに白点がある場合は、ブルーが確実に転写されている最小のパッチ番号の、1つ大きい番号を選択します。
例:「+1」~「+10」で、ブルーが確実に転写されていて、そのすべてに白点がある場合は、「+2」を選択します。
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目的のプリント結果が得られた場合は、[おもて面]、[うら面]の[パッチ番号]にパッチ番号を入力し、[適用する]をクリックします。
調整が必要な場合は[取り消し]をクリックして、手順5~7を繰り返します。
選択したパッチ番号の電圧比の値が反映されます。-
補足
[診断データの送信]は、プロダクションリモートサービスを契約しているときに表示されます。
クリックすると、調整後のプリンターの状態がリモートサポートセンターに送信されます。
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何度調整しても、転写不良が改善しないときは、後端の転写出力調整を行います。