コラム

目標達成には戦略的アプローチが不可欠!
成果を出すWeb広告活用4ステップ

代表的なWeb広告の種類と特徴

Web広告は配信媒体やプラットフォームなどによってさまざまな種類があり、それぞれに独自の特徴があります。効果的にWeb広告を活用するには、各広告の特性を十分に理解し、目的に合わせて最適な広告を選択することが重要です。

おもなWeb広告の種類と特徴は、下表のとおりです。

広告の種類 特徴
純広告 Webサイトの広告枠を買い取り、決まった位置に掲載する広告
SNS広告 Facebook・X・InstagramなどのSNSプラットフォーム上で表示される広告
動画広告 YouTubeなどの動画サイトやWebページ上で再生される映像形式の広告
ネイティブ広告 ユーザーが閲覧するコンテンツに溶け込むように設計された広告
ディスプレイ広告 Webサイト上の広告枠にバナーや動画形式で表示される広告
リスティング広告 検索エンジンの検索結果ページに表示される、キーワードに連動した広告
リターゲティング広告 過去にWebサイトを訪れたユーザーに対して表示される、追跡型の広告
アフィリエイト広告 商品やサービスの紹介記事などに掲載される、成果報酬型の広告

効果を高めるWeb広告活用4ステップ

Web広告を効果的に活用するには、どのようなステップを踏めばよいのでしょうか。ここでは、成果を上げるための重要な4ステップについて、順を追って説明します。

1.Web広告のターゲットと目的を明確にする

Web広告を効果的に活用するには、ターゲットと目的の明確な設定が重要です。例えば、新商品の認知度を上げたいのか、既存顧客の購買を促進したいのかによって、アプローチ方法は大きく異なります。

目的やターゲットに合わせたWeb広告の例は、以下のとおりです。

目的 ターゲット 効果的な広告
認知拡大 ・自社の商品・サービスを知らない人 ・動画広告
・ネイティブ広告
・純広告
興味・関心の喚起 ・自社の商品・サービスを知っている ・ディスプレイ広告
・SNS広告
比較・検討、成約 ・自社の商品・サービスについて検索したことがある人 ・リターゲティング広告
・リスティング広告

媒体の特性を活かした配信を行うことで効果が高まります。そのため、Web広告を実施する目的とターゲットは最初の段階でしっかりと定義することを推奨します。

2.ターゲット目線で広告設計する

Web広告を設計する際は、ターゲットとなる顧客の視点に立つことが重要です。商品の購入にあたって、顧客がどのように行動するかを考えて広告設計しましょう。例えば、ビジネスパーソンなら検索エンジン、若者ならSNSがおもな情報源と想定できます。

次に、広告文や画像を考えましょう。思考パターンや行動習慣を深く理解すると、より魅力的なWeb広告を作成でき、クリックされやすくなります。

3.具体的な数値目標を設定する

最終的な目標(KGI)と、その過程となる中間目標(KPI)を具体的に設定すると、Web広告運用の進捗や成果を客観的に評価できます。KPIは、KGIまでの進捗を判定するための数的な指標です。例えば、KGIがアプリのダウンロード数10万件達成なら、アプリストアページへの訪問数がKPIとして設定されます。

ただし、具体的なKPIを設定しないと、曖昧な施策になるおそれがあります。KGIに直結する具体的なKPIを、慎重に設定しましょう。

4.PDCAを回して改善を図る

Web広告は出稿して終わりではなく、PDCAによる継続的な改善が不可欠です。PDCAとは、計画(Plan)・実行(Do)・評価(Check)・改善(Act)を繰り返すプロセスを指します。

Web広告で特に重要となるのが、クリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)などの指標をもとにしたデータ分析です。CTRは広告の表示回数に対するクリック数の割合を、CVRは広告経由の訪問者が目標行動(商品購入や会員登録など)をとった割合を表します。例えば、アプリストアページへの訪問数を増やすならCTR、アプリダウンロード数を増やすならCVRの改善策を検討する必要があるでしょう。

Web広告を活用しても、最初から目標とする成果が得られるとは限りません。データ分析しながら広告文や訴求内容、LPデザインなどを継続的に改善することが大切です。ユーザーのニーズと広告内容のズレを修正し、より効果的な広告運用を目指しましょう。

目標達成を早めるWeb広告の運用方法

ここでは、短期的な利益確保と長期的な事業拡大の両面から、目標達成を早めるWeb広告の運用方法について説明します。

■早期に利益を確保するなら顕在層をターゲットにする

Web広告の活用で素早く成果を上げるには、購買意欲が高い顕在層にアプローチするのが効果的です。顕在層はすでに商品やサービスへの興味・関心が高いため、具体的な商品名やブランド名で検索を行なう傾向があります。

また、単なる情報収集だけでなく、商品レビューや口コミを確認したり、販売サイトを閲覧したりするなど、購入に直結する行動をとる可能性も高いです。そのため、顕在層の行動に合わせた広告戦略が重要です。

顕在層の行動と、それに合わせたWeb広告の例としては、以下のものが挙げられます。

顕在層の行動 効果的な広告
検索エンジンやSNSで具体的なブランド名・商品名を検索する ・リスティング広告
・SNS広告
・アフィリエイト広告
商品の口コミやレビュー記事を読む ・アフィリエイト広告
・SNS広告
企業の公式サイトやLPを閲覧する ・リターゲティング広告

顕在層の行動パターンを詳細に分析し、分析結果をもとに広告施策を展開すれば、短期間での効果向上が期待できるでしょう。

■事業成長を目指すなら潜在層にアプローチできる広告を

事業の大きな成長を目指すには、潜在層へのアプローチも不可欠です。潜在層は、現時点では商品やサービスへの関心が低いものの、将来的な顧客となる可能性を秘めています。

潜在層向けの広告としては、SNS広告・純広告・ディスプレイ広告・動画広告などが効果的です。Web広告を出稿する際は、直接的な商品宣伝ではなく、業界や商品カテゴリに関する有益な情報提供から始めましょう 。自社の認知度を高めつつ、潜在顧客の興味を徐々に喚起していきます。

目標は、商品やサービスに対する関心が薄い潜在層を、購買を検討するレベルまで育てることです。顕在層向けの施策で短期的な売上を確保しながら、並行して潜在層へのアプローチを続ければ、持続的な事業成長を実現できるでしょう。

Web広告を活用する際の注意点

Web広告は顧客との最初の接点になるため、ポジティブな印象を与える広告設計が欠かせません。第一印象が悪いとブランドイメージが低下し、顧客獲得が難しくなります。過剰に広告を表示したり、誇張表現を使ったりすると、ユーザーの離脱を招くでしょう。

反対に、顧客満足度を高められる広告展開ができれば、新規顧客の獲得や継続顧客の増加につなげられます。以下のポイントを参考に、見やすさと魅力を兼ね備えた広告を作成し、ユーザーの興味を引く工夫をしましょう。

・レイアウトは左寄せを基本とする

・文字情報に加え、画像や動画も活用する

・簡潔でわかりやすい表現を心がける

・情報を詰め込みすぎない

・フォントを統一する

Web広告のノウハウ不足なら外部委託も検討しよう

自社内にWeb広告活用に関する知識と経験を持った人材がいない場合は、外部委託を検討しましょう。外部委託なら、人材育成にかかる時間とコストを削減可能です。また、広告運用の負担軽減により、商品やサービスの開発・改善に多くのリソースを割けます。

「Marketing Cockpit」では効率的な広告運用を支援しており、広告とWebサイトの分析を一つのサービスで対応可能です。 Web広告に関してお悩みや課題をお持ちの場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。