2025.3.11

USBメモリーのデータをコンビニで印刷しよう!
やり方を詳しく解説

コンビニ印刷にも使えるUSBメモリー

「写真や書類を印刷したいけれど、プリンターがない」といった時は、コンビニ印刷を活用しましょう。コンビニ印刷を使う方法はいくつかありますが、USBメモリーがあればデータを持ち込んで印刷できます。とはいえ、コンビニ印刷を使ったことがないと「本当に簡単に印刷できるのかな」と心配になることもあるのではないでしょうか。

そこで本記事では、USBメモリーをコンビニに持ち込んで印刷する方法や、印刷できるデータの種類について解説します。コンビニ印刷を便利に使うために、ぜひ参考にしてください。

コンビニの店内に設置されているマルチコピー機を使うと、書類や写真といった自分のデータを印刷できます。コンビニは全国各地にある上に営業時間も長く、自宅にプリンターがない時や、A3サイズを印刷したい時などに頼りになります。

コンビニ印刷を使う際は、マルチコピー機に印刷用データを送信する必要があります。主なデータの送信方法は次の通りです。

  • USBメモリーなどのメディアに保存して持ち込む
  • スマホアプリを使ってアップロードする
  • パソコンのWebブラウザからアップロードする

利用シーンに応じて最適な方法を選びましょう。

USBメモリーでコンビニ印刷するメリット

コンビニ印刷では、一般的なUSBメモリーならメーカーを問わず使用できます。ただし、パスワード付きUSBメモリーは使えません。また、USBで接続するタイプのSSDやHDDも使用できないため、注意しておきましょう。

ここでは、USBメモリーを使ってコンビニでプリントするメリットを解説します。

スマホやパソコンなしでコンビニ印刷が使える

スマホやパソコンがない時も、データが入っているUSBメモリーさえあれば、コンビニの店舗に持っていくだけで印刷できます。

普段、スマホアプリでコンビニ印刷を使っていると、「USBメモリーだけで印刷するにはどうすればいいのかな」と戸惑うこともあるでしょう。また、写真のデータをUSBメモリーでもらった時などには「コンビニで印刷したいのに、パソコンがないのでスマホに移せない」と困ることがあります。

コンビニのマルチコピー機には、USBメモリーを差し込むためのスロットが搭載されているため、そのまま持っていくだけで印刷可能です。この方法であればスマホを使わないため、スマホの保存容量やギガ(通信容量)も節約できます。

大容量データも簡単に対応可能

USBメモリーを使うと、容量の大きなファイルや大量のファイルも手軽に保存・印刷できます。

スマホアプリからコンビニ印刷を利用する場合、1度に送信できる枚数に上限が設けられています。例えばセブン‐イレブンの「netprint」アプリと「かんたんnetprint」アプリは上限10枚、「セブン‐イレブン マルチコピー」アプリは上限60枚です。そのため、大量の写真や文書を印刷したい時は、何度も操作が必要になることがあります。

USBメモリーなら、マルチコピー機に差し込んで読み込みを待つだけでよく、アプリを何度も操作する必要はありません。

ここでは、コンビニの中でも店舗数が多い「セブン‐イレブン」を例に、USBメモリーを持ち込んで印刷する手順を解説します。なお、セブン‐イレブンのマルチコピー機では、USBメモリーだけでなくSDカードやmicroSDも使用可能です。

