コラム

Webサイトの継続的改善と効果測定に関する実態調査

富士フイルムビジネスイノベーション株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:浜 直樹)は、事業会社に勤めており、Web広告の運用に携わっているマーケティング担当者500名を対象に、Webサイトの継続的改善と効果測定に関する実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。

調査サマリー

01|Web広告運用の担当者の8割以上が、自社のWebサイトの運用に「課題を感じている」と回答

02|Web広告運用において感じている課題、「分析結果を具体的な改善施策に結びつけられない」(56.4%)や「アクセス解析データの適切な分析ができていない」(53.0%)など

03|現在のWebサイト改善の満足度は、43.8%にとどまる

調査概要

調査名称:Webサイトの継続的改善と効果測定に関する実態調査

調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査

調査期間:2024年9月20日〜同年9月27日

有効回答:事業会社に勤めており、Web広告の運用に携わっているマーケティング担当者500名

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

調査結果

■8割以上が、Webサイトの運用に「課題を感じている」と回答

「Q1.あなたは現在、Webサイトの運用に課題を感じていますか。」(n=500)と質問したところ、「かなり感じている」が29.4%、「やや感じている」が51.8%という回答となりました。

・かなり感じている:29.4%

・やや感じている:51.8%

・あまり感じていない:14.6%

・全く感じていない:2.4%

・わからない/答えない:1.8%

■Webサイト運用において感じている課題、「分析結果を具体的な改善施策に結びつけられない」や「アクセス解析データの適切な分析ができていない」など

Q1で「かなり感じている」「やや感じている」と回答した方に、「Q2.Webサイト運用において感じている課題を教えてください。(複数回答)」(n=406)と質問したところ、「分析結果を具体的な改善施策に結びつけられない」が56.4%、「アクセス解析データの適切な分析ができていない」が53.0%という回答となりました。

・分析結果を具体的な改善施策に結びつけられない:56.4%

・アクセス解析データの適切な分析ができていない:53.0%

・継続的に魅力的なコンテンツを作成・更新するのが難しい:50.5%

・更新や運用に十分な時間や人員を割けていない:50.5%

・明確な目標やKPIが設定できていない:34.5%

・意思決定に時間がかかり、タイムリーな対応ができない:29.8%

・Webサイト運用の重要性が社内で理解されず、予算が取れない:14.0%

・その他:1.2%

・わからない/答えない:1.8%

■「より質の良いリードの獲得」や「効果の数値化」などの声も

Q2で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q3.Q2で回答した以外にWebサイト運用に取り組む上で感じている課題があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=400)と質問したところ、「より質の良いリードの獲得」や「効果の数値化」など248の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>

54歳:結果を出すのが難しく、会社内部結果が出るまでの期間を短縮、説得するのが難しい。

36歳:より質の良いリードの獲得。

49歳:既存システムとの整合性。単なるシステムだけではなく、社内風土・慣習・規定などを含んだ既存です。

60歳:完成度があまり高く無い。

52歳:閲覧者のアクセス理由を完全につかめない。

33歳:個人情報の流出。

64歳:効果の数値化。

■現在のWebサイト改善の成果に対して、「満足している」は43.8%にとどまる

「Q4.現在のWebサイト改善の成果に対して、どの程度満足していますか。」(n=500)と質問したところ、「非常に満足している」が9.6%、「やや満足している」が34.2%という回答となりました。

・非常に満足している:9.6%

・やや満足している:34.2%

・あまり満足していない:38.8%

・全く満足していない:13.8%

・わからない/答えられない:3.6%

■Webサイト改善に対して、満足をしている理由、「サイト改善により検索エンジンでの順位が上がった」や「コンテンツの質が改善され、SEO対策の強化がされた」が上位

Q4で「非常に満足している」「やや満足している」と回答した方に、「Q5.Webサイト改善に対して、満足をしている理由を教えてください。(複数回答)」(n=219)と質問したところ、「サイト改善により検索エンジンでの順位が上がった」が45.7%、「コンテンツの質が改善され、SEO対策の強化がされた」が45.2%、「ユーザーが求める情報に素早くアクセスでき、ユーザビリティが向上した」が44.3%という回答となりました。

・サイト改善により検索エンジンでの順位が上がった:45.7%

・コンテンツの質が改善され、SEO対策の強化がされた:45.2%

・ユーザーが求める情報に素早くアクセスでき、ユーザビリティが向上した:44.3%

・離脱率が低下し、コンバージョン率が向上した:42.9%

・Webサイトが使いやすくなり、ブランドイメージが向上した:39.7%

・デザインを見直し、ファーストビューが最適化された:31.1%

・表示速度の改善され、ユーザーの離脱率が低下した:16.0%

・その他:0.0%

・わからない/答えられない:2.7%

■現在のWebサイト改善施策の成果に対して、満足していない理由、「かけた時間に対する利益を感じられていない」が47.1%で最多

Q4で「あまり満足していない」「全く満足していない」と回答した方に、「Q6.現在のWebサイト改善施策の成果に対して、満足していない理由を教えてください。(複数回答)」(n=263)と質問したところ、「かけた時間に対する利益を感じられていない」が47.1%、「デザイン性に問題があり、コンバージョン率が低い」が34.6%、「施策の実施に時間がかかりすぎる」が33.1%という回答となりました。

・かけた時間に対する利益を感じられていない:47.1%

・デザイン性に問題があり、コンバージョン率が低い:34.6%

・施策の実施に時間がかかりすぎる:33.1%

・ターゲットの選定を誤り、訪問数が少ない:30.8%

・競合サイトと比較して劣っている:29.7%

・操作が難しく、直帰率が高い:21.3%

・使用しているツールが使いにくかった:9.9%

・その他:1.9%

・わからない/答えられない:3.4%

■約半数が、利用しているアクセス解析ツールのレポートやデータ分析の内容について、「満足している」と回答

「Q7.利用しているアクセス解析ツールのレポートやデータ分析の内容について、どの程度満足していますか。」(n=500)と質問したところ、「非常に満足している」が8.6%、「やや満足している」が37.8%という回答となりました。

・非常に満足している:8.6%

・やや満足している:37.8%

・あまり満足していない:32.6%

・全く満足していない:11.8%

・アクセス解析ツールは利用していない:4.4%

・わからない/答えられない:4.8%

■アクセス解析ツールのレポートやデータ分析の内容について、満足している理由、「複数のデータが集約されており、見やすい」や「分析結果が正確で信頼できる」など

Q7で「非常に満足している」「やや満足している」と回答した方に、「Q8.アクセス解析ツールのレポートやデータ分析の内容について、満足している理由を教えてください。(複数回答)」(n=232)と質問したところ、「複数のデータが集約されており、見やすい」が49.6%、「分析結果が正確で信頼できる」が44.4%、「改善ポイントを自動で特定してくれる」が40.1%という回答となりました。

・複数のデータが集約されており、見やすい:49.6%

・分析結果が正確で信頼できる:44.4%

・改善ポイントを自動で特定してくれる:40.1%

・データの更新頻度が適切で、タイムリーである:32.3%

・デジタル広告/アナログ広告の成果を一目で確認できる:29.7%

・広告予算配分を提案される:26.3%

・レポートツールが使いやすく、操作が簡単:21.1%

・競合分析や市場トレンドに基づいたデータが含まれている:17.2%

・改善施策に役立つ具体的な提案が含まれている:17.2%

・その他:0.9%

・わからない/答えられない:1.7%

■アクセス解析ツールのレポートやデータ分析の内容について、満足していない理由、第1位「改善施策に役立つ具体的な提案がない」、第2位「データの更新頻度が低く、タイムリーでない」

Q7で「あまり満足していない」「全く満足していない」と回答した方に、「Q9.アクセス解析ツールのレポートやデータ分析の内容について、満足していない理由を教えてください。(複数回答)」(n=222)と質問したところ、「改善施策に役立つ具体的な提案がない」が51.4%、「レポートがわかりにくく、見づらい」が35.6%、「データの更新頻度が低く、タイムリーでない」が32.9%という回答となりました。

・改善施策に役立つ具体的な提案がない:51.4%

・レポートがわかりにくく、見づらい:35.6%

・データの更新頻度が低く、タイムリーでない:32.9%

・競合分析や市場トレンドに基づいたデータが不足している:29.7%

・分析結果が不正確で信頼できない:23.0%

・レポートツールが使いにくく、操作が複雑:15.8%

・その他:1.4%

・わからない/答えられない:5.9%

まとめ

今回は、事業会社に勤めており、Web広告の運用に携わっているマーケティング担当者500名を対象に、Webサイトの継続的改善と効果測定に関する実態調査を実施しました。

まず、8割以上が自社のWebサイト運用に、「課題を感じている」と回答しています。主な課題として、「分析結果を具体的な改善施策に結びつけられない」(56.4%)や「アクセス解析データの適切な分析ができていない」(53.0%)が挙げられ、担当者にとって大きな悩みとなっています。また、現在のWebサイト改善に対する満足度については、全体の43.8%が「非常に満足している」または「やや満足している」と回答した一方で、満足していない理由としては、「かけた時間に対する利益を感じられていない」(47.1%)や「デザイン性に問題があり、コンバージョン率が低い」(34.6%)という点が挙がっています。さらに、利用しているアクセス解析ツールの満足度では、46.4%が満足しているものの、「改善施策に役立つ具体的な提案がない」(51.4%)という不満が多く見られました。

今回の調査では、Web広告運用担当者がWebサイト改善や効果測定に関して、多くの課題を抱えていることが明らかになりました。特に、データ分析を改善に結びつける力不足や、満足できる効果が得られていない点が、浮き彫りになっています。デジタルマーケティングの重要性が増す中で、これらの課題を解決するためには、より効果的な解決策を提供できるツールやプラットフォームの活用が、今後ますます重要になるでしょう。

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《会社概要》

会社名 :富士フイルムビジネスイノベーション株式会社(FUJIFILM Business Innovation Corp.)

設立  :1962年(昭和37年)2月20日

代表者 :代表取締役社長・CEO 浜 直樹

所在地 :〒107-0052 東京都港区赤坂九丁目7番3号

事業内容:オフィスソリューション事業 グラフィックコミュニケーション事業 ビジネスソリューション事業