レンズ研磨加工は、石英などの原材料を溶解して作られた硝子材料を、機械で磨き光学レンズとして求められる精度に作り上げていく加工方法です。
工程は荒摺り、研磨、心取りに大別されます。高度熟練技能者のノウハウと最新の生産技術が融合し、直径1mm以下の内視鏡用小径レンズから、30cmをこえる大口径レンズまで数々の高性能レンズが生み出されています。
光学レンズの作り方はおよそ 200年前にニュートンなどが改良し完成させた方法が、基本的な原理となっています。しかし、この間、もっと精度の良いレンズを大量に早くそして安く作るための加工方法の改良が続けられてきました。
凸レンズや凹レンズなどの球面レンズの表面に一定のカーブ(R)を付ける工程です。うまくRを付けられないと像の歪みという現象となって表れます。加工にはカーブジェネレーターという機械が使われ、人工ダイアモンドを使った工具などで削られています。
レンズの表面を磨き、滑らかにする工程です。うまくみがけないと、全体的にぼけたり、部分的に像を結ばないという現象となって表れます。マッチ棒の先ほどの小さなものから直径30cmをこえる大きなものまでさまざまなレンズが作られています。
できあがったレンズは、研磨剤などの汚れを取り除くため洗浄機に入れられ洗われます。
研磨の終わったレンズは、偏心(レンズのかたより)や寸法と精度を良くするため外周を削ります。これを心取りといいます。
光学レンズの作り方はおよそ 200年前にニュートンなどが改良し完成させた方法が、基本的な原理となっています。しかし、この間、もっと精度の良いレンズを大量に早くそして安く作るための加工方法の改良が続けられてきました。
完成されたレンズは光の反射を抑えるなどの目的で、表面に薄い膜(コート)を付けます。この工程をコーティングといいます。コーティングは真空状態の機械の中で、化学物質をとばして膜を作る真空蒸着という方法がとられています。