コラム

アクセス解析ツールの利用実態調査

富士フイルムビジネスイノベーション株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:浜 直樹)は、事業会社に勤めており、アクセス解析ツールを使用したことがあるマーケティング担当者535名を対象に、アクセス解析ツールの利用実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。

調査サマリー

01|アクセス解析を「自社で実施」している企業は、全体の54.0%

02|72.7%が、アクセス解析データをWebサイト運営や改善に「活用できている」と実感

03|アクセス解析ツールの選定時に重視するポイント、「データの可視性」が51.0%で最多

調査概要

調査名称:アクセス解析ツールの利用実態調査

調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®」の企画によるインターネット調査

調査期間:2024年9月20日~同年9月27日

有効回答:事業会社に勤めており、アクセス解析ツールを使用したことがあるマーケティング担当者535名

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

調査結果

■54.0%が、アクセス解析を「自社で実施」

「Q1.お勤め先では、現在アクセス解析をどのように実施していますか。」(n=535)と質問したところ、「自社で実施している」が54.0%、「外注している」が13.5%、「一部外注している」が23.9%という回答となりました。

・自社で実施している:54.0%

・外注している:13.5%

・一部外注している:23.9%

・現在は実施していない:4.1%

・わからない/答えられない:4.5%

■自社でアクセス解析している企業の3社に1社が、アクセス解析ツールを「毎日」利用

Q1で「自社で実施している」と回答した方に、「Q2.アクセス解析ツールの利用頻度を教えてください。」(n=289)と質問したところ、「毎日」が34.3%、「週に4~5回」が17.3%、「週に2~3回」が14.5%という回答となりました。

・毎日:34.3%

・週に4~5回:17.3%

・週に2~3回:14.5%

・週に1回:14.2%

・月に2~3回:5.5%

・月に1回程度:5.9%

・数か月に1回程度:1.4%

・ほとんど利用していない:1.4%

・わからない/答えられない:5.5%

■72.7%が、アクセス解析データをWebサイト運営や改善に「活用できている」と実感

Q1で「自社で実施している」「外注している」「一部外注している」と回答した方に、「Q3.アクセス解析データを、Webサイト運営や改善に活用できていると思いますか。」(n=489)と質問したところ、「非常にそう思う」が25.5%、「ややそう思う」が47.2%という回答となりました。

・非常にそう思う:25.5%

・ややそう思う:47.2%

・あまりそう思わない:20.2%

・全くそう思わない:5.7%

・わからない/答えられない:1.4%

■アクセス解析データの活用方法、「特定ページやコンテンツの閲覧数・滞在時間の分析」が約7割

Q3で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「Q4.Webサイト運営や改善における、活用方法を教えてください。(複数回答)」(n=355)と質問したところ、「特定ページやコンテンツの閲覧数・滞在時間の分析」が68.2%、「サイト全体のトラフィック量の把握」が62.8%、「ユーザーの流入元の確認」が59.2%という回答となりました。

・特定ページやコンテンツの閲覧数・滞在時間の分析:68.2%

・サイト全体のトラフィック量の把握:62.8%

・ユーザーの流入元の確認:59.2%

・コンバージョン率・目標達成率の追跡と施策効果の検証:53.8%

・デバイス別(モバイル・PCなど)のユーザー行動の分析:38.6%

・離脱ポイントや直帰率の分析と改善箇所の特定:37.7%

・新規訪問者とリピーターの行動比較・分析:37.7%

・ユーザーの地理情報やアクセス時間の把握:30.7%

・ページ読み込み速度や技術的パフォーマンスの監視:25.9%

・カスタムイベントやトラッキングコードによる特定行動の詳細分析:21.7%

・その他:0.0%

・わからない/答えられない:1.4%

■アクセス解析データをWebサイトの改善に活用できていない理由、第1位「適切な施策につなげられない」

Q3で「あまりそう思わない」「全くそう思わない」と回答した方に、「Q5.アクセス解析データをWebサイトの改善に活用できていない理由を教えてください。(複数回答)」(n=127)と質問したところ、「適切な施策につなげられない」が53.5%、「分析結果を解釈するのが難しい」が48.8%、「社内のデータリテラシーが不足している」が34.6%という回答となりました。

・適切な施策につなげられない:53.5%

・分析結果を解釈するのが難しい:48.8%

・社内のデータリテラシーが不足している:34.6%

・データが多すぎて必要な情報が埋もれている:30.7%

・データの見方がわからない:18.9%

・ツールの機能が多すぎて、必要な情報が見つけにくい:18.1%

・操作が複雑でわかりにくい:18.1%

・複数のツールを統合して使うのが困難:10.2%

・その他:2.4%

 -41歳:サイト改善の予算不足

 -65歳:改善しても成果に結びつかない

 -46歳:改善できる幅が狭い

・わからない/答えられない:1.6%

■「分析できるメンバーと伝えて理解できる上の者がいない」や「データから連想した施策を実行する費用がない」などの理由も

Q5で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q6.Q5で回答した以外に、Webサイトの改善に活用できていない理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=125)と質問したところ、「調べることはできても、その分析をできるメンバーと伝えて理解できる上の者がいない」や「データから連想した施策を実行する費用がない」など74の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>

・41歳:結果が出るまでに時間がかかるため、成果がわかりにくい。

・36歳:データから連想した施策を実行する費用がない。

・30歳:知識不足。

・43歳:閲覧者と購買層の差がわからない。

・35歳:データのトラッキングが不明確。

・54歳:十分な予算がなく、データが集まらないため、ボトルネックとなる部分を把握できていない。

・49歳:調べることはできても、その分析をできるメンバーと伝えて理解できる上の者がいない。

■アクセス解析ツールのデータ活用における課題、「データの最適な活用方法」「データを目標やKPIに結びつけて分析すること」が上位

「Q7.アクセス解析ツールのデータを活用する際に、難しいと感じることを教えてください。(複数回答)」(n=535)と質問したところ、「データの最適な活用方法」が50.7%、「データを目標やKPIに結びつけて分析すること」が49.7%、「データのどこに注目すべきか判断すること」が46.0%という回答となりました。

・データの最適な活用方法:50.7%

・データを目標やKPIに結びつけて分析すること:49.7%

・データのどこに注目すべきか判断すること:46.0%

・正確なデータを取得するための設定の方法:40.2%

・外部ツールとのデータ連携や統合:30.8%

・データの正確性や信頼性の見極め:29.7%

・その他:0.4%

 -57歳:データを元に次にどのように展開するか

・特にない:3.7%

・わからない/答えられない:4.3%

■アクセス解析ツールの効果的な活用のため、「データの分析と解釈」「分析結果を元にした施策の立案」などのサポートを求める声

「Q8.アクセス解析ツールを効果的に活用するために、どのようなサポートがあればよいと感じますか。(上位3項目)」(n=535)と質問したところ、「データの分析と解釈」が55.9%、「分析結果を元にした施策の立案」が48.2%、「自動レポートの作成と共有」が34.2%という回答となりました。

・データの分析と解釈:55.9%

・分析結果を元にした施策の立案:48.2%

・自動レポートの作成と共有:34.2%

・データの収集と整理:28.8%

・社内の意思決定への反映:23.0%

・データ分析の基本的な使い方に関するトレーニング:16.1%

・他のマーケティングツールとの連携サポート:14.2%

・その他:0.6%

 -53歳:頻度向上

 -51歳:AIを活用した分析

・特にない:3.2%

・わからない/答えられない:3.2%

■アクセス解析ツールの選定において重視するポイント、「データが見やすいか」が51.0%で最多

「Q9.アクセス解析ツールの選定において、重視するポイントを教えてください。(上位3項目)」(n=535)と質問したところ、「データが見やすいか」が51.0%、「マーケティングデータの一元管理が可能か」が37.6%、「他のツールとの連携が可能か」が31.4%という回答となりました。

・データが見やすいか:51.0%

・マーケティングデータの一元管理が可能か:37.6%

・他のツールとの連携が可能か:31.4%

・Webサイトの改善すべきポイントがわかりやすいか:29.0%

・AI機能が搭載されているか:24.3%

・導入・運用サポートの充実か:22.2%

・導入がしやすいか:18.3%

・国内で作られたツールか:13.1%

・幅広く様々な機能が使えるか:8.8%

・デジタル広告・アナログ広告の両方を確認できるか:7.1%

・その他:0.6%

 -49歳:既存システムとの整合性

 -57歳:コスト

 -60歳:価格

・わからない/答えられない:4.3%

まとめ

今回は、事業会社に勤めており、アクセス解析ツールを使用したことがあるマーケティング担当者535名を対象に、アクセス解析ツールの利用実態調査を実施しました。

まず、アクセス解析を自社で実施している企業は54.0%で、そのうち34.3%が、アクセス解析ツールを「毎日」利用していることが分かりました。また、72.7%が、アクセス解析データをWebサイト運営や改善に「活用できている」と感じており、具体的なデータ活用方法として、約7割が「特定ページやコンテンツの閲覧数・滞在時間の分析」を実施しています。一方、データを活用できていない企業は、その理由について、「適切な施策につなげられない」(53.5%)と回答しました。さらに、データ活用における課題としては、「データの最適な活用方法」(50.7%)や「データを目標やKPIに結びつけて分析すること」(49.7%)が上位になり、効果的な活用のため、「データの分析と解釈」(55.9%)や「分析結果を元にした施策の立案」(48.2%)などのサポートを求める声が挙がっています。最後に、ツール選定時に重視するポイントでは、「データが見やすいか」が51.0%で最多となりました。

今回の調査では、企業がアクセス解析データの活用に多くの課題を抱えている実態が明らかになりました。データ活用の重要性が高まる現代において、適切な解析ツールを選び、活用することが企業の成功に直結します。データの分析サポートやAIによる改善支援を行うサービスを導入することが、効果的なマーケティング運用の実現に繋がるでしょう。

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《会社概要》

会社名 :富士フイルムビジネスイノベーション株式会社(FUJIFILM Business Innovation Corp.)

設立  :1962年(昭和37年)2月20日

代表者 :代表取締役社長・CEO 浜 直樹

所在地 :〒107-0052 東京都港区赤坂九丁目7番3号

事業内容:オフィスソリューション事業 グラフィックコミュニケーション事業 ビジネスソリューション事業