メールプリント機能でMicrosoft Exchange Onlineからメール受信する際の対応と設定についてのお知らせ
ApeosWare Management Suite 2のメールプリント機能でMicrosoft Exchange Onlineからメールを受信している場合は、ApeosWare Management Suite 2 ver.2.2.1.1または2.1.4.10以降にアップデートして、以下の手順にしたがって設定を実行してください。
- 注記 Microsoft Exchange Onlineからメールを受信する場合は、ApeosWare Management Suite 2をSSL構成でインストールする必要があります。SSL構成でない場合は、マニュアル(機能ガイド)の手順にしたがって、SSL構成に変更してください。
必要に応じて、機器とクライアントを設定します。特に、機器の外部アクセス機能を使ってオンデマンドプリントを使用している場合は、機器の外部アクセス設定も併せて変更してください。
設定手順
Microsoft Exchange Onlineでメールプリント機能をご利用になる場合には、以下の手順を実行してください。
- Microsoft Exchange Onlineを設定する
- ApeosWare Management Suite2のネットワーク設定を設定する
- ApeosWare Management Suite2でメール受信を許可する
各手順の詳細を以下で説明します。
1. Microsoft Exchange Onlineを設定する
Microsoft Exchange Onlineで、以下の手順を実行します。
1. アプリを作成する
- Microsoft Azureにサインインし、[Azure Active Directory]をクリックします。
- 左側のメニューの[アプリの登録]をクリックし、[新規登録]をクリックします。
- [サポートされているアカウントの種類]では[任意の組織ディレクトリ内のアカウント(任意の Azure AD ディレクトリ - マルチテナント)]を選択し、[登録]をクリックします。
- 注記 ApeosWare Management Suite2の設定画面で使用するので、登録画面に表示される[アプリケーション(クライアント)ID]をコピーしてください。
2. 認証設定を実施する
- 左側のメニューの[認証]をクリックします。
- [プラットフォームの構成]から[Web]を選択します。[Webの構成]画面の[リダイレクトURI]を設定します。[リダイレクトURI]には、次のURLを指定します。
https://{サーバー名/IPアドレス}:{ポート番号}/Admin/Print/Admin/ExchangeAuthorize
- 注記 「サーバー名/IPアドレス」はApeosWare Management Suite2のメインサーバーをインストール時に指定したサーバー名またはIPアドレスを指定します。
- 注記 「ポート番号」はHTTPSのポート番号を初期値から変更している場合に指定します。
- [パブリック クライアント フローを許可する]で[はい]を選択し、[保存]をクリックします。
3. クライアントシークレットを作成する
- 左側のメニューの[証明書とシークレット]をクリックします。
- [新しいクライアントシークレット]をクリックし、[追加]をクリックします。
- 注記 ApeosWare Management Suite2の設定画面で使用するので、画面に表示される[値]をコピーしてください。
4. アプリにアクセス許可を付与する
- 左側のメニューの[APIのアクセス許可]をクリックします。
- [アクセス許可の追加]をクリックし、[Microsoft Graph]を選択します。
- [委任されたアクセス許可]で、[IMAP.AccessAsUser.All]または[POP.AccessAsUser.All]にアクセス許可を付与します。
- 注記IMAPでメール受信する場合は[IMAP.AccessAsUser.All]を、POPでメール受信する場合は[POP.AccessAsUser.All]を選択してください。
2. ApeosWare Management Suite2のネットワーク設定を設定する
ApeosWare Management Suite2の[システム設定] > [共通設定] > [ネットワーク設定]画面で、[先進認証]で[使用する]を選択し、[アプリケーションID]と[クライアントシークレット]を設定します。
- 注記[アプリケーションID]は「1-1. アプリを作成する」でコピーした値を設定してください。[クライアントシークレット]は[1-3. クライアントシークレットを作成する]でコピーした値を設定してください。
3. ApeosWare Management Suite2でメール受信を許可する
ApeosWare Management Suite2の論理プリンター設定画面で受信メールアドレスを設定し、先進認証によるメール受信を許可します。
- 論理プリンター設定画面で、[受信メールアドレス]と[ユーザー]を設定し、[先進認証]にある[未認証]ボタンをクリックします。メール受信許可を実施済みであれば[認証済み]が表示されます。
- 注記[受信メールアドレス]と[ユーザー]は受信するメールアドレスを指定してください。
- 注記受信メールアドレスを変更した場合は、かならずメール受信許可をもう一度実施してください。
- Exchange Onlineのサインイン画面に遷移します。[次へ]をクリックしてください。
- [承諾]をクリックしてメール受信を許可します。[承諾]をクリックすると、論理プリンター設定画面に戻ります。