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コラム
マーケターのAI活用度合い調査
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富士フイルムビジネスイノベーション株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:浜 直樹)は、事業会社に勤めており、AI技術を活用し業務を行っているマーケティング担当者505名を対象に、マーケターのAI活用度合い調査を実施しました。
調査サマリー

01|AIを活用するマーケティング担当者の96.7%が、今後さらにAIの活用を「推進する」意向
02|約4割が、 AI技術の活用により、 「顧客データの収集・分析、顧客行動の予測」の作業時間が削減されたと回答
03|AI技術をより効果的に活用するために改善すべき点、「データの正確性・信頼性の向上」が65.5%で最多
調査概要
調査名称:マーケターのAI活用度合い調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2024年9月25日〜同年9月28日
有効回答:事業会社に勤めており、AI技術を活用し業務を行っているマーケティング担当者505名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
調査結果
■AI技術を活用しているマーケティング業務、「顧客データの収集・分析、顧客行動の予測」「テキスト、画像、動画などのコンテンツ自動生成」など
「Q1.現在AI技術を活用しているマーケティング業務を教えてください。(複数回答)」(n=505)と質問したところ、「顧客データの収集・分析、顧客行動の予測」が55.4%、「テキスト、画像、動画などのコンテンツ自動生成」が46.1%、「製品やサービスのパーソナライズ提案やレコメンド機能」が37.2%という結果となりました。

・顧客データの収集・分析、顧客行動の予測:55.4%
・テキスト、画像、動画などのコンテンツ自動生成:46.1%
・製品やサービスのパーソナライズ提案やレコメンド機能:37.2%
・チャットボットなどの顧客サポートの自動化:32.1%
・ブログ記事やSNS投稿などのコンテンツ作成:31.7%
・キーワード提案やコンテンツ改善によるSEOの自動最適化:24.8%
・その他:1.6%
ー48歳:翻訳
ー38歳:広告配信
ー62歳:議事録作成
ー62歳:調査
ー58歳:新規事業開発関連
ー29歳:アイディア出し
・わからない/答えられない:11.3%
■その中で最も成果を感じているもの、第1位「顧客データの収集・分析、顧客行動の予測」
Q1で「わからない/答えられない/特にない」以外を回答した方に、「Q2.AI技術を活用しているマーケティング分野で、現在最も成果を感じているものを教えてください。」(n=448)と質問したところ、「顧客データの収集・分析、顧客行動の予測」が39.3%、「テキスト、画像、動画などのコンテンツ自動生成」が21.7%、「製品やサービスのパーソナライズ提案やレコメンド機能」が12.5%という結果となりました。

・顧客データの収集・分析、顧客行動の予測:39.3%
・テキスト、画像、動画などのコンテンツ自動生成:21.7%
・製品やサービスのパーソナライズ提案やレコメンド機能:12.5%
・チャットボットなどの顧客サポートの自動化:8.0%
・ブログ記事やSNS投稿などのコンテンツ作成:5.8%
・キーワード提案やコンテンツ改善によるSEOの自動最適化:4.2%
・その他:1.1%
・わからない/答えられない/特にない:7.4%
■96.7%が、今後、AIを活用したマーケティングを「推進したい」と回答
Q1で「わからない/答えられない/特にない」以外を回答した方に、「Q3.今後、AIを活用したマーケティングを推進していきたいと思いますか。」(n=448)と質問したところ、「非常に思う」が55.0%、「やや思う」が41.7%という結果となりました。

・非常に思う:55.0%
・やや思う:41.7%
・あまり思わない:2.9%
・全く思わない:0.2%
・わからない/答えられない:0.2%
■AI技術の利用を拡大したい分野、「顧客データの収集・分析、顧客行動の予測」が70.2%に上る
Q3で「非常に思う」「やや思う」と回答した方に、「Q4.今後、AIを活用したマーケティングをさらに推進するために、どの分野での利用を拡大したいですか。」(n=433)と質問したところ、「顧客データの収集・分析、顧客行動の予測」が70.2%、「製品やサービスのパーソナライズ提案やレコメンド機能」が52.4%、「テキスト、画像、動画などのコンテンツ自動生成」が52.2%という結果となりました。

