種類と特長
フィルム品種 | 適用例 | 特長 |
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IX25 |
| 極超微粒子、超高コントラスト、卓越した高鮮鋭度のフィルムです。非常に微細な欠陥あるいは内部構造の検出に有効。一般にはダイレクトまたは鉛はく増感紙と使用されます。 |
IX30 |
| 極超微粒子、超高コントラスト、超高鮮鋭度に設計されたフィルムです。微細な欠陥あるいは内部構造の検出を要求するさまざまな分野において、優れた性能を発揮します。 |
IX50 |
| 極超微粒子、超高コントラスト、高鮮鋭度に設計されたフィルムで、高度の検出力を持っています。アルミニウムなどの軽合金の撮影に適し、一般にはダイレクトまたは鉛はく増感紙と撮影します。 |
IX80 |
| 極超微粒子、高コントラスト、高鮮鋭度に設計されたフィルムで、微細な欠陥部の検出に適しています。合成樹脂、軽金属の低電圧X線検査はもちろん、高電圧X線、ガンマ線による厚い被検体の検査にも適しています。一般にはダイレクトまたは鉛はく増感紙と撮影します。 |
IX100 |
| 超微粒子、高コントラストに設計された標準タイプのフィルムで、低電圧による軽金属撮影から高電圧X線やガンマ線による厚い被検体の検査に適しています。感度が高く、広範囲に利用できます。一般にはダイレクトまたは鉛はく増感紙と撮影します。 |
IX150 |
| 高感度、微粒子、高コントラストに設計されたフィルムで、IX100同様、低電圧から高電圧X線、ガンマ線による種々の被検体の検査に適しています。X線装置容量に制限がある場合や、特に厚物に対して威力を発揮します。一般にはダイレクトまたは鉛はく増感紙と撮影します。 |
IXFR |
| 極超微粒子、高コントラスト、高鮮鋭度という特性を有しています。電子部品、ファインセラミックスなど低電圧のX線撮影に最適なフィルムです。一般にはダイレクトで撮影します。 |
IX100FS |
| 蛍光増感紙と併用することによって、微弱のX線の検出と、高鮮鋭度の両立を可能にしました。使用する線源に制限がある場合や、厚物の検査等の露出時間を長く必要とする検査において効果を発揮します。(当社製品IXG2増感紙専用フィルムです。) |
IX600 |
| 蛍光増感紙と併用することによって、微弱のX線の検出を可能にしました。使用する線源に制限がある場合や、超厚物の検査等の露出時間を長く必要とする検査において効果を発揮します。(当社製品IXG2増感紙専用フィルムです。) |
フィルム品種 | 相対感度(IX100を100とする) | フィルムシステムクラス*2 | |||||
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100KV | 200KV | Ir-192 | Co-60 | JIS | ASTM | ISO | |
IX25 | 20 | 15 | 15 | 10 | T1 | SPECIAL | C1 |
IX30 | 30 | 25 | 18 | 16 | T1 | I | C2 |
IX50 | 35 | 30 | 30 | 30 | T2 | I | C3 |
IX80 | 55 | 55 | 55 | 55 | T2 | I | C4 |
IX100 | 100 | 100 | 100 | 100 | T3 | II | C5 |
IX150 | 200 | 200 | 170 | 170 | T4 | III | C6 |
IXFR | 20 | 20 | 20 | 20 | W-A | W-A | - |
IX100FS | - | 4000 | - | - | - | - | - |
IX600 | - | 60000 | - | - | - | - | - |
- *2 当社推奨条件による分類
自動現像機用の処理剤
- スーパードールSI (80ℓ用)
スーパードールI用のスターターです。
- スーパードールI (38ℓ用)
自動現像機専用の濃縮液型現像液です。スーパードールIの推奨処理条件は、現像温度23℃、浸漬時間は120秒です。
- スーパーFI (38ℓ用)
自動現像機専用の濃縮液型定着液です。
- 富士タンククリーナー/
中和剤キット(40ℓ用) 富士タンククリーナーは、自動現像機用クリーナーで、水で希釈して使用します。中和剤は、富士タンククリーナーで現像タンクを洗浄したあと、使用液を中和し、廃棄するための薬品です。タンククリーナーと中和剤が同梱されています。
手現像処理用の処理剤
- ハイレンドールI
(5ℓ×4用の濃縮液体) 手現像専用の濃縮液型現像液です。ハイレンドールIの推奨処理条件は、現像温度20℃、浸漬時間は5分です。
- ハイレンフィックスI
(5ℓ×4用の濃縮液体) 手現像専用の濃縮液型定着液です。
- 富士酢酸
(50%溶剤) 水で16対1に希釈して、停止液として使用します。停止液は、現像と定着の間に用いて定着液の変質を防ぎ、フィルムにしま模様、汚染、汚点が発生するのを防止します。
- 富士QW
(2ℓ×25用の粉末) フィルムを水洗する際の促進剤で、フィルムの水洗時間を大幅に短縮できる特長を持っています。
- 富士ドライウェル
(2ℓ入の濃縮液体) フィルムの水滴ムラを防止する溶液で、フィルムの乾燥ムラを防ぐ特長を持っています。200倍に希釈して使用します。
フィルム関連製品
- ステップタブレット
ASME Section V ARTICLE 2 T-262およびASTM E-1079に基づく濃度計校正のための標準濃度片です。
- コントロールストリップ
ASTM E999およびISO 11699-2(EN584-2)に基づく現像システムの品質管理のための製品です。