ヘッドとインクの性能を最大限に引き出すために
インク滴の着弾・硬化までも瞬時に、かつ緻密にコントロール
1. Rapic技術 (Rapid Pigment Coagulation)
「高速描画」ながら、滲みのない「高品位なドット形成」を実現
メディアに着弾したインクと、メディア表面のプレコンディショナーとの化学反応によって、インク成分の顔料とラテックスが素早く凝集。インクジェット方式特有の、表面張力によってインク同士が互いに合一してしまう現象(着弾干渉) が、このミクロな世界の素材制御技術によって大幅に抑制されます。その結果、解像力が高まり、色再現域も拡大。また、メディアへの顔料の浸透も抑えられることで、脱墨性も向上。Rapic 技術を採用した『富士フイルムJet Press720S』の印刷物は、欧州脱インク工業国際協会“INGEDE”から、最高レベルの脱墨性を認証されています。
Rapic 技術によるインクジェット描画
解像度・色再現域におけるRapic 技術の効果
脱墨性に対するRapic技術の効果 (参考)
2. EUCON技術(Enhanced Under Coating and Nitrogen purging)
UVインクジェット印刷の再現性・生産性・安全性向上に、トータルに貢献
EUCON とは、「UV硬化性の下塗り剤を適度に半硬化させて着弾後のインクの滲みを防ぎ、かつ窒素雰囲気の中で本硬化を行なうことで、酸素の影響を受けずに高効率の重合反応をさせる」革新的なプロセス技術です。インクにUV感度の高い素材を採用することでUVインクの硬化を最大限に高め、「高画質・高生産性・低臭気」を同時に実現。「インクの素材技術」「画像形成技術」「システム技術」など、インクジェットに関する技術をすべて備える富士フイルムならではのイノベーションです。