いずれのメディアを使う場合も、タッチパネルの表示にしたがってUSBメモリーの抜き差しや操作をしてください。

  1. USBメモリーにファイルを保存する
    まずは、パソコンを使って印刷したいファイルをUSBメモリーに保存しましょう。USBメモリーは、市販されている製品であればどのメーカーのものでも使えますが、パスワード付きUSBメモリーは使用できません。
    また、万が一に備え、印刷用ファイルは必ずバックアップを取っておいてください。
  2. セブン‐イレブンのマルチコピー機で「プリント」を選ぶ
    セブン‐イレブンの店舗へ行き、マルチコピー機のタッチパネルで「プリント」を選びます。この時点ではUSBメモリーを差し込む必要はありません。
    印刷を開始する前に念のため取り出し口をチェックして、前に使用した人の忘れ物などがないかを確認しておきましょう。
  3. プリントの種類を選択する
    印刷したいファイルに応じて、「普通紙プリント」「写真プリント」「はがきプリント」の中からプリントの種類を選んでください。カラーモード(白黒・カラー)や用紙サイズなどは後で設定できます。
  4. USBメモリーをセットする
    タッチパネルに表示されている通りに、マルチコピー機本体にある静電気除去マットに触れてから、スロットにUSBメモリーをセットします。差し込んだUSBメモリーは、指示があるまで抜かないようにしてください。
    奥までしっかりと差し込んだら、タッチパネルの「セット確認」にタッチします。
  5. 印刷するファイルと印刷形式を選ぶ
    次の画面では、文書を印刷したい時は「ふつうのプリント」、複数の画像ファイルをまとめて印刷したい時は「まとめてプリント」を選んでください。
    タッチパネルに、USBメモリー内にある印刷可能なファイルの一覧が表示されたら、印刷したいファイルを選択しましょう。その後は画面の指示にしたがってカラーモード(白黒・カラー)、用紙サイズなどを選び、最後に印刷部数を入力します。
  6. 料金を支払い「プリントスタート」を押す
    設定が完了したら表示されている料金を確認し、硬貨またはnanacoで支払ってください。タッチパネルの「プリントスタート」にタッチすると印刷が始まります。
  7. USBメモリーを取り外す
    印刷が完了したら印刷物を取り出し、タッチパネルの「メディアを取り出す」にタッチしてからUSBメモリーを取り外します。印刷物とUSBメモリー、お釣りなどを忘れずに持ち帰りましょう。
コンビニで印刷できる書類の例

セブン‐イレブンのマルチコピー機では、多彩なファイルを印刷可能です。印刷できるファイルの種類を解説します。

写真

写真はデータ容量が重くなりがちですが、USBメモリーを使えば、まとめて印刷したい時も便利です。USBメモリーから印刷する場合、一般的なL判プリント2L判プリントだけでなく、「証明写真プリント」や「ましかくプリント」なども利用できます。

PDF

PDFの書類や資料のプリントにも対応しています。印刷可能サイズはB5・A4・B4・A3の4サイズです。

また、セブン‐イレブンのマルチコピー機には「小冊子プリント」の機能があり、旅行のしおりや同人誌、仲間内で配布する冊子などを簡単につくれます。

WordやExcelなどのOfficeファイル

まず注意点として、USBメモリーでは、WordやExcelなどのOfficeファイルをそのまま印刷することができません。PDFに変換してからご利用ください。

パソコンで作成したWordやExcelなどの書類は、「かんたんnetprint」または「netprint」のアプリから印刷できます。

マルチコピー機用のアプリについては、こちら別窓で開きますをご覧ください。

ただし、Officeファイルをそのまま印刷するとレイアウトが崩れることがあります。レイアウト崩れを防止するには、事前にPDFに変換するのがおすすめです。Officeのデスクトップアプリやスマホアプリに搭載されているPDF変換機能を活用しましょう。

セブン‐イレブンのコンビニ印刷は、スマホアプリからも利用できます。セブン‐イレブンで使える3つのアプリを紹介します。

アプリごとの違いや使いこなすコツについては、こちらの記事も合わせてご覧ください。

かんたんnetprint

「かんたんnetprint」は、会員登録不要で使えるアプリです。アプリから印刷したいファイルをアップロードしてプリント予約番号を発行し、それをマルチコピー機に入力することで印刷できます。アップロードしたファイルの保存期間が1日と短いため、手元のファイルをすぐに印刷したい場合におすすめです。

netprint

「netprint」は会員登録が必要なアプリです。ファイルの保存期間が7日と長く、手があいた時にファイルをアップロードしておき、後からゆっくり印刷するといった使い方が可能です。会員登録は無料です。

セブン‐イレブン マルチコピー

「セブン‐イレブン マルチコピー」は多彩な写真プリントができるアプリです。アプリ上で印刷したいファイルを選んでQRコードを発行し、マルチコピー機にWi-Fi接続して印刷する仕組みになっています。なお、Officeファイルの印刷には対応していません。

コンビニ印刷では、USBメモリーなどのメディアを使用できます。特に写真をまとめて印刷したい時など、データが大きくなりそうな場合は、USBメモリーに保存して持っていくのがおすすめです。

スマホ内のデータをすぐに印刷したい時はスマホアプリ、大容量ファイルの印刷はUSBメモリーのように使い分けると、コンビニでのプリントがさらに便利になります。暮らしのさまざまなシーンでぜひ活用してみてください。

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