削減実施枚数の計算について詳しく知りたい
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回答
削減実施枚数の計算方法を、より詳しく説明します。
【補足】
- ここで説明する計算方法は、Log Management の[集計/ 分析レポートの作成]ページの分析一覧レポートと、Job Log Analyzer の両方で使用されます。
計算式で使用される値について、次に説明します。
値 | 説明 |
---|---|
N アップ数 | 「まとめて一枚」に設定された、N アップのN 値 |
使用枚数 | プリントされた用紙の枚数 |
枚数 | 集計レポートでは使用枚数と同じ値。分析レポートではA4 の用紙サイズで換算した枚数 |
使用面数 | プリントされた面数 |
面数 | 集計レポートでは使用面数と同じ値。分析レポートではA4 の面サイズで換算した面数 |
部数 | プリントした部数 |
両面/N アップ、N アップ、または両面のどれを使ったときの削減枚数を計算するかは、削減算出パラメーターで選択します。
【参照】
- Log Management の[集計/ 分析レポートの作成]ページでの削減算出パラメーター⇒『管理者ガイド Log Management 編』の「削減できる用紙枚数の計算について設定する」
- Job Log Analyzer での削減算出パラメーター⇒『管理者ガイド Log Management 編』の「[削減数算出パラメーター]」
「集計」の場合
削減算出パラメーターで指定された印刷方法を基準にして、削減実施枚数を計算します。
削減算出パラメーターが[両面/N アップ]のときの計算式
両面印刷によって削減された枚数と、N アップによって削減された枚数を、削減実施枚数にします。
【補足】
- 表の番号は、プログラムが実行する計算手順を示します。ユーザーの操作を示すものではありません。
- ジョブログの面数には複数部の合計値が記録されているので、「1 部単位の面数」を計算します。
1 部単位の面数= 面数÷ 部数 - 1 部単位の面数とN アップ数から、1 アップ片面で印刷した場合に必要な枚数を計算します。
1 アップ片面で印刷した場合に必要な枚数を計算するには、ジョブの原稿枚数の情報が必要ですが、ジョブログには原稿枚数の情報がありません。
そのため、面数とN アップ数から仮の原稿枚数を計算します。
仮の原稿枚数は、可能性のある最小枚数と最大枚数の平均値です。
例:面数が3、N アップ数が4 のとき、第1 面と第2 面にプリントされるページ数は、4 × 2=8 です。第3 面にプリントされるページ数は1、2、3、または4 の可能性があるので、最小枚数は9、最大枚数は12 です。
仮の原稿枚数=(最小枚数 + 最大枚数) ÷ 2
仮の原稿枚数を、1 アップ片面で印刷した場合に必要な枚数とします。 - 1 アップ片面で印刷した場合に必要な枚数に部数をかけて、「1 アップ片面で印刷した場合に必要な総枚数」を計算します。
1 アップ片面で印刷した場合に必要な総枚数=1 アップ片面で印刷した場合に必要な枚数× 部数 - 「1 アップ片面で印刷した場合に必要な総枚数」から、使用枚数(実際にプリントした用紙の枚数)を引いた値を「削減実施枚数」にします。
削減実施枚数=1 アップ片面で印刷した場合に必要な総枚数- 使用枚数
削減算出パラメーターが[N アップ]のときの計算式
N アップによって削減された枚数だけを、削減実施枚数にします。両面印刷で削減した枚数は考慮しません。
【補足】
- 表の番号は、プログラムが実行する計算手順を示します。ユーザーの操作を示すものではありません。
- 計算手順1 ~ 3 は、『管理者ガイド Log Management 編』の「削減算出パラメーターが[両面/N アップ]のときの計算式」と同じです。
- ジョブログの面数には複数部の合計値が記録されているので、「1 部単位の面数」を計算します。
1 部単位の面数= 面数÷ 部数 - 1 部単位の面数とN アップ数から、1 アップ片面で印刷した場合に必要な枚数を計算します。
1 アップ片面で印刷した場合に必要な枚数を計算するには、ジョブの原稿枚数の情報が必要ですが、ジョブログには原稿枚数の情報がありません。
そのため、面数とN アップ数から仮の原稿枚数を計算します。
仮の原稿枚数は、可能性のある最小枚数と最大枚数の平均値です。
例:面数が3、N アップ数が4 のとき、第1 面と第2 面にプリントされるページ数は、4 × 2=8 です。第3 面にプリントされるページ数は1、2、3、または4 の可能性があるので、最小枚数は9、最大枚数は12 です。
仮の原稿枚数=(最大枚数 + 最小枚数) ÷ 2
仮の原稿枚数を、1 アップ片面で印刷した場合に必要な枚数とします。 - 1 アップ片面で印刷した場合に必要な枚数に部数をかけて、「1 アップ片面で印刷した場合に必要な総枚数」を計算します。
1 アップ片面で印刷した場合に必要な総枚数=1 アップ片面で印刷した場合に必要な枚数× 部数 - 「1 アップ片面で印刷した場合に必要な総枚数」から「使用面数」を引いた値を、「削減実施枚数」にします。
削減実施枚数=1 アップ片面で印刷した場合に必要な総枚数- 使用面数
「使用面数」を引く理由は、両面印刷で削減した枚数を考慮しないためです。両面印刷を考慮すると、2 面を1 枚の用紙にプリントできるので「使用枚数」を引きますが、両面印刷を無視する場合は面数だけを考慮するので「使用面数」を引きます。
削減算出パラメーターが[両面]のときの計算式
両面印刷によって削減された枚数だけを「削減実施枚数」にします。N アップで削減した枚数は考慮しません。
- 「使用面数」から「使用枚数」を引いた値を、削減実施枚数にします。
削減実施枚数= 使用面数- 使用枚数
例:2 面を両面印刷によって1 枚の用紙にプリントすると、削減実施枚数=2-1=1です。
「分析」の場合
分析では、削減算出パラメーターの指定にかかわらず、両面とN アップの両方によって削減された枚数を、削減実施枚数にします。計算式は、「集計」で削減算出パラメーターが[両面/N アップ]のときと同じです。
【補足】
- 用紙が「裏紙」または「OHP」のときは、使用枚数=0 として計算します。
- 表の番号は、プログラムが実行する計算手順を示します。ユーザーの操作を示すものではありません。
- ジョブログの面数には複数部の合計値が記録されているので、「1 部単位の面数」を計算します。
1 部単位の面数= 面数÷ 部数 - 1 部単位の面数とN アップ数から、1 アップ片面で印刷した場合に必要な枚数を計算します。
1 アップ片面で印刷した場合に必要な枚数を計算するには、ジョブの原稿枚数の情報が必要ですが、ジョブログには原稿枚数の情報がありません。
そのため、面数とN アップ数から想定原稿枚数を計算します。
想定原稿枚数は、可能性のある最小枚数と、可能性のある最大枚数の平均値です。
例:面数が3、N アップ数が4 のとき、第1 面と第2 面にプリントされるページ数は、4 × 2=8 です。第3 面にプリントされるページ数は1、2、3、または4 の可能性があるので、最小枚数は9、最大枚数は12 です。
想定原稿枚数=(最大枚数 + 最小枚数) ÷ 2
この想定原稿枚数を、1 アップ片面で印刷した場合に必要な枚数とします。 - 1 アップ片面で印刷した場合に必要な枚数に部数をかけて、「1 アップ片面で印刷した場合に必要な総枚数」を計算します。
1 アップ片面で印刷した場合に必要な総枚数=1 アップ片面で印刷した場合に必要な枚数× 部数 - 「1 アップ片面で印刷した場合に必要な総枚数」から、使用枚数(実際にプリントした用紙の枚数)を引いた値を「削減実施枚数」にします。
削減実施枚数=1 アップ片面で印刷した場合に必要な総枚数- 使用枚数