・顧客データの収集・分析、顧客行動の予測:70.2%
・製品やサービスのパーソナライズ提案やレコメンド機能:52.4%
・テキスト、画像、動画などのコンテンツ自動生成:52.2%
・チャットボットなどの顧客サポートの自動化:43.2%
・ブログ記事やSNS投稿などのコンテンツ作成:36.0%
・キーワード提案やコンテンツ改善によるSEOの自動最適化:33.9%
・その他:0.7%
ー49歳:既存システムとの共働
ー58歳:新規事業開発関連
ー29歳:アイディア出し
・わからない/答えられない/特にない:0.7%
■約4割が、AI技術の活用により、「顧客データの収集・分析、顧客行動の予測」の作業時間が削減されたと回答
Q1で「わからない/答えられない/特にない」以外を回答した方に、「Q5.AI技術を活用することで、現在のマーケティング業務で最も時間が削減されたと感じる分野を教えてください。」(n=448)と質問したところ、「顧客データの収集・分析、顧客行動の予測」が38.4%、「テキスト、画像、動画などのコンテンツ自動生成」が21.2%、「製品やサービスのパーソナライズ提案やレコメンド機能」が12.7%という結果となりました。

・顧客データの収集・分析、顧客行動の予測:38.4%
・テキスト、画像、動画などのコンテンツ自動生成:21.2%
・製品やサービスのパーソナライズ提案やレコメンド機能:12.7%
・チャットボットなどの顧客サポートの自動化:8.3%
・ブログ記事やSNS投稿などのコンテンツ作成:8.0%
・キーワード提案やコンテンツ改善によるSEOの自動最適化:4.7%
・その他:0.9%
・わからない/答えられない/特にない:5.8%
■AI技術をより効果的に活用するために改善すべき点、「データの正確性・信頼性の向上」が65.5%で最多
「Q6.AI技術をより効果的に活用するために、今後改善が必要だと感じる点を教えてください。(複数回答)」(n=505)と質問したところ、「データの正確性や信頼性を向上させること」が65.5%、「AI運用に必要な社内の専門人材やリソースを充実させること」が47.7%、「ツールの操作がさらに直感的で使いやすくなること」が47.5%という結果となりました。

・データの正確性や信頼性を向上させること:65.5%
・AI運用に必要な社内の専門人材やリソースを充実させること:47.7%
・ツールの操作がさらに直感的で使いやすくなること:47.5%
・データやシステムのセキュリティ対策をより強固にすること:40.8%
・社内全体のAIリテラシー向上させること:36.8%
・その他:0.4%
ー49歳:既存社内システムとの整合性確保
・特にない:1.8%
・わからない/答えられない:4.6%
■「精度の高い回答を生み出すためのプロンプトなどの知見向上」や「マンパワーとAIの業務の境界の明確化」などの改善点も
Q6で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q7.Q6で回答したもの以外で、今後改善が必要だと感じる点があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=482)と質問したところ、「精度の高い回答を生み出すためのプロンプトなどの知見向上」や「マンパワーとAIの業務の境界の明確化」など262の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>
・47歳:AIで作成された素材に対する評価項目を設定し、問題が無いかを判断すること。
・36歳:精度の高い回答を生み出すためのプロンプトなどの知見向上。
・28歳:情報漏洩リスク。
・52歳:AIとスタッフとの親和性を高めるための新たな学びの創出。
・61歳:法制度や国際ルールを確定していくことが必要になると思う。
・34歳:マンパワーとAIの業務の境界の明確化。
・49歳:既存社内システムとの整合性確保。風土・規定・進め方・習慣などを含めると非常に難しく、最終的にはマンパワーが必要。
■AIを活用したマーケティングツールの導入において、「導入コストや運用コストが低く、負担が少ないこと」を重視する声多数
「Q8.AIを活用したマーケティングツールの導入において、最も重視する点を教えてください。」(n=505)と質問したところ、「導入コストや運用コストが低く、負担が少ないこと」が25.3%、「マーケティング業務に必要な機能が備わっていること」が21.8%という結果となりました。

・導入コストや運用コストが低く、負担が少ないこと:25.3%
・マーケティング業務に必要な機能が備わっていること:21.8%
・ツールが直感的に操作できること:15.0%
・データ保護の強化やプライバシー管理が万全であること:15.0%
・他の既存システムやツールと連携できる互換性があること:8.3%
・サポート体制が整っており、対応が迅速であること:5.9%
・ツールが柔軟にカスタマイズできること:2.6%
・その他:0.8%
ー48歳:正確性
ー52歳:AIの結果を正しいか判断できる人材
ー28歳:成果につながる示唆に富んだアウトプットをしてくれること
ー60歳:既に世に出ているものをチェックすること
・わからない/答えられない:5.1%
■AIを活用したマーケティングツールの導入にあたり、「顧客獲得の効率化」「売上の向上」などの効果に期待
「Q9.AIを活用したマーケティングツールを導入するにあたって、最も期待している効果は何ですか。」(n=505)と質問したところ、「顧客獲得の効率化」が22.8%、「売上の向上」が21.0%、「労働時間の短縮」が16.2%という結果となりました。

・顧客獲得の効率化:22.8%
・売上の向上:21.0%
・労働時間の短縮:16.2%
・マーケティング施策の最適化:13.9%
・顧客維持の強化:13.7%
・コスト削減:8.3%
・その他:0.4%
ー60歳:知らず知らずのパクリ防止
ー58歳:新規事業開発の効率化
・わからない/答えられない:3.8%
まとめ
今回は、事業会社に勤めており、AI技術を活用し業務を行っているマーケティング担当者505名を対象に、マーケターのAI活用度合い調査を実施しました。
まず、AI技術を活用しているマーケティング業務として、「顧客データの収集・分析、顧客行動の予測」(55.4%)や「テキスト、画像、動画などのコンテンツ自動生成」(46.1%)が挙げられ、その中で最も成果を感じているものについては、第1位「顧客データの収集・分析、顧客行動の予測」(39.3%)の結果となりました。また、96.7%が、今後AIを活用したマーケティングを「推進したい」と考えており、約4割が、AI技術の活用により、「顧客データの収集・分析、顧客行動の予測」の作業時間が削減されたと回答しています。一方で、AI技術をより効果的に活用するために改善すべき点としては、「データの正確性・信頼性の向上」が65.5%で最多となりました。最後に、AIを活用したマーケティングツールの導入においては、「導入コストや運用コストが低く、負担が少ないこと」(25.3%)が重視されており、「顧客獲得の効率化」(22.8%)や「売上の向上」(21.0%)などの効果に期待が寄せられています。
今回の調査では、AI技術の活用がマーケティング業務に大きな効果をもたらしていることが明らかになりました。AIの普及が進む中、企業はデータの正確性や信頼性を確保しつつ、業務効率化を図る必要があります。企業のデジタルマーケティング戦略の強化を支援するツールを導入することで、AI活用による業務効率化をより実現できるでしょう。
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《会社概要》
会社名 :富士フイルムビジネスイノベーション株式会社(FUJIFILM Business Innovation Corp.)
設立 :1962年(昭和37年)2月20日
代表者 :代表取締役社長・CEO 浜 直樹
所在地 :〒107-0052 東京都港区赤坂九丁目7番3号
事業内容:オフィスソリューション事業 グラフィックコミュニケーション事業 ビジネスソリューション